2011年10月2日日曜日

岡山 蒜山(ひるぜん)高原自転車道

2011年10月1日(土曜日)

岡山県北部に蒜山高原があります。
そこに、素敵なサイクリングロードがあるらしい。
おまけに、焼きそばが美味しいらしい。これは、心がグラグラ動きます。

日経新聞 プラス1 
何でもランキング「おすすめのサイクリングコース」第9位。

蒜山高原自転車道にやってきました。
全長28.9km。蒜山高原の外周をグルッと回ります。

米子自動車道 蒜山インターチェンジを降りると直ぐに道の駅「風の家」があります。ここに車を停め、自転車を組立てました。
広い駐車場なので、車を置いておいても、営業の邪魔にはなりません。(きっと)
でも、なるべくスミッコに停めました。
自転車完成。
走りま~す。
今回は、マウンテンバイクです。
悪路でも、へっちゃら。






道の駅で蒜山観光MAPをもらい自転車道を目指して出発です。
道の駅から1kmほど走ると、変な人形みなたいなのを見っけ。横に説明パネルがあります。
なになに、
「この橋の親柱は蒜山地方にに伝わる伝説の怪物『すいとん(粋呑)』です。
悪事をたくらんだり、他人に迷惑をかけるした者は、どこからともなくスイーと現れ、トンと一本足で立ったすいとんに食われてしまいます。
だから蒜山には悪人はいない。」とか。

橋を渡って反対側から見ました。
「すいとん」さんが、お二人おられます。
かわいいのか?怖いのか?

観光MAPによるとこの橋あたりが自転車道のはず。
でも、よくわからない。
道路の向こうに郷原漆館が見える。ならば、ここら辺のはず。
でも、よくわからない。
しばらく橋の周りをウロウロしていると、自転車道の案内が道路に書いていある事に気がつきました。
蒜山高原自転車道は地面がポイントです。

旭川沿いを自転車道が続きます。
家の裏道。といった感じ。

おっと、いきなりサイクリストが走ってきました。
先頭を走るの赤いジャージを着た元気な女の子は、「こんにちは~。」と、大きな声で挨拶してくれました。

道路は田園地帯を走ります。
サイクリングロードというよりは農道です。
自転車よりも、耕運機が似合いそう。
とっても、路面が悪い。
でも、ボクはマウンテンバイクなので平気です。

蒜山高原には、特別天然記念物のオオサンショウウオがお住まいです。
その為、川の大きな段差は、オオサンショウウオが登りやすいようにこんな気遣いがされています。

自転車道を走りだして2km程で、目の前に牧場が広がります。
ここは、中国四国酪農大学校。
若者たちが、日本の酪農の未来を背負って、勉強しています。
牛がいるので、人間が悪い菌を持ちこまないように部外者は入場は厳禁。
「全身これ悪い菌。」のボクなんか、絶対、絶対に中に入れません。

蒜山高原自転車道の特徴の一つ。
休憩場が多い。
そして、そこにはガイドマップがあります。
それぞれの休憩場の現在位置をガイドマップで確認できます。
ここは、走りだして約5km程。
下のピンク色の自転車道の真ん中あたりに、現在地を示しています。

田園地帯をまっすぐ自転車道が伸びていきます。
気持ち良く走ることができます。

キャベツ畑。
どうも、「北海道にいるんではないか」と、勘違いしてしまいそう。
家も、洋風でこれもやっぱり北海道みたい。

自転車道を横切り山に向かって伸びる1本の道。
やっぱり、北海道の道みたい。
こういうのって、ボク、大好きなんです。

「おっと。」
森の中を走っていると、道路一面にイガグリが落ちています。
「おえりゃーせんが。走りにきぃじゃろーが。」
と、岡山弁で怒ろうとしましたが、よ~く見ると・・・。
栗が中に入っています。
誰も取らないまま道路に栗が転がっています。
個人のクリの木ならば、取ればクリ泥棒。
自然のクリの木ならば、取ってもOK。
そこの判断が、ボクにはつきません。
クリ泥棒なんかしたら、何処からともなく、スイーと現れてトンと立った「すいとん」さんに食われてしまいます。
ここは、蒜山。気をつけないといけません。

森を抜けると再び田園地帯。
走りやすい道が、スーと伸びています。

コスモスの花が満開。
高原にコスモスはぴったり合います。

また、山道を走ります。
しっかし、人がいない。
サイクリストも、最初に合ったアベックから誰も会いません。
蒜山高原自転車道、貸切です。

自己主張の強い木です。
自転車道の真ん中に、ドンと構えています。
きっと、自転車道を造った人が、この木を切るには忍びなかったのでしょう。
自転車を乗る人なら、環境に関心がある人も多いはず。
木を大切に思う人が造った自転車道なのです。
「横を、通っても、え~え?」と岡山弁で聞いて走りました。

ここにも栗林。
ここの栗の実は大きい。
とっても美味しそうなクリも落ちていました。
明らかに、個人所有の栗林ですから、そのままスルーです。
どこで「すいとん」さんが見ているかわかりません。



左が自転車道。
右が自動車道です。
自転車道の方が立派な感じです。

再度、旭川沿いを走ります。

一番立派な、蒜山自転車道の看板が国道482号線の横断歩道でみっけ!!
ここらあたりから、自転車道は北向きに変わります。

蒜山高原の東端を走る自転車道。

刈った草木が道路にあるので「こね~な道、走りにきぃが~。」と言っているわけではありません。
サイクリストの為に、誰かが草を刈ってくれて感謝です。
蒜山高原の人の、優しさを感じます。

東向きの自転車道から北向きの自転車道を走ります。
わかりやすいように、緑の点線で道を教えてくれます。
ぼーっとして走ることが多いので、よく道を間違うボクですが、これなら大丈夫です。

「ここも、誰かが草を刈ってくれて感謝。」というのではありません。
上り坂がしんどくて、きついぞ~!!
という意味で写真を撮りました。

蒜山高原の東端にある快湯館。
なんでも、日本屈指のラドン温泉とか。
しもた!!タオルを持って来なかった。
湯冷めするのも、嫌だったのであっさり諦めて、横にあるレストランへ行くことに。

そのレストランの粋呑房(すいとんぼう)のソフトクリーム。310円。
一見普通のソフトクリームですが、むちゃくちゃ美味しい。
クリームのように柔らかそうですが、さにあらず。
固めで、食べるとざらざらの食感。それから、牛乳の味が口の中で広がります。 後味、さわやか。
今まで食べたソフトクリームの中でトップクラスの美味しさ。
さすがは、蒜山高原のソフトクリームです。

蒜山自転車道の北向きの道から、西に向かって走ります。
蒜山高原の北側の自転車道は、今までの田園風景から、高原の風景といった感じになります。
畑は多くありますが、田んぼが無くなります。

車道の横、広い自転車道が続きます。

牧草地が広がります。

アベックでジョギングしている人と何組か会いました。
最近のランニングウェアーは明るい色でカッコ良い!!
おそろいのウェアーで走っているカップルは、バッチリ決まっています。
ちなみに、ボクはジミーな、長袖ポロシャツにサイクリング用長ズボン。
かつ、一人ぼっちで走ってします。
さむすぃ~!!


自転車道の地図。
南側の自転車道の地図とは向きが上下逆になっています。

紅葉が始まってします。
蒜山高原は、すっかり秋なのです。


ホテル蒜山ホテル前の自転車道。

走りやすい自転車道。

野菜畑。

ひるぜんジャージーランドに到着。
牧場があります。
蒜山高原の観光客がぜ~んぶ集まっているのでは・・・。
と思うくらい人がいっぱいです。


ちょっとおしゃれなレストラン。
この建物の裏が牧場になります。
ここを通って牧場に行きますが、な~んか、全部お高そうです。
こういう場所では、ワタクシ、何も買わないようにしていますが・・・。
ソフトクリームを、また買ってしもた~。
あまり、若い女の子が「美味しい!!なに、この濃厚な味!!」と、大騒ぎして食べているので、つい買ってしまった。350円。
「ん~。快湯館の粋呑房の方が美味しかった。」
でも、お腹も空いていたのでぜ~んぶいただきましたけれどね。

ジャージー牛。
レストハウスの裏側に牧場が広がります。丘陵を上ると、近くで牛を見ることができます。
このやる気の無さが牛の良いところですよね~。

ひるぜんジャージーランドを後にして、サイクリングを続けます。蒜山三座。
右から下蒜山(1100m)、中蒜山(1122m)、上蒜山(1202m)です。

映画で出てきそうな木漏れ日の道。
これ、自転車道です。
走りたくなりませんか?

車道の方が飛ばせます。
しかし、今回のサイクリングは自転車道を走ることに徹しました。
車の邪魔になることなく、マイペースで走ることは、それなりに楽しいもんです。

ひるぜんワイナリー。
「へ~。ワインを造っているんや~。ちょっと、試飲させてもらお。」
と、入ろうとしました。
しかし、
「あっ、せやった。」と、車で来ていることを思い出しました。
Uターン。
ボクの勤める会社は、飲酒運転で事故を起こせは、即クビ。
もう少し働きたいので、少しのお酒もやめておきます。

自転車道は、この牧草地を右にぐるーっと大回りして行きます。
正面の建物が休暇村蒜山高原。
左が、蒜山高原センター・ジョイフルパーク。

その休暇村蒜山高原の前を走ります。
テニスコートも備えたビックな施設。
天然ラドン温泉もあるとか。

蒜山高原センター・ジョイフルパーク。(遊園地です。)
「こんな、高原にわざわざ造らなくても・・。」
と、思いつつ走っていると、
「あれ、前に来たことある。」
と、思い出しました。
ボクが新入社員のころに、社員旅行で来た事があります。
もう、30年も前になります。
そういえば、当時は社員旅行っていうものがありました。
今は、跡形もなくきれいに無くなっています。


大きな魚道が作れれています。
魚とオオサンショウウオに優しい川づくりなのです。

郷原漆館へ続く旭川沿いの自転車道。
郷原漆器の館。
ここで、蒜山自転車道を1周したことになります。2時過ぎです。

お昼ごはんがまだなので、食べログでの一番人気の「悠悠(ゆうゆう)」に向かいます。ひるぜん焼きそば(580円)。
日経新聞 プラス1 何でもランキング「食べに行きたい ご当地グルメ」第7位にランクイン。
これは食べねばなりますまい。
思っていたより、遠かった。サイクリングロードから、15分以上かかって2時25分にお店に到着です。
太めの麺に、甘辛だれに、鶏肉がのっています。
好みによって一味をかけるそうです。少しかけました。
おいし~い。

とり唐揚げ(550円)。
食べログによると焼きそばよりとり唐揚げの方が美味しいとのコメントがあったので注文しました。
持って来てもらってびっくり。
えらいボリュームです。
「食べれるかな~?」と思っていると、お店の人が
「食べれられない時は、持ち帰り用のパックを用意しますから。」とのこと。
食べようと努力しましたが、3つ食べた時点でギブアップ。
「入れ物くださ~い!!」

道の駅への帰り道。
道が狭い上に、車が多い。
今まで、自転車道をゆっくり走っていたので一般道が怖くて怖くて。
歩道が無い道は、早く走り抜けようと、大急ぎで走りました
今回のサイクリングで、一番真剣に走りました。
この写真は、歩道のある道に入ってほっとして撮りました。

道の駅でお買いもの。(長い時間駐車させてもらったので、せめて、お土産くらいここで買います)ピオーネ(700円)。
甘くて種なし。取り立てというのは茎の色でわかります。
美味しゅうございました。

蒜山高原たまご(8個で300円)。
放し飼いの鶏が産んだ健康たまご。
卵ご飯が最高!!
こんな美味しい卵ご飯は久しぶりです。

道の駅を後にして、米子自動車道を走ります。
でも、すぐに蒜山サービスステーションに入りました。このサービスステーションで、食べログ蒜山地域で最高得点を取っている、蒜山高原チーズケーキ(1300円)を買いました。
濃厚で柔らかいチーズケーキに感激です。
口の中でとろけます。
あっ、という間に食べちゃいました。

蒜山高原には他にも、
ひるぜんコロッケに、ひるぜんシュークリーム、ひるぜんロールケーキ等を売っています。
ひるぜんと付くだけで、美味しそうに聞こえるのはなぜかしら?
野菜は、「高原野菜」。なんか、とっても美味しそう。

蒜山高原に来てください。良い人ばっかりです。
悪い人は、全員「すいとん」さんに食われています。
きょ~てぇ。きょ~てぇ。(岡山弁で「怖い。怖い。」の意味です。)

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