2012年1月29日日曜日

ぶらり奈良。唐招提寺と若草山の山焼き。

2012年1月28日(土曜日)

久しぶりに読み返した井上靖の「天平の甍(いらか)」に感動。
鑑真和尚ってすごい人。本を読むとすぐに本に入り込んでしまうワタシは
「ボクも、立派なお坊さんになりたい!!」
 ・・・。
って、「全身、これ煩悩。」のワテが、お坊さんになれるわけがない。

せめて、唐招提寺(とうしょうだいじ)に行きたい!!
「自転車で行ったろ。」と決めました。
ボクは、同じ奈良県でも、奈良盆地の南部の為、往復70kmくらいのサイクリングです。

(この地図は、唐招提寺のインターネットから頂きました。)
唐招提寺のすぐ横には、薬師寺もあります。

秋篠川沿いのサイクリング・ロード秋篠川(あきしのがわ)。めっちゃ、高貴な名前!!
川沿いにサイクリング・ロードがあります。
ここを、気良く走っていると、薬師寺、唐招提寺の近くに行くことができます。

薬師寺東塔2009年から2018年までの解体修理中です。
ちらりと見えたので写真を撮りました。
薬師寺は高田好胤(たかだ こういん)が、写経勧進と法話で、荒れ寺を立派な寺に復興さた寺。
その流れを汲む現役のお坊さんの法話もユーモアたっぷりで面白い!
一旦入れば、拝観したり法話を聞いたりで2時間くらい過ぎてしまうので今回は行きません。

唐招提寺到着。
ちょっとゆっくりし過ぎた。16時20分です。
広い広い駐車場が近くにあります。自転車は無料です。

(上の写真を引き伸ばしました。)
駐車場の向こうに若草山が見えます。
唐招提寺の拝観後、近くまで走るつもりです。




南大門が入り口。受付のおじさんに聞くと
「17時には、門を閉めます。」とのこと。
じっくり、急いで見ることにします。拝観料600円です。

唐招提寺の境内。
(講堂内での境内案内図を写真りました。)

拝観券の裏書きによりますと、
「唐招提寺は、759年、唐の高僧鑑真大和上(がんじんだいわじょう)によって創建。
5度の失敗に屈することなく来日して我が国に戒律(かいりつ)を伝えたのです。」
とのこと。
当時の航海技術で唐から日本に渡るのは命がけ。
「天平の甍」の中で詳しく書かれていますが、鑑真が来日に成功した際も、4隻出航の内2隻が行方不明になり、内1隻は大きく遅れて到着。残り1隻は難破しました。
そう、鑑真和尚はチャレンジャーなのです。

金堂唐招提寺の南大門をくぐるとデ~ンと建っています。
国宝で奈良時代(8世紀後半)の建物です。
2000年から、2010年まで、平成の大修理が行われ、以前、自転車でウロウロ走っていた際に来た時は、修理中でバラバラになっていました。
堂内は、中央に本尊・盧舎那仏坐像、右に薬師如来立像、左に千手観音立像(いずれも国宝)が並びます。
天平時代の仏像です。
仏像は、撮影禁止の為、写真を撮っていません。



金堂斜め後の、ちぃちゃい建物が鼓楼(ころう)。
ちぃちゃいからとナメテはいけません。これも国宝です。
5月に、この2階からお坊さんや有名人が、ハート型をしたうちわをまきます。
そのうちわには、御利益があるとか・・・。

金堂の後が講堂。
国宝で奈良時代の建物です。(8世紀後半)
天平時代の、平城宮の面影をとどめる唯一の建築物がそうです。

本尊弥勒如来坐像(重要文化財 鎌倉時代)
講堂の本尊で、高さ2.84m。
構造は、寄木造りで、目鼻立ちも大きくはっきりとした力強い表情で、この点からも鎌倉時代の典型的な仏像といえます。(唐招提寺のインターネットより頂きました。)

本日、講堂が特別公開されており中に入ることができました。
中は、撮影禁止なので、カメラに触っていません。
中に入って、じっくりと見させていただきました。
この写真は、外から撮ったものです。
(外からは、OKのはずです。・・・。きっと。ダメ?)

境内の右奥にある鑑真和上御廟(がんじんわじょうごびょう)に向かいます。
ここは、初めて来たのですが、とっても気に入りました。

鑑真和上御廟へ向かう道。
京都の古いお寺のような感じ。(奈良の古いお寺ですけれどね。)
奈良のお寺も、京都に負けていません。
良いでしょう?

古い門を抜けます。


門を抜けるとこんな感じ。
この道の奥が、
鑑真和上御廟(がんじんわじょうごびょう)木に囲まれた小高い丘の上に御廟があります。

後から見ると、こんな感じ。

次に向かったのが御影堂(みえいどう)。

境内の奥にある御影堂。重要文化財です。
なんか、ピシッとした感じ。普段だらけているボクは思わず背筋を伸ばしました。
テレビや写真で良く見る、鑑真和上坐像が安置されています。
6月の5日6日7日の3日間だけ公開で、ボクには無理!!
「会社休んでまで見るか?休みに当たる年は、すごい人やろうし・・・。」

そのまま、境内の外側を歩いて行くと戒壇に着きます。
境内の、左はしです。

戒壇の前の道が良い。
整然とした道に感動です。
京都の古いお寺に負けません。

このまま右の矢印の講堂方面に進むと唐招提寺1周です。

まだ、閉門までに10分ある。
ひつこく再度、金堂に行き、中の仏像を見ていると中にいる係りの人が、
「ゆっくり、見て行ってくださいね。分からないことは聞いてください。」
とのこと。
仏像に無知な私は、基本の所が分かっていない。
ボク  :「この仏像は、鑑真和尚の時に作ったのですか?」
係りの人:「鑑真が死んでからです。金堂自体が、鑑真没後の建立です。」
あっ、そうなんですか?全然知りませんでした。
その後、少し話をし、閉門時間が迫って来たので礼を言って帰りました。

5時2分前にに鐘が「ゴ~ン」となると、中に観光客が残っていても正門がバタンと閉められます。
「え~?出られない!!閉じ込められた。」
すると係りの人が、「こちらから、どうぞ。」と案内してくれたのが横の小さな門。
ここの小さなな出口から出ました。
まっ、これはこれで、ちょっと面白い!!

門は閉鎖です。

唐招提寺から、奈良市内に向けて出発です。
日が暮れて、気温が一気に下がってきました。
知らない道を走るので、スピードを上げることができません。
その分、体は冷える一方です。

JR奈良駅17時30分にJR奈良駅到着です。
この駅舎は、とっても古い駅舎です。
線路が高架化された際に、建て替えの予定でしたが、惜しむ声にコタえて保存されました。
駅舎の位置が少し変更になるため、「エイヤ!!」と、持ちあげて移動しています。

お腹も空いて来たし、何より寒い。
どこかで、夕ご飯とも思いましたが、気に入った店が無かったのでそのまま、奈良公園まで来てしまいました。
夜の早い奈良の町にしては、異常に人が多い。
やはり、若草山の山焼きはビック・イベント。
人がザワザワと若草山方面に歩いて行きます。

春日大社に向かって右側に飛火野(とびひの)と呼ばれる芝生の小高い丘があります。
そこから、若草山が良く見えます。
人の邪魔にならないように木陰で駐輪。
18時に到着。

山焼きまで30分。
寒い。
だいたい自転車に乗る際は、薄着です。
今の時期、厚着で汗をかく方が大敵。冷えた汗で風邪をひきます。
でも今の服で、じっと待っての30分は耐えられそうにありません。
飛火野の芝生を歩いて、体を動かして寒さを耐えました。

18時20分から花火が上がります。
やった~!!花火の開始時間まで寒さを我慢できました。

若草山の頂上から、打ち上げています。
そりゃ、そりゃ、よ~く見えます。
花火は約10分続きます。
花火が終了後、山焼きの開始。
ところが、地元の人と思しき人達は、花火が終わるとゾロゾロ帰って行きす。
「えっ? あれ? 山焼きは見ないんですか?」
ワタクシ、思いますに、
花火は毎年変わりますが、山焼きの風景は毎年同じ。
何度も見ている地元の人には、珍しくないのかも。

花火を見ている途中でハタと気付いたのですが、花火が始まったからと言って体が暖まるわけではありません。
じっと見て体を動かさない分、よけいシンシンと冷えてきます。
花火に「ワー」と感動している間に、体は芯からヒエ・ビエ。

18時30分点火若草山の山焼きが始まりました。
外側から徐々に炎が広がります。
花火のように、パッとは広がりません。手前の炎が激しく立っています。山の後は煙と炎で見えません。
少しずつ少しずつ真中に向かって炎は燃え広がります。

山は燃えて熱そうですが、こちらは、寒くて凍えそうです。

点火から10分経過炎が高く上がっています。
ここからでも、見えるので5~6mの高さはあるのでは?
煙がすごく上がっています。
15分くらい山焼きを見ていましたが、余りの寒さに耐えかねて「もう無理。帰ろ。」と決めました。
手が、カジカンで自転車のライトがうまく取りつきません。
5分くらいシックハックして夜間走行の準備完了です。

19時前くらいの帰り道、若草山が見える場所で、振り返ってみると山全体が炎に包まれています。
離れて見る方が綺麗に見えます。

自転車で走りだして約30分。余りの寒さと空腹感から、ちょっと休憩。丸亀製麺所 釜揚げ大380円。
体が暖まります。
寒さの為の手のしびれも回復。食べ終わって、熱いお茶で一服。
復活です。

家には21時に帰りました。
うどんを食べてから、夜の走行で約20kmを1時間で走った事に。
飛ばしましたもの。
息が上がるまで、一生懸命走らないと寒くて寒くて。
真冬の夜間走行は、しゃぶい!!

嬉しいことが、ひとつ。
昨日、新年会で食べ過ぎてしまい、「ありゃっ!!」
と、ビックリするほど増えていた体重が、本日の体重計では普段より減っている。
ムム。ヘヘ~。ホホ~。
やっぱり、自転車は良いな~。

2012年1月8日日曜日

紀州街道&熊野街道。大阪市から御坊市まで

2012年1月7日(土曜日)

せっかくの3連休、どこかを走って正月でフニャケタ体をシャキッとしたい。

雪国は走れないし、暖かい地域を走るには時間とお金がない。
「そうだ、近いのにあまり行った事がない紀伊半島を攻めよう。」
と決めました。
紀伊半島の始点は何処?付け根は大阪ですわな。
「それでは、大阪から」と、大阪から走ることに。



今回も、長男所有の2009年式GT社GTR4を使用。
もちろん内緒で乗っています。近鉄阿倍野駅で自転車を組立て、9時出発です。
いつもの自転車旅行は朝5時過ぎに起きて、始発の電車で新大阪や空港を目指すパターン。
でも、今回は余裕があります。
いつもより、ゆっくり起きて、通勤時よりも遅い電車で出発できました。
体がラク―。

阪堺(はんかい)電車の天王寺駅。
「大阪市内に路面電車は走っているでしょうか?」との質問に、大阪府民でも「いいえ。」と答える人が多いはず。
でも、この通り阪堺電車が、路面電車としてがんばっています。

阪堺電車の住吉駅で見かけた古~い、電車。
昨年、ボクが初めて乗った阪堺電車がこの古いタイプ。
NHK朝の連続小説で昨年放送の「てっぱん」で映る電車は古いタイプだけでした。
ヴィーっと、お尻がこそばくなるような細かい振動で走る旧式電車は、味わい深いものがあります。
まだまだ走り続けてね~!!

住吉大社前を通過します。
まだ、お正月の名残でしょうか?参拝する人が多くいます。
近くは、お寺や古い家並みも残っており、古き良き大阪を見ることができます。

大和川を渡ります。
以前は、水質の劣化が問題になっていました。
多くの人の知恵と努力で、最近は、魚が住めるにほど浄化されました。

川を見るとこんな感じ。
おや、もしかしてここは、「てっぱん」で、あかりが川に向かってトランペットを吹いていた所ではあるまいか?
そう、この赤い鉄橋の横で確かに吹いておりました。思いがけず、「てっぱん」のロケ地に来ることができまいした。感激!!

赤い鉄橋を渡る電車はもちろん阪堺電車です。

国道26号線で道しるべ見っけ!!
そう、ここは紀州街道。紀州の殿様が参勤交代で使った街道なのです。
「したに~。したに。」

堺市内の国道26号線を南下します。世界最大の自転車パーツメーカのシマノの本社がここ堺市にあります。
他にも大手の自転車関係の会社が、堺市に集まっています。
歩道は広く、自転車は走り易い。自転車に優しい町づくり。
自転車に対する気遣いを感じます。

高石市に入り、大阪府営 浜寺公園です。「ちょっくら、トイレ休憩」と思い立ち寄りました。
公園内は広いのでビックリ!!公園内に、プール、硬式・軟式両野球場、テニスコート、レストハウス、ばら園、大阪国際ユースホステルなどがあります。
行ったこと無いけれども、ニューヨークのセントラル・パークにも負けません。(きっと。)
松林の中を広い道が通っています。公園は良く管理されており綺麗に整備されています。

浜寺公園からは、海沿いの国道29号線を走ります。側道はこんな感じ。
とっても走りやすい。岸和田に向けて快調に飛ばします。

ちょうどお昼に、岸和田に到着で~す。車で通り過ぎた事はありますが、来たのは初めて。
なぜって?
同じ関西弁でも、岸和田弁(泉州弁)は少々きつい。
「違うんですか?」は「ちゃうんけ?」
「してあげます。」は「やっちゃら~。」になります。
怖そうなお兄さんに言われれば、完全にビビってしまいます。
「板子一枚下は地獄」の漁師町の岸和田と、タメ池でフナを釣るのがせいぜいの奈良県人とは気性が違う。
「ちょっと、怖~い。」と、今まで避けていたのです。
(ところが、どっこいなのですが・・・。)

岸和田駅前商店街。ここの中も、だんじりが走るそうです。
まずは、「駅に行けば何かあるか?」と思い、この商店街を抜けて岸和田駅に向かいました。

南海電車 岸和田駅で

今や、岸和田は、NHK朝の連続テレビ小説「カーネーション」一色です。
観光客も増えているようです。
かく言う、ワタシもそれ目当てで岸和田に参った次第で・・・。


小篠綾子「コシノ洋装ものがたり」も、読みました。
お店を見たいと思い、駅近くで道を聞いたおばさんが、そりゃもう、親切な人。
その人に教えてもらって来たのがここ。(他にもいっぱい教えてくれました)岸和田駅前商店街の中にあります。(また駅から戻ってきたのです。)
実際には、服は販売していません。ビスケット、パン、小物を販売して、2階で小篠綾子の写真を展示しています。

コシノ洋裁店の向かいで、カーネーションの写真展をしています。(これも、親切なおばさんが教えてくれました。)
撮影で使った服も展示しています。
ビデオで毎回録画して見ているボクはこの服を見て感激!!
「キャッ、キャッ。」みんなテレビで見た服!!本物です。

隣が、団子屋さん。
お腹が空いていたので、回転焼き(お店の表示は「どらやき」)1つ90円で買い、そこで食べようとしていると、
「お客様、どうぞ。」と、お茶とおしぼりを出してくれました。
親切!!
ちょっと置いて、カメラを出そうとごそごそしていると、
「お客様、お皿を用意しましょうか?」とのこと。
「あっ、いえいえ。大丈夫です。」
「ごちそうさま。」と言って、自転車に乗ろうとすると、
「お客様、手袋を忘れていますよ。」
と、小走りで持って来てくれました。
「あっ、ども、ども・・。」
90円の回転焼き1つで、「お客様」と3回も呼んでもらいました。

五軒屋町のだんじり小屋。商店街から、左に曲がると直ぐに見えてきます。(これも、親切なおばさんが教えてくれました。)
カーネーションで引いただんじりは、このだんじり。
立派な小屋に収まっています。

「だんじり会館でカーネーションの展示をしている。」と、親切なおばさんが教えてくれたので、
「それでは・・・。」と、だんじり会館に行くことに・・・。
途中、道が分からなくなり、ママチャリに乗った「ステキなマダム。」って感じの女性に道を聞くと、これまたとっても親切に教えてくれました。

だんじり会館到着。
自転車置き場で、「どうやって中に入ろうか?」と迷っていると
裏口でたばこを吸っていた(ねじり鉢巻きが似合いそうな)おじさんが、手招き。
「そりゃ、正面回った方が、入り口は、立派やけどな。こっちの方が早いで。」と、教えてくれました。
地元の人のようです。 ちょっと怖そうな人なのに、とっても親切!!

1階は「カーネーション番組展」をしています。(無料です)
撮影に使われた小道具を展示しています。撮影に使われたスティンガーミシン。

小原呉服店の2階のセット。

2階に上がるとだんじりの展示会場になります。お値段お城と合わせて700円。手前の長いすに座って、マルチスクリーンでだんじりのビデオの上映を見ることができます。(10分)
迫力のだんじりに興奮します。

最古の岸和田 だんじり。

だんじり会館の隣が、岸和田城です。大きくはありませんが、端正なお城。
これはこれでね、ボク、結構気に入りました。

天主閣のアップです。
天主閣は鉄筋コンクリート建てです。
中は展示室になっています。
ちょっと岸和田でゆっくりし過ぎた。1時間くらい岸和田にいます。
急がなくてはなりません。お城は短めにして出発する事にしました。

岸和田城から少し走る住宅街でみた看板。
「え~。ヤブ。」やぶ医者?
苗字からでしょうが、この看板を出せるくらいなので、よほど腕に自信の歯医者さんかと・・・。
行く患者さんも、よほど勇気のある患者さんかと・・・。


岸和田は親切な人がいっぱい。
だんじりは一人では引けません。みんなで協力してこそ。
そんな気質が、岸和田の人を親切にしているのかもしれません。
岸和田がとっても好きになりました。
「また、きちゃら~。」


貝塚市です。国道29号線を、関西空港に向けて走ります。

泉佐野市に入りました。関西国際空港連絡橋が見えてきました。向こう岸が関西空港です。

りんくうゲートタワーが見えてきました。
関西空港の入り口に建つビルです。
当初、りんくうタウンの駅の両側に建つ予定でしたが、とん挫。
片側だけが建っています。

下から見上げるとこんな感じ。
「アジアの、ハブ空港になる関西国際空港。その入り口のりんくうタウンは、活況を呈する・・・。」という、あま~い、あま~い計画で、いざ営業を開始すると、大赤字。
その後、りんくうタウンは、安い地代で大型店を呼び込みにぎわいを見せていますが・・・。
りんくうゲートタワーが、2つになることは、まず、あるまい。

リンクウ・プレジャー・タウン SEACLE(シークル)。
大きな観覧車があるので、すぐわかります。
中には、専門店の他、スパーのマルナカも入っています。
チョコレートを買いました。(ロッテのガーナ・ミルクが大好きです。)

リンクウ・プレミアム・アウトレットの前を通過します。
息子達は、家に帰って暇になるとよく奈良からここまで買い物にきます。
ボクは、ブランド品はどうも・・・。いくら安くなっていても元が高いから・・・。
でも、新春のバーゲン期間中の為か、中はいっぱいの人です。

阪南市に入りました。

深日町から、内陸部を走る国道26号線を避け、海沿いを、加太方面に向かう県道65号線を走ります。

ボク、海が見たいの。
だって、山の子なんだもん。

加太方面に向けて走ります。

山間部に向けて道が続きます。

山を抜けると海が広がります。
ここまで来ると、海はのどかで良いな~!!
この県道65線、結構アップダウンがきつい道です。
でも、綺麗な風景が見れるので、アンタの勝ち!!

和歌山県に入りま~す。
海沿いの道を快適に飛ばします。

加太の町が見えてきました。
子供が小さくかわいい頃、「おとうさん、釣りに連れてって。」と言われるまま、奈良から車で片道2時間以上かけて加太にも釣りに何度か来ました。
夏は海水浴、秋は釣り客でににぎわう加太の町も、冬の今は観光客はまばらです。
「美味しい魚料理の店で、遅い昼食。」とも思いましたが、ほとんどの店は締まっています。
お昼ごはん、ギブアップです。

加太から、県道7号線に変わり、和歌山市内に向けて走ります。

紀ノ川を渡ります。

紀ノ川です。
河口近くの為、デカイ!!
ここでは、海の魚も釣れるしブラックバスも釣れるとか。

18時、東急インに到着。
9階建ての立派なホテルが、じゃらんで3600円で宿泊です。
客層がボクとはレベルが違う。
ホテルマンの対応にそつがない。
ん~。
こんなに安く泊って良いのかしら?

「自転車をどこに停めれば?」
と聞けば、「ホテルの玄関に置いてください。」とのこと。こんなに綺麗にしているホテルの玄関に、埃と油で汚れた自転車を置いて良いんですか?

ホテルの人のお気遣いに感謝します。

「わー!!」ホテルの自分の部屋から和歌山城が、めっちゃ良く見えます。
ライトアップされて綺麗です。
いつまでも見ていたい気分です。
冷気が入るので直ぐにカーテンを閉めましたけれど・・・。
いつまでも見ていたい、気分です。 き・ぶ・ん。

体は冷え冷え。お昼ご飯抜きなので、お腹はペコペコ。
まずはお風呂に入って体を暖めました。
風呂上がり、あまりにお腹が空いているので、途中で買ったパンを1つ食べてから、夕食にお出かけです。

夕食。和歌山に来たら和歌山ラーメンを食べねば。
向かったのは自転車で10分程走った和歌山駅近くにある超人気店の「井出商店」。ラーメンが来るまでに、机に盛られた押し寿司を食べるのが和歌山風。
一つ、ワタシにくださいな。150円です。
お腹が空いていたので、パクつきました。
押し寿司大好き!!

大盛り中華そば(麺が2玉)を頼みました。700円。
醤油とんこつが和歌山ラーメン。最後のスープまで飲んで完食です。
お腹が空いていたので、何を食べても美味しい!!(店の人に失礼か?)
味の細かいことは聞かないで。
がっついて食べたので、よくわかりまへ~ん。

本日の走行距離87kmです。


2012年1月8日(日曜日)


朝の6時半から和歌山城散策です。まだ暗い。
でも、散歩している人もいます。和歌山城は市民の憩いの場なのです。

和歌山城遠景。
いや~、立派なお城。さすがは徳川御三家紀州藩のお城です。
お城に威厳と品があります。この城も、戦災により焼失しました。
アメリカは、なんで和歌山まで焼夷弾を落とすかね?
平和な今の時代に感謝すべきかもしれませんが・・・。

30分程の朝の散歩で体が芯から冷えてしまいお風呂に入浴。
ホッと生き返ったところで朝食です。
ホテル東急インの朝ごはん。840円でバイキングです。全部美味しい。写真に写していませんが、ポテトサラダがとってもグッド。
食べました~。食べましたよ。
ボクは、ギャル・ソネオ(正確にはギャルオ・曽根?まっ、どっちでも良いか?)になっちゃいました。
ご飯は3杯。お味噌汁2杯。おかずは色々追加。紀州名物梅干しも・・・。
牛乳3杯、オレンジジュース1杯、締めに紅茶。
「食った~。」って感じです。

本日は、和歌山市から、御坊市を目指して走ります。

朝9時前。和歌山市内を海南に向けて走ります。
ここから紀伊半島を回る国道42号線は、熊野街道となります。
世界遺産の熊野古道とは別ですが、良いじゃないですか?
熊野街道をゆく~!!

海南市を抜けて阪和道路 海南インターチェンジのある藤白交差点。この交差点、とってもクセモノ。
歩道が無くなり、道の路肩は、高速道路の入って行くので走行不可。
車がすごいスピードで左車線を通って阪和道に入って行くので、一つ右の国道の車線に入るにはとっても危険。
黒い軽自動車が停まっている左側の側道を走りましたが、この道は住宅の道で国道と離れます。
戻ってきて、信号を渡り、国道の右側を走ることにしました。

歩道を走ると、薄気味悪い小さなトンネルがあり、国道に出るにはこの道しかないと思い、抜けました。
(この写真は、通り抜けてから写真を撮りました。)

トンネルから歩道があり、これで国道42号線の横を走れるようです。

「なんだ、なんだ?」
歩道がこんなになっています。自転車で走れます?アタシャ押して歩きましたけれど・・・。
(これも、通り過ぎて写真を撮りました。)

「あれ~!?」その歩道も無くなります。
このままでは逆走なので、左車線まで移動しなければなりません。
2車線もある上に、中央は柵があります。
先に進み柵の切れ目まで行きましたがそこはとっても狭い路肩です。
狭い路肩で対向車にビビりながら途切れるのを待ち、「今だ~。」と反対車線まで渡ったのです。
渡り切った時に、
「バカ~!!」と、藤白交差点に叫んだのでした。

国道42号線は、高度を上げます。

右手は海。
海南のマリーナ―シティが良く見えます。

下津町を走ります。かんきつ類農家は、どうして心が大らかなのでしょうか?
道路に張り出したハッサクの実。簡単にもげます。
「1個くらい、もってけ!!」って感じ。
もちろん、盗りませんよ。「リュックに入れても重たいし・・・。」
って、そんな問題やないか?

有田川を渡ります。

有田川はこんな感じ。2級河川です。

有田川沿いの国道42号線を走ります。



有田川沿いを1km少し走ると42号線を外れ、172号線を走ります。(途中で20号線になります)
海沿いの道を走り、湯浅の町を目指します。

海沿いの道を走ります。
結構この道、きつい。
途中、急に上り坂になり、暗くて狭いトンネルまであります。

トンネルを抜けると風光明媚。
そりゃ、まー、上りましたから。
素晴らしい風景です。
「お金がいっぱいあったら、ここに別荘を建てるのにな~。」
っと妄想にふけってしまいます。

湯浅町に入りました。
醤油の町です。伝統の町です。

古風な町屋が軒を連ねます。
奈良県で例えると、奈良市の「奈良まち」、橿原市の「今井町」みたい。
観光客もチラホラ。

なにやら、由緒正しい町のようです。
奈良まちの道は整然と直線主体ですが、今井町は、泥棒が入っても道に迷うようにわざと入り組んだ道になっています。
この湯浅の町は、完全に今井町タイプ。
ワタシャ方向が分からなくなり、泣きそうになりました。
目指すは、国道42号線!!「どう行けば良いんですか~?」

途中で見つけた古そうな石の標識裏の説明文によりますと、この道標は、1838年の建立。
熊野道は、江戸時代、熊野三山の参拝道として栄え、湯浅町内での道しるべに使用したのです。

JR湯浅駅。
何とか駅までたどり着きました。でも、気を抜くにはまだ早かった。
ここからも、道が入り組んでいるので、国道42号線に出るの苦労しました。

湯浅から御坊を目指します。
湯浅市街地から、国道42号線に出たのですが、完全に方向感覚がなくなり、300mほど反対方向に走ってしまいました。
「湯浅駅方面」の看板で「あっ、こりゃ逆だわ。」と気付いた次第です。
ボク、完全に右も左も分からなくなりました。

「あのね、お茶碗持つ方が左で、おはしを持つ方が右なのよ。」 
・・・・。
それは、ボクでも分かります。

御坊まであと20km。
ここから、峠越えです。
上着を1枚脱ぎ、ズボンも脱いでスパッツ姿になりました。
(冬の走行は、スパッツだけでは寒いのでその上にズボンをはいています。)

急な下り坂で、オーバーランする車で事故が多いのか?
中央にコンクリートで塀があります。

峠の途中で見つけた無人のミカン販売所。
峠は一気に走り抜けたい。走って、かろうじて押さえられている汗が、止まると一気に噴き出します。
でも、ここは一袋100円です。
「えっ? ひゃ、ひゃ、ひゃくえん!!」と、あまりの安さに自転車、停車。
「帰りの列車の中で食べよ。」と一袋買いました。「やす~。」

道路は路面が良く走りやすい。ミカン畑の横で環境も良い。但し、上り道でなければ・・・。とういう条件付きです。
熱い、体が熱い! 汗が額から垂れ出します。
止まって、汗を拭くか?このまま一気に走るか?迷います。

峠の頂上が、もう少しだ~。
少し走ると、トンネルが見えてきます。

峠の水越トンネル。551mあります。
この距離だと、中心部が暗い為、テールランプを点灯。サングラスも外します。さもないと、トンネルの真ん中で真っ暗になり、道路が見えません。

標高105mを表示。本日、低地の表示がマイナス100mなので、標高差205mを上ってきました。
(このカシオProtrekは、気圧で標高を表示しているので天気によって基準数値が変わります。)

トンネルを抜けました。
後は、下ります。
これで、御坊まで走り抜けられるのか?
上り坂は、もうイヤよ。

由良市内を快適に走ります。御坊市内まで約10km。

「あれ?」上り坂が始まりました。
「く~。まだ峠が、あったか~。」
ここは、腹を決めて走り抜くしかありません。

里トンネル。183m。
この距離なら、そのまま通過します。
明るいのでサングラスも外さずに走行します。
「これって、峠のトンネル?それともまだ峠が続くの?」
と、トンネルに入りましたが、坂道が続いているのが直ぐに分かりました。
「走っちゃる。峠まで走っちゃる。」と、ボクは開き直りました。

御坊への最後のトンネルの由良トンネル。
「走り抜けるか?」597mある。「無理。」と思い一旦停止。テールランプを点灯して、サングラスを外しトンネルに入ります。

峠を下り、御坊駅目指して走ります。
とっても走りやすい道。快適にスピードを上げて走ります。

御坊駅が見えてきました。
町中ではなく、町外れに駅があります。

13時20分。御坊駅に到着。
列車は13時30分発。出発までに10分しかありません。
自転車のパック時間は、通常約20分。飛行機では当て布をするので1時間かけます。
そこを、「ワ―」っと大急ぎで、7分でパック。
「自転車を何とか袋に入れました。」状態です。
自転車を持って、改札に行くと駅員さんは、「列車の中で切符を買ってください。」と言ってくれました。
そこはローカル列車の良い所。あまり細かいことは言いません。
そのまま改札を通過。ホームは2番ホームの為、階段を駆け上がり、通路を走り、階段を駆け下りて、列車に飛び込んだのです。 セーフ!!

ガラガラなので、4人掛けの座席に自転車を置きました。
パックの未完了の所を列車の中で作業しました。
手が汚れれば、後がトイレなので手が洗えます。

湯浅からの峠の途中で買ったミカン。8個入り100円。
列車の中は暖か~い。
こたつに入ってテレビを見ながらミカンを食べるように、暖かい車内で、車窓から流れる風景を見ながら、ミカンを食べました。
我が家に帰った気分。
ミカン5個。パン2個。和歌山駅に到着するまで、モグモグは止まることはありませんでした。
ローカル線の旅も面白いじゃないの?
好きになりそう。

本日の走行距離70km。
総走行距離157kmでした。