2010年6月5日土曜日

ちゅら海の沖縄本島

2010年2月11日
「あったかい沖縄を走りたい。」と、約30年ぶりの沖縄です。

沖縄那覇空港にAM10時半に到着。関西空港から那覇空港へ到着組は、ダウンジャケットや厚手のコートといった真冬の服装。
迎える沖縄組は、那覇空港のロビーでTシャツ姿でアイスクリームを食べています。
「さすがは、沖縄。トロピカルゥ。」
自転車を組立てる際に、ふと気づくと自転車は、びっしりと汗をかいています。真夏のビールグラスみたい。
約4℃の大阪の寒さのまま沖縄に来た自転車は、ビールのようにキ~ンと冷えていたのです。
自転車を組立て終わるころには、ぬるくなっちゃいましたけれど・・・。

空港の前の道路のハイビスカス
まずは、3連泊する那覇市内にあるシティーフロント春海ユースホステルに行き、荷物を預け身軽にし、お昼御飯は、向かいの食堂で沖縄ソーキそばを食べて「美味しい~。」と満足。
これから、那覇市内から南下してひめゆりの塔を目指します。

暑いぞ!!暑い!! 本日の気温24℃。
真冬の体は、この気温についていけましぇん。
途中数人のサイクリストに会いましたが、みんな半袖半パンのサイクリングウェアーです。
私は、上着は半袖に着替えたものの、スパッツ(半パン)をユースに預けていたので長ズボンのまま。
ズボンが汗で足にまとわりつきます。喉も渇くし、体は動いてくれません。
那覇市の南隣の豊見城市で、スーパーを見つけお茶を買い一息。
無理せずゆっくり、風景を楽しみながら行ける所まで走ることにします。

糸満市の中心を抜けると田園風景が広がります。昼3時頃にひめゆりの塔に到着。
資料館に入り展示物やビデオに見入りました。
多くの若い人が、命を落とした内容の展示物を見ていると涙が出てきそうになり、逃げるように館を後にしました。(多くの修学旅行生がいる所で、おじさん一人泣いているのって変でしょ?)

さらに進むと平和記念公園や、沖縄ワールドがあります。でも、ひめゆりの塔で展示物に見入ってしまったため時間がなくなってしまいしました。夜に知らない道を走りたくないので那覇に帰ることに。
道案内は、昨年購入したガーミン社のポータブルナビ(250Plus)を利用しました。
このナビ、頭が良いのか悪いのかよくわかりません。民家と民家の間の舗装してない狭い道や、農道、採石場の横などを行かされました。
おかげで、犬に吠えられるわ、狭い道で何台ものダンプとすれ違いほこりだらけになるわで大変でした。
でも沖縄の人の生活を垣間見られた気がしますけれど・・・。
ユースホステルには、あっかるい6時前に到着できまた。(沖縄は日が暮れるのも、夜が明けるのも大阪より遅いのです。)

シティーフロント春海ユースホステルの部屋
「あの~。一人部屋で予約していたはずですが?」との私の質問に、ペアレント(経営者)さんは
「一人部屋ですよ。好きなベッドを使ってください。」とのこと。
「あ~い。」6つのベッド独り占め!!
本日の走行距離、約70kmでした。

2010年2月12日










本日の天気予報は終日雨の為、自転車をユースホステルに置いて、「今日は、一日歩きまくり!!」。
徒歩で那覇市内見物に出発です。
天気予報では最高気温は18℃。ユースでペアレント(経営者)の奥さんが
「今日は寒いでしょ?今が沖縄で一番寒い時期なんです。」とのこと。
いやいや関西地方に比べたら温かくて天国のようです。

まず向かったのが首里城。丘の上にあるため歩くのちょっとしんどい。
首里城は約20年前に再建されたもので、古書や人の証言を元に多くの人の努力によるものです。
NHKのプロジェクトXで再建にかけた瓦職人の放送があり、感動しました。
「いつか、首里城を見に行きたい。」と思っていました。願えば夢はかなうもの、いや、かなえるもの。本日やっと見る事ができました。
綺麗な朱色にするために定期的に塗り替えるそうです。今回は左側が工事中でした。何重にも塗り重ねるそうで、琉球漆器の塗りの技術が活かされているそうです。

首里城 御差床(玉座の間)
首里城の正殿2階にあり前に進むと広場が見下ろせ、後ろは居住スペースです。理想的な住宅兼職場です。
首里城は、琉球の建築技術・美術工芸の粋をあつめたもので、技術の高さを見る事がでます。
竜は通常5つ爪ですが、首里城の竜は4つ爪というのも大きな特徴だそうです。(写真は正殿正面入り口の上の竜です。)



首里城から那覇市内へ行くのに金城町の石畳道を下りて行きました。
「日本の道100選」に選ばれているそうです。確かに、素晴らしい。

金城町の石畳道の中間あたりに、NHKの朝ドラ「ちゅらさん」古波蔵家の撮影に使われた門がありました。
「ちゅらさんの撮影に外側は使われたが、私有地であり人が住んでいるので入らないように」との看板あり。「は~い。わかりました。中には、入りませ~ん。」(家は、テレビとは全く別の家です。)



その門と前の道です。エリーが家族に黙って東京に行くシーンもここでした。ミーハーの私はもう感動です。「チバレヨ~。エリー。」

金城町石畳道(下からの入り口)


那覇市最大の繁華街、国際通りを端から端までプラプラ歩き、また戻って国際通りから少し入った第一牧志公設市場に行きました。
公設市場は2階建てになっており、1階は魚や豚肉を売っている市場、2階は数店の食堂が入っている飲食スペースです。
昼ごはんに「ラフテー」と「オリオンビール」をいただきました。
あったか~い、とろとろのラフテーに、カラシを少し付けていただきます。
お口の中でラフテーがトロケます。

雨が降り出していたので、公設市場や、アーケード街をうろうろ散策しました。
雑然と小さな店が軒を連ねる商店街は、活気にあふれています。沖縄のパワーを感じます。

本日は、とっても良く歩いたので少しお疲れ気味。
明日の朝は早いので早めにユースに帰って寝ることに。8時には寝息を立てていました。


2010年2月13日
那覇バスセンターから、始発の6時10分発特急バス(那覇バス)に乗って名護市に出発です。
名護バスセンターに到着後、自転車を組立て、沖縄美ら海(ちゅらうみ)水族館を目指します。















名護から沖縄美ら海水族館まで片道約20kmあります。
中村元(はじめ)著「水族館の通(つう)になる」で、
「敷地を含めた広さでは広大は面積を持つ水族館は他にあるが、水槽の大きさでの世界最大の水族館と言えば、沖縄美ら海水族館。」とのこと。
これは行きたい!!世界最大の水族館に行きたい!!今回の旅行の目的の一つです。

名護市から沖縄美ら海水族館に向かう
ずっと先に見えるのが水族館方面。道は歩道があったので風景を楽しみながらゆっくり走ります。

名護市から約1時間半の走行で、水族館に到着。
道はほぼ平たんで走りやすかったのですが、水族館近くはやや丘陵地帯になり、「もう、着いた。」と思ってからのアップは足にこたえました。
途中、幼稚園がありそこの園児の一人が大きな声で「こんにちは~。」とあいさつしてくれたので、私も大きな声と笑顔で「こんにちは~。」と返しました。
島の子は、元気で明るいわ。とっても、さわやかな気分をもらいました。

沖縄美ら海水族館(入口)ジンベイザメの銅像が目印


大阪の海遊館に初めて行った時、でっかいジンベイザメ(1匹)が泳ぐ姿に感動しました。
しかし、ここでは、そのジンベイザメが3匹もゆったりと泳いでいます。
でかっ!!
水槽はアクリル製で、このアクリルパネル(高さ8.2m、幅22.5m、厚さ0.6m)はギネス認定、世界最大です。
この「黒潮の海」の水槽は、幅35m、奥行き27m、深さ10mもあり、約7,500トンの水量があります。
ん~。ちょっと想像がつきませんが、とてつもなくでかい水槽みたいよ。


水族館を十分堪能した後、ここから那覇まで自転車で帰ります。約80kmあります。







再度、昼過ぎに名護市に到着。名護市内の歩道
良いでしょう?のんびりと散歩をしたくなるような歩道です。名護市はゆったりと幅の広い歩道と公園で欧米風の街並みです。(へへ~。ヨーロッパに行った事は、ありませんけれど・・・。)
昼ごはんは名護市内でハンバーガーを食べました。これから那覇を目指します。

名護市からサイクリング・ロードと呼べるくらい走りやすい歩道が続きます。少し高台になると海がきれいに見えます。

嘉手納市に続くサイクリングロード(歩道)
「わー。素敵!!」と叫びたくなるような道ですが、ここは特に風が強く寒い。
昨日の天気予報では今日の最高気温18℃と言っていましたが、風が強い分体感温度は下がります。

嘉手納市美浜では中日ドラゴンズがキャンプ中で、多くの人が見にきています。

途中何人かのサイクリストに追い抜かれました。私は、こんな綺麗な風景を楽しまないで走るのはもったいないと思い、歩道をゆっくり走りました。
綺麗な風景が望めない所では車道に出て路肩を時速30kmで走行。路面はきれいで走りやすい道です。

途中、4時半頃、Jimmy’s(ジミーズ)というステーキ屋さんを見つけ、少し早い晩御飯です。脂身の少ないヘルシーステーキ。美味しかった~。

那覇には6時頃に到着。
名護から那覇まで縦断ですが、とっても綺麗なビーチを堪能できたのと同時に、何キロにも及ぶ米軍の鉄条網が続く嘉手納を実際に自分の目で見て考えさせられました。沖縄の人が毎日向き合っている問題を、多くの人が沖縄に来て体感して欲しいと思います。
今日はとっても楽しくて、とっても考えさせられて、とっても感動できた1日でした。本日の走行距離は約100kmでした。

2010年2月14日
今日で沖縄最終日、飛行機は昼の1時発なので、午前中はフリーです。

那覇に桜の名所 与儀公園
この時期に桜?そう、沖縄では桜の花が満開です。
公園では「桜まつり」が行われています。こんなに早く桜が見れて得した気分。ラッキー!!
沖縄の桜は、濃いピンク色です。

那覇市の中心地から15分くらい自転車で走ると、マングローブの生えた漫湖に到着
那覇市内の中心からすぐの所に、マングローブの森が広がります。周りは公園や、ビジターセンターもあります。そこでは望遠鏡があり、バードウォッチングができます。ただ、マングローブが広がったせいで、干潟が減り水鳥があまり来なくなったそうです。

この日は、旧暦の元旦。 商店街では可愛い獅子が飾られています。
商店街で地元の人同士が「明けましておめでとうございます。」とあいさつしていました。
本物や。本当に旧暦での元旦を祝っています。中国文化の影響がやっぱり強いのかしら?と思います。

那覇空港には昼前に到着。関西空港には2時半頃到着。
「大阪、さむ。ボクの体、すっかり沖縄の温かさに、慣れてしまったさ~。」
家に帰ってリュックから友達のみやげに買った泡盛(古酒)を出したとき、温かかったので、びっくり。
沖縄の温かさを持って帰った気分です。

いや~。沖縄、楽しかった。また、行ってしまいそうなそんな予感。

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