2013年2月8日(金曜日)
また来ちゃった。沖縄。
最低気温が氷点下2℃~3℃のさむ~い奈良を逃げ出して、心も体もあったかい沖縄に到着です。
午前10時。那覇空港に到着。 自転車を組み立てます。
今回は、飛行機の荒っぽい荷扱いに耐えられるようにと、アラヤのマウンテンバイクです。
(航空会社の人は、丁寧に扱ってくれていますが、なぜかひこずった跡があったり、バンド留めしたタイヤが外れていたりと、自転車にはダメージが大きいのです。
もちろん、丁寧に扱ってもらっていますが・・・。)
このバイクは、長男が小学校5年の時に、長男用に買ったもの。
(もう16年くらい乗っています。)
那覇空港から那覇市内まではとっても近くて5kmほど。
きょろきょろ風景を見ながら走っても20分ほどで到着です。
11時前にホテルに到着。 ダメモトで、チェックインを交渉。
「お荷物は。預かりますが・・・。」とあえなく撃沈。
荷物を預けて身軽にしてから那覇見物に出かけました。
本日の天気予報は、曇り一時雨。
パラパラ雨が降ったり止んだり。 なるべく遠くに行きたくはない。
それなら、初日、那覇見物にレッツゴー!!
那覇市内の国際通り。
でかいシーサー君がお出迎え。
那覇のメイン通り。 東京で言うなら銀座通り。 大阪で言うなら、心斎橋筋。 奈良で言うなら、もちいどの通り。(・・・。 知りませんよね。)
とにかく、すごくにぎやかな通りなんです。
まず向かったのは第一牧志公設市場。
ごちゃごちゃっとした商店街の中にあります。
1階は、魚屋さんや肉屋さんが入る市場になっていて、2階は食堂が入っています。
今回のボク沖縄旅行の目的の一つ。
「幻のサーターアンダギー」のお店、歩(あゆみ)で買うこと。
前回来たときには、売り切れで店が閉まっていました。
ガイドブックによりますと、1日1000個が開店から2時間で売り切れるとか。
お店の人に聞くと、10日(日曜日)、11日(祭日の月曜日)は休み。
稼ぎ時に、堂々と休むこの商売気の無さ。
味にこだわる職人の店なんです。
お昼ご飯は郊外のファミリーレストラン Jimmy’s(ジミーズ)。
前回の味が忘れられず再度行きました。
お店に入ると、お店のお姉さんが、
「オーダーする料理にしますか、それともバイキングですか?」
と質問。
バイキングは、平日のみのお買い得。(らしい。)
お得なことが大好きなボクは、
「それなら、バイキングで・・・。」
と答えました。
まず1回目。
「沖縄料理中心か?」と、思っていましたが普通の料理。
そう、沖縄の人は、沖縄料理ばかりを食べているのではないのです。
むちゃくちゃ可愛い女性が、一人でお食事。 これぞ、沖縄美人。
沖縄のさんぴん茶を撮るふりして、「写真に撮っちゃお。」
と思ってカシャ。
しかし、悪いことはできません。 本当にお茶にピントが合っちゃいました。
とっても、かわいかったのよね~。
ただ、食べる量はボクのほぼ倍の量。
同じくらいの時間に食べだして、ボクが
「もうおなかいっぱい。 でも、無理してデザートを食べよ。」
とケーキを取りに行くと、その可愛い女性は、ご飯をどっさり盛ってカレーをかけ、そのままスパゲェッティのコーナーに行き、山盛り麺にミートソースをかけていました。 すごっ!!
沖縄女性のパワーに乾杯!!(完敗!?)
昼食後、首里城に向かいます。
2回目なので道は慣れたもの。
お城の宿命。 お城はだいたい山の上にあるので、坂道を、ヒーヒー言いながら漕いで上がりました。
守礼門。
門の額には「守禮礼之邦(しゅれいのくに)」と書かれ、「礼儀を重んじる国」という意味。
って、全然見えへんやんか!! そう、今、修理中なのです。
真ん中の狭いトンネルを抜けて行きます。
ただし、一方通行の為、ここから帰れません。
ガードマンが立っていて、通してくれません。 土産店の並ぶ広場に通されます。
(めちゃくちゃ商売熱心なこと。)
守礼門を通り過ぎると、すぐ、園比屋武御獄石門(そのひゃん・うたき いしもん)があります。
ただの薄汚い石の門ですが、な、なんと、これが立派な世界遺産。
ね。 本当でしょ? 証拠写真として撮ってきました。
当然と言えば当然なのですが、 この門は、ただで見ることができます。
首里城の前の広場で、沖縄の民族踊りをしていました。
音楽に合わせて、手に持つカスタネットでリズムをとります。
フィナーレ。 全員が出てきて挨拶です。
く~。 ボクは一人の踊りしか見ていません。
もっと、早く来ればよかった~。
首里城に入ります。 お値段800円。(タカッ!!)
(迷いましたが、「めったに来れないから。」と自分に言い聞かせて入ることに。)
首里城。
前回来たときは、色塗りの工事中でした。
今回は、その、全容を現したのでした~!!
(そんな、たいそうに言うこともないか?)
正殿裏の、居住部屋。
歴代の琉球王が、くつろいで生活できる和式の部屋。
落ち着いた感じが良いでは、ありませんか?
玉座の間
前回とは趣向を変えて、アングルを変えて撮りました。
ついでに係員のおじさんも一緒に撮りました。
こんな風に、当時の衣装を着て立っています。
頼めば写真を撮ってくれますし、聞けば親切に教えてくれます。
順路の最後の北殿では、ビデオや模型で当時の説明をしています。
こんな風に、御庭(うなー)で、行事が行われたそうです。
首里城を後にして、お城の南側にある金城町の石畳道を歩くことにしました。
ここは、日本の道100選に選ばれています。
前回も歩きましたが、今回は自転車と一緒に石畳を下ります。
こんな階段もあって、自転車と一緒の石畳の道は、結構厳しいんです。
(この写真は、自転車を担いで下ろして「あ~、しんどかった。」と、振り返って撮りました。)
「ちゅらさん」の玄関に使われた家の前で、パチリ。
ちゅらさんの、大ファンのボクは、ここは外せません。
坂の途中の「金城村屋」
子供達が何やら沖縄民族音楽の練習をしています。
「なんだ? なんだ?」と、しばらく見学することにしました。
音楽に合わせて、太鼓を打ちながら「エイヤー・サッサー」と言っています。
とっても、リズムよくノリノリで太鼓をたたきます。
これは、もしかして、エイサー祭りの練習かえ?
おじさんは、興味津々でしばらく見ていたのでした~。
夜ご飯は、沖縄そば。
このおそば屋さんは、国際通りから少し離れたところにあります。
昼間に近くを走った時は、地元の人でいっぱいでした。
「地元の人に人気の店に間違いは無し。」と、再度やってきました。
ソーキそば。
普通、ソーキそばは500円~600円するはず。 なのに350円。
それに、ソーキがこんなに乗っていて感動です。
ソーキは、豚のあばらの部分の肉で、結構食べ応えがあります。
そばは、固めの麺。
だしは、あっさり味。 美味しい!!
ソーキそば、だ~い 好き!!
ホテルで一杯。 マックスバリューで買った泡盛。
秘密の県民ショウで、ガレッジセールの川田さんと、ダ・パンプのイッサさんが、沖縄で美味しいお酒として紹介したのが、この「菊之露」。
テレビでは、「菊之露V・I・P」を紹介していましたが、ボクが買ったのは一般ピープルが飲む標準タイプ。(300ml:288円)
牛乳で割るとめちゃ美味しいとテレビで言っていました。
飲んでみると、「ん~?」って感じ。
10分の1ほど飲んでギブアップ。
こりゃ、沖縄滞在中の3日で飲み干すには厳しいかも・・・。
2月9日(土曜日)
今日は、朝6時22分 那覇バスセンター発、名護バスセンター行のバスで移動するため、5時過ぎ起床です。
朝ごはんは、昨日買った「幻のサーターアンダギー」。
ひとかじりすると、こんな感じ。
ドーナッツみたいなもんです。
ミスター・ドーナッツのオールドファッションが大好きなので、似たようなお菓子は大好き。
そのボクでも、2個食べて、ごちそうさま。
朝早くの、油で揚げたお菓子は、結構胸に来ます。
バス停には、6時10分過ぎに到着。
沖縄の夜明け時間は遅く、まだ真っ暗。(7時くらいから、明けだします)
奈良の今の時間だと、だいたい氷点下。(氷点下3度くらいになることシバシバ。)
さすがは沖縄。全然寒くありません。(最低気温14度くらい。)
手がかじかむことなく、自転車のパックを済ませました。
バスの中には、大きな荷物スペースがあるので、余裕で置くことができます。
このまま、ラクチンで、名護までレッツゴー!!
本日午前中の走行予定コース。
名護バスセンターから、時計回りに海沿いを走り、今帰仁城(なきじん・ぐすく)に行きます。
そこから再度、名護市内の戻ります。
名護バスセンター 8時10分到着。
自転車を組み立てて、出発です。
「あっ、その前にトイレにいっとこ。」
ここのトイレは、綺麗に掃除されていて、温水洗浄便座までついています。
ボクが、ここで大きい方を済ませたことが分かってしまったかと・・・。
名護市には、今、日本ハムファイターズがキャンプ中。
大勢の人が、球場に向かう選手を待っています。
北海道の羽幌遊歩ユースに泊まったさいに、そこのペアレントさん(経営者)夫婦が大のファイターズファン。
ファイターズが北海道に来るまで、野球のルールもよく知らなかったそうですが、ボクらが泊まった際も、熱くその思いを語ってくれました。
「大谷翔平選手も見られるかも。」と、ミーハーなボクは、自転車を停めてちょっと待つことに。
この選手が通ると、ファンの人がざわめきました。
近くの子供が、「〇〇選手サインください。」と言っています。
えーっと。 誰だっけか? みんな、名前を呼んでいましたが~。
ふと、ボクは、「野球をあまり見ないんだった。」ことに気が付きました。
せっかく有名な選手が来てもチンプンカンプン。
「ここで、野球選手を待っている意味無いわな。」
と思い、自転車に乗ることにしました。
この道は、2年前にも走ったのですが、曇りの天気にかかわらず、そりゃー綺麗な海が広がります。
海の無い奈良県人のボクにとって、この海を見ることができただけで、沖縄に来た価値があり!!
名護市内方面を振り返って撮りました。
きゃ~。ここも綺麗な海!!
ここも綺麗!! 写真を撮るために立ち止まるので、全然前に進みません。
名護市内から15kmほどは、こんなきれいな海がずっ~と、続きます。
最高のサイクリングができます。
名護市内から、20kmほど。 左に行けば美ら海水族館。
多くの車が、曲がっていきます。
でも、今回ボクは行きません。 このまま直進します。
目指すは今仁帰城(なきじん ぐすく)。 今回の旅行の大きな目的の一つ。
首里城と同じく世界遺産なのです。
しばらく、内陸の国道505号線を走ります。
海はしばらく、さようならです。
今帰仁(なきじん)村に到着です。
今帰仁村に入って自転車を漕ぐこと約20分。 やっと、今帰仁城に到着。
首里城へ行く坂道よりキツウございます。 2月というのに汗びっしょりです。
「もう、だめ。」と思っていると、歩道を散歩している地元の人が、
「がんばるね~。」と、ニコッと笑って話しかけてきました。
ここで、自転車を押して歩くわけにはいかんでしょ?
「はい~。」と、ボクもニコッと笑って自転車を漕ぎ続けたのです。
多少の見栄は、ボクにもございます。
今帰仁城の入り口。
すごい、すごい。 日本のお城の石垣とは、まったく別。
小さな石を積み重ねた石の壁です。
去年行ったドイツのお城に近いかも・・・。
あっ、決してドイツ旅行をしたことを、アピッているわけでは・・・。
これは、平郎門といいます。 ここから中に入りま~す。
門をくぐるとこんな感じ。ちょっと綺麗過ぎませんか?これじゃ、庭園です。
しばらく進むと、旧道の看板。
で、旧道がこれ。 せっかくなのでここを歩くことにしました。
歩きにくいですが、ここを昔の人が歩いたと思えば感激です。
振り返って見ればこんな感じ。
「本当にここ、歩いて良かったんかな?」 と不安になるくらい整備されていません。
少し離れた所に立ち入り禁止の看板が置かれていましたが・・・。
ここのこと、で・す・か?
順路にしたがって左に折れて行くと、絶景のポイントになります。
遠くに綺麗な海。 手前には堅牢な城郭が見えます。
手前の広場は、「大隅」と言い、兵馬を訓練した場所だそうです。
ちょっと、右にカメラをずらして撮ると、こんな感じ。
綺麗な海に、城郭が映えるでしょ?
大隅と反対側(山側)にある、志慶真門郭です。
ここは、お城で働いていた人の住宅地だったと考えられていて、今も発掘調査をしているそうよ。
漫才師の宮川大助さん発見。(左から2人目)
帰る際、もう一度海側の城壁に行ってみました。
(ここが一番ステキな風景なの。)
すると聞き覚えのあるダミ声で
「見てみー、これ、めちゃくちゃ綺麗な海やんか。」と、大きな声が聞こえます。
「えっ? これは、もしかして・・・。」と振り向くと、隠しようのない大きな顔。
誰がどう見ても漫才師の宮川大助。
花子さんにまくしたてられて「あわわ、あわわ。」と言うのが大助さんの芸風。
実際の大助さんは、よくしゃべる。一緒の人とずっとしゃべりっぱなしでした。
(花子さんは、お家でお留守番のようです。)
帰り際に、チケット売り場のお兄さんに、
「他に、お勧めのお城あります?」
と聞くと。
「ん~。那覇まで帰るなら東海岸を走れば良いと思います。」
と親切に教えてくれました。
「中城(なか・ぐすく)のことですか?」と聞くと、
「他にもお城が点在していますけれど中城が一番大きいかな?」とのこと。
那覇までの帰り道は、西海岸を走ることにします。
お城を後にして、名護市内に向かいます。
しばらく走った辺で、後ろから来たタクシーにクラクションを鳴らされました。
「なんだ? なんだ?」と、タクシーを見ると
運転手さんが手を挙げて挨拶しています。
今帰仁城の駐車場で、10分近く話をしたタクシーの運転手さんです。
沖縄の人は、人の垣根が低い。誰とでもすぐ親しくなれる気がします。
名護市内に、1時前に到着。
今日はサーターアンダギー2個しか食べていないのでお腹ペコペコです。
2年前もここで、お昼ご飯を食べました。
A&W(通称:エンダー)でお昼ご飯。
A&Wは、アメリカのお店で沖縄だけお店を出しているそうです。
メニューから、色々探すのが面倒なので、プロ野球応援CONBO Aセット(870円)にしました。
ハンバーガーは、こんな感じ。
フライド・ポテト&チキンと、飲み物のルート・ビア。
ルート・ビアの味は独特。 コーラでも、黒ビールでもありません。
(思いのほか甘い)
お代わり自由。 何杯のんでも構いません。 「ただならば。」と、3杯も飲みました。
ごちそうさま~。
お昼のコース。
名護市内から、西海岸に出て、中城(なか・ぐすく)を目指します。
名護市を後に海沿いを走ります。
向うに見えるのは名護市。(振り返って、写真を撮りました。)
国道58号線から、東海岸を走るために県道71号線を走ります。
この県道58号線は山越えの道。 汗が噴き出してしました。
息が上がって、全身汗まみれ。 真冬にこの状態は、うれしいような、困ったような・・・。
どっちにしても、早く峠を超えたい。
だって、しんどいもの。
東海岸にでました。
2年前は、西海岸の国道58号線で那覇まで走ったので初めての道です。
ワクワク、ドキドキ。
さすがに海が綺麗です。
国道329号線を南下します。
どうも、この国道329号線は厳しい。
丘陵が多く、上ったり、下ったり。一番足にこたえるパターン。
海が見えない方が多い。(見えれば綺麗なんですけれども・・・。)
2年前に走った、西海岸の国道58号線はもっと走りやすかったぞ~!!
し、しかし。 中城(なか・ぐすく)に行くにはこの道が一番かと。
歩道の真ん中で、かわいいシーサー君見っけ。
歩道に、車が入れないようにポールが立っていることがよくありますが、ここは、シーサー君がその役をしています。
歩道が区切れるたびに、このシーサー君が、座ってガードしています。
沖縄で、このシーサー君の横をすり抜けて歩道に入る不届きな車は、まずいません。
名護から約3時間自転車で走ると、中城も間近。
中城は山の中にあるので、国道329号線から外れます。
携帯ナビの電源を入れて、道案内を頼みました。
中城(なか ぐすく)の詳細地図
とっても、山の中にあるのです。
ナビ君に「曲がれ。」と言われて登ってきたのがこの道。
「本当ですか? とっても不安な道なんですけど~。」
勾配がすごい!!自転車乗るどころじゃありません。自転車を押して歩いても、汗がでます。
(ナビは、最短距離で検索するので裏道を指示したのです。
標高差は160mもあります。
首里城より、今帰仁城より、ずっとこっちの方がしんどかった。)
閉門前、ぎりぎり・セーフで、中城(なか・ぐすく)に入れました。(17時閉門)
一、二、三の郭(かく)があり、これは三の郭の城壁。
一の郭の城壁です。
一の郭から、二の郭を見下ろすとこんな感じ。
今帰仁城も良かったけれども、中城もとって良い。
もちろん、中城も世界遺産なのです。 見られてよかった~。
でも、自転車では、もう来ません。(ハンパ無しでしんどかったもの。)
中城から那覇までの地図。
後は那覇に帰るだけ。 道は平たんなのでぶっとばして帰りました。
途中イオンで晩御飯を買って、ホテルに帰ったのは20時半。
朝早かったですからね。 今日は、とっても疲れました。
晩ご飯の沖縄産マグロの握り(580円)。
沖縄は近海でマグロが捕れるのでむちゃくちゃ美味しい。
ホテルの部屋でマグロの握りをさかなに、泡盛、クーっと飲んで、
「べろん・べろんに、なってしまったさ~。」
昨日は、牛乳で割ってイマイチだったので、今日は沖縄のお茶「さんぴん茶」で割ってみました。
沖縄のお茶と、沖縄の泡盛は相性バッチリ。 美味しい!!
気が付くとこんなに減っています。(今日1日で、8割程やっつけました。)
カメラを持つ手も怪しげで、ペットボトルの頭が切れてしまったさ~。
う~。目がまわる~。
(泡盛。 とっても、ききます。)
本日の走行距離 128kmでした。
13年2月10日(日曜日)
本日は、那覇の南側をぐるりと走ります。
まずは、お花見。 那覇市内の桜の名所 与儀公園に桜を見にきました。
ちょっと早くて、桜はまだ、ちらほら。
桜の花のアップで撮りました。ソメイヨシノより、やや色が濃いのが特徴です。
とっても綺麗で感激です。
国道331号線を左にそれて、県道3号線を走ります。
ガイドブック一番のお勧めポイント喜屋武(きやん)岬を目指します。
国道から約3kmあります。
「草が道まで出ています。」と、思っていると実はこれサトウキビ。
「ざわわ、ざわわ、ざわわ・・・。」のサトウキビ畑です。
喜屋武(きやん)岬
サトウキビ畑や、集落を抜けてたどり着きました。
厳しい断崖と、綺麗な海。 国の名勝だそうよ。
有名な場所なのに、だ~れもいません。のんびり一人で風景を満喫です。
岬の広場の右側に平和の塔が建てられています。
喜屋武岬から30分程ほど走ると、ひめゆりの塔に到着です。
2年前に来た時は、不覚にも資料館で泣いてしまいそうになりました。
今回は、また、不覚をとるといけないので資料館には入りません。
「あん。」と、拝んでいると団体のガイドさんがひめゆりの塔の説明を開始。
(多くの学生さんがここで、尊い命を落としたことを感情こめて説明。)
あっ、いかん。 また、思い出してきてしまった。
目がウルウルしだしたので急ぎ出発です。
2年前はここから那覇に帰ったのですが今回は、このままぐるっと海沿いに走ります。
っと、その前に、お昼になってお腹も空いてきたのでお昼ご飯にします。
この近辺でガイドブックお勧めのお店「茶処 真壁ちなー」に行くことに。
明治24年に建てられて古民家を利用しています。
と言うことは、完全に住宅街の中にあるということです。
ガイドブックの大まかな地図では、全然わからず携帯ナビちゃんに案内してもらってやっと来ることができました。
門をくぐると、こんな感じ。 まったく、普通の家です。
こんな、古い家の料理って本当に美味しいんですか?
不安いっぱいで店に入りました。
お店の中には、大勢のお客さん。 なぜか、若い女の子が多い。
女の子の雑誌かなんかで紹介されたのかも。
おじさんは、急に元気になり、お店の中に入ったのです。
この古い家は、戦争を経験しています。
家の真ん中の柱に、銃弾が貫通した跡が。
家の真ん中を、銃弾が飛び交っていたんです。
ラフテーセット(中) 1500円を頼みました。 ご飯は「ジューシー」。
「ジューシー」は、沖縄の炊き込みご飯とのこと。
ねっちょりご飯の好きなボクは、ジューシーのねっちょりさに感動。
むちゃくちゃ美味しい。
おそばも、グッド。 麺の上のチャーシューというかラフテーの薄切りというか、とろけるくらい柔らかくて絶品です。
左上のは、とろける美味しさのラフテー。 横の黒いのは沖縄もずく。
右上赤いのは、にんじん・しりしりです。(あっさり、柔らかで美味しい。)
真ん中の白いのはおから。
「ご~か~く!! 合格です。」
お味、雰囲気、お店の人の感じ。 全て良い!! 来てよかった~。
食事してから3kmほど走ると平和記念公園に到着です。
糸満市真文仁(まぶじ)は、沖縄戦最大の激戦地だったそうです。
沖縄県平和祈念資料館
立派な建物につられて、入ることにしました。
中は、こんな感じ。
資料館は、撮影禁止。 だから、写真はありません。
資料館には、戦争当時の写真やビデオで沖縄戦の悲惨さを展示していました。
ひめゆりの塔を無事クリヤーしたボクですが、ここで、アウト。
心にぐさりと、こたえました。
子供にまで竹やりを持たせて突撃訓練をしていた狂気の時代。
沖縄戦は住民を巻き込んだ悲惨な戦闘。
多くの沖縄の人が犠牲になったのです。
国道331号線を海沿いに走ります。
知念岬。
国道331号線から、300mほどで知念岬に到着です。(喜屋武岬とは違います。)
与那原町の交差点。
昨日は、うるま市から329号線からこの交差点まで走ってきました。
これで、沖縄本島名護以南、2年前と合わせて、ぐるりと外周を走ったことになります。
交差点を少し進むと警察署があり、その壁の絵が面白かったので、パチリ。
沖縄民謡の『てぃんさぐぬ花』のモジリです。
オリジナルの曲は、
てぃんさぐぬ花や
爪先(チミサチ)に染(ス)みてぃ
親(ウヤ)ぬゆし事(グトゥ)や
肝(チム)に染(ス)みり
訳しますと
ホウセンカの花は
(魔除けとして)爪先に染めなさい。
親の言うことは、
心に染めなさい。
となります。
上り坂の歩道を走っていると、車道側からママチャリに、すごい勢いで追い抜かれました。
「えっ。」と思って見ると、ピアスをしたヤンキー風のお兄ちゃん。
ボクを見てニコッと笑い。
「毎日この坂を上っているから、鍛えれられているのさ。
那覇の人は車ばかり乗って、自転車に乗らないから、自転車のこと考えずに運転しているさ。
気を付けないと、(店の駐車場から)歩道へ飛び出してくるよ。」
とのこと。
「こんな(自転車)、良いもの無いのにさ。 じゃ。」
と言って、ぶっとばして行きました。
そう、このお兄ちゃんは自転車大好きお兄ちゃんなのです。
ヤンキーなのに、ちゃんと信号待ちするお兄ちゃん。
赤信号で追いついてしまいました。
確かに、歩道を走っていて、そこで止まる車に何度も迷惑しました。
例えば、こんなのとか。
こんなのとか。
こんなの。
お兄ちゃんと話をして、約15分でこんなです。
那覇のドライバーさん、自転車はとっても迷惑しています。
ホテルには5時30に到着。
昨日と違って早めのご帰還です。
本日の走行距離は80km。
道も平たんで、楽勝でした~。
2013年2月11日(月曜日)
今日で、楽しかった沖縄旅行も最終日。
飛行機は11時半発。
焦って自転車をパックしたくないのでホテルを8時過ぎに出発。
どこにも寄らず空港を目指しました。
(那覇市内を見物していたら、自転車トラブルになっていました。)
空港途中の道には、ハイビスカスの花が・・・。
「また、来てね。」と見送ってくれます。
「はーい。 また来ます。」
那覇空港 8時40分着。
沖縄での総走行距離は約234kmでした。
早めに、自転車を空港カウンターに預けて少し早いお昼ご飯。
空港の端っこにある空港食堂です。
(職員さんが利用する食堂で、一般もOKなのです。)
沖縄そば。500円。
ラストおそばです。 そりゃもう、味わっていただきました。
後日談。
沖縄旅行から帰って、「買い物に行こう」と、このマウンテンバイクに乗って500mほど走ると、ペダルがガクガク。
「何だ? 何だ?」と、すぐに家に帰って調べると、ペダルとクランクのねじがつぶれています。
手で簡単にペダルが抜けました。
10年くらい前に、ボクの取り付けミスでクランクのねじ部を痛めていたのですが、無理にねじ込むとペダルが取りついたのでそのまま使っていました。
「沖縄旅行中にこんなことになっていたら・・・。」と考えると、ゾーっとします。
トラブルまでの差は、わずか500mです。
「物にも魂があるんじゃなか?」と感じることがありますが、この時、マウンテンバイクのやさしいさを感じました。
「バイク君、旅行中は外れないように、頑張ってくれてたのね。 ありがとね。」
修理するか? 新しいマウンテン・バイクを買うか?
なやんじょります。