2014年2月14日金曜日

初めての奄美大島

職場の若い同僚が、奄美大島出身。

聞けば、海は綺麗で、冬は暖かい。
黒糖から作る焼酎がメチャクチャ美味しいらしい。
アマミノクロウサギや、ルリカケスといった奄美大島にしかいない生き物がお住まいになっている。
おまけに、ハブもトグロ巻いて待っています。

ん~。 「行きたい。」 「絶対 行きたい。」
と思い、安いツアーを見つけて、昨年の秋にはお金も振り込み済み。
寒さに震える関西地方から、あったかい奄美大島へ行ってきま~す!!


奄美大島は、沖縄本島のすぐ上ですが鹿児島県。
けれども、気候も文化も沖縄に近い。
と、言うことは、お姉ちゃんもキレイ!?
酒はうまいし、姉(ねえ)ちゃんは綺麗だ!! ワー、ワー、ワッ、ワッ。
(むっかし流行った、フォークル・セダースの「帰ってきた酔っ払い」の一節です。)



2014年2月8日(土曜日)

(朝6時10分ごろ。 駅に向かいながら写真を撮ったのがこれ。)
朝起きると家の外は、雪が積もっているのでビックリ。
道路は、黒く見えますが、雪がシャーベット状で一番スリップしやすい状態。
いつもなら、家内に駅まで自転車を車に積んで送ってもらいますが、家内の運転では危険。
こりゃ~、もう、しゃーない。
自転車を担いで、駅まで歩いて約10分。
リュックの重さが約6kg、自転車が約11kg。
この状態で、気良く歩けるのは、ボクの体力では、5分まで。
後は~、ひ~ひ~言いながら滑る足元を気にして、駅を目指すのです。

駅のホームに到着。
反対側のホームでは、駅員さんがホームで滑らないように除雪しています。
ご苦労様です。

大阪市内も雪が積もっています。
伊丹空港までは、バスを利用したのですが、駅からバス停までがこれまた、大変。
地面は雪で滑りやすい上に、強い横風で自転車が煽(あお)られます。
自転車は、まるで帆のようになり、ボクの体は、そのまま風に持っていかれそうになります。(踏ん張りました~。)
バス停着くまでに、もうヘロヘロになりましたもの。

前回、伊丹空港から高知空港に行く際に、時間ギリギリのダッシュ駆け込みセーフだったので、今回は、余裕の2時間前に伊丹空港に到着。
翼に積った雪をホースからの水で、落としています。
テレビで、見たことはありますが、生の作業は初めて見ます。
空港の職員さんご苦労様。
作業が影響してか? 30分遅れの10時20分に出発。
こりゃ~、もう・しゃ~ない。


12時過ぎ、奄美大島空港に到着です。
空港は、小雨が、パラパラ。
17℃くらいだそうですが・・・。風が強いから?それとも雨が降っているから?
冬でも、あったかな、パラダイス!! のはず・・・。
天国のような島で、体、ホカホカ!! のはず・・・。
あれ・・・?
ちょっと、寒い。



パラパラ降っていた雨は、すぐに止んでくれました。
少し、走ると体があったまりだしました。
「ええ感じです。」 
空港からは、北へ走ります。
奄美大島の北に位置する奄美大島空港から、北方面を征服する魂胆です。


菜の花が満開。
さすがは、南国 奄美大島。
既に、ここは春なのです。

桜が満開。
今が、一番良い時期みたいです。 ラッキー!!

アップでパチリ。
本土のソメイヨシノと違い、こちらの桜は色が濃い。
この色はこの色で、とっても良い。 ボク、だーい好きです。

空港から約5km。
プラプラ走っていたので20分ほどかかって、「あやまる岬」に到着です。
綺麗な海に感激。 奄美の海はとっても綺麗!!
ただ、風がね・・・。 展望台では、ハンパ無い風が吹いています。
せっかく、あったまった体温が持っていかれます。 
ここは、早めに退散です。

海沿いの道を北上します。
海沿いの気持ち良い道が続きます。
人が少ないのか、めったにしか車が通りません。
安心して、自転車走行ができます。

海の色が、違う。
グリーンの海です。
きっと、遠浅の海だから? こんな色の海は、奈良県に住むボクには滅多にお目にかかれません。

天気は、持ちそう。
たまに、強力な向かい風が吹く以外は順調なサイクリングです。
海は、キレイし道路も良い!!

右に曲がれば、笠利崎灯台。 (奄美大島の最北端)
でも、ボクは、まっすぐ進み峠越えから、東シナ海側を目指します。

ここが、峠の頂上ではありませんが、66m上ったところで展望台があったので、ちょっと休憩。
この上り坂、 結構こたえます。

展望台から見た景色。 さっきまで走った道を上から見る感じ。
走りながら見る海も良いですが、展望台から見る海はもっとキレイ。

峠越えをして、海に向かう途中、普通に、ハイビスカスが咲いています。

アップで、パチリ。

東シナ海側で、風に完全にビビってしまった。
物凄い風が、海から吹いてきます。
まっすぐ走るのが、しんどいくらい。

道路の向こう側は、波が砕け散って、霧のように白く見えます。
「きゃ~。 えらい道を選んでしまったか~?」
と、後悔しました。

何やら、黒ーい、怪しげな雲が空全体を覆いだしました。
「むむ、雨を降らす気か?」

ワタクシ、今回の自転車旅行は、決して体調が良くない。
先週の暖かい日に、今回の旅行用に、伸びていた髪を、ツンツンにカット。
(旅行中は、髪は短い方が楽なので・・・・。)
ところが、急に寒くなったので、頭が寒くて風邪をひいちゃったんのです。(コホッ。コホッ。)
空港から、まだ、20数キロ。
風邪で、体力が落ちたボクは、自転車を漕ぐのキツくなりだしました。
この分で、ホテルに無事到着できるのでしょうか?
とりあえず、マイペースで無理せず走ります。

海岸沿いを離れて内陸の道を走ると、風が止みました。
風さえなければ、自転車なんて、漕げば進むので、楽ちんです。
風に吹かれる前に、距離を稼ぎます。

でも、やっぱりきれいな海を見れば、楽しい。
風さえなければ、海沿いの道、最高!!

ソテツの吹かれ具合で、風の強さを想像していただけますでしょうか?
風に耐えて走ります。

今日のお宿は、名瀬という奄美大島では一番大きな町。
でも、名瀬に行く道は、アップダウンが厳しい。
途中で、雨に降られたり、膝が痛くなりそうになったり・・・。
奄美大島の道は、甘くな~い。

なが~い和光トンネルを抜けると、そこは、奄美(旧地名は名瀬)。
17時にやっと到着です。

ホテルは、名瀬港近くの「奄美サンプラザホテル」
パナソニックの実業団野球が、キャンプ中です。
実業団まで野球をしている人たちなので、そこそこ名の知れた人ばかりのはず。 皆さん、いい体格してます。
カッコ良い!!

お腹、ペコペコの、体ヘロヘロです。

夕ご飯は、ホテルのレストランで。
「(鶏飯)とりめしください。」というと、「あっ、『けいはん』って言います。」と、ウエイトレスさんが教えてくれました。
奄美大島の郷土料理。 840円也。

食べ方は、おひつからご飯をよそって、その上に、鶏肉とか、海苔の具を乗せます。

そこへ、お鍋の鶏がらスープを、た~つ~ぷりと、かけて出来上がり。
お茶漬けのようにして戴きます。
鶏の出汁がよく効いて美味しい。身体がポッカポッカで暖まります。

おいしゅうございます。


本日の走行距離は、55kmでした。


2014年2月9日(日曜日)

天気予報は、曇りのち雨。
雨の中、長距離は走りたくない。
気が向けば、明日、足を伸ばすことにして今日は近場を散策します。

まっ、その前に・・・。
朝ごはんで~す。
ホテルのバイキングです。
郷土料理もあります。

最近、旅行中は卵ご飯に凝っとります。
美味しいわ~。 卵ご飯最高!!

ホテルを出て、名瀬港から、沖方面を撮るとこんな感じ。

まず向かったのは、奄美博物館。
ちょうど、雨がきつく降り出したので飛び込みました。
ここで、奄美大島のこと、勉強します。

入館料300円というお安さ。

撮影禁止の絵が入り口に貼ってあったので、
ボク:「写真は、撮ったらいけないんですよね?」
係りのおじさん:「私が、ずっとついている訳にはいかないですから・・・。」
ボク:「?????」 「写真は、だ・め。なんですよね?」
係りのおじさん:「だから、ずっとついているわけではないですから・・・。」
ボク:「はい? ・・・・。あっ!? ありがとうございます。」
「みなまで、言わすな。」って、感じでした~!!

2階から、入り口を撮りました。中は、こんな感じです。

アマミノクロウサギと、ルリカケスのはく製。
奄美大島の固有種です。
こういう自然が残っているのは、奇跡的だそうです。

こちらは、アオウミガメのはく製。
産卵のために、ウミガメさん達が、たくさん来るそうです。
奄美大島、すごいじゃん!!

博物館前に設置された、高倉。
これは、日よけのための、小屋にあらず。
屋根の部分が、倉庫になっているのです。

屋根のアップが、これ。
ここが入り口になっていて、中に食物などを入れるそうです。
ネズミ除けですな。

博物館の裏手に桜がいっぱい咲いていたのでパチリ。
こちらの人は、お花見の習慣が無いらしい。
内地なら、これだけ見事な桜が咲いているなら、下にゴザを敷いて、絶対、宴会ですわな。

アップでパチリ。
綺麗!!


お昼ご飯
冬のあぶり海鮮丼840円。
壺の中には醤油が入っているので・・・。
かけます。
たこに、エビ、はまち、イカ。 新鮮でおいしゅうございます。


海沿いを走っていると、海上保安庁の巡視艇「あまぎ」が停泊していました。
普通、こんな近くまで行ける?
こんな近くで見るの初めて。
後ろ向きからもパチリ。

後ろには、少し小型の「かいもん」が停泊中。

これは、もしかして、銃身が8本くらい円状に配置されて、くるくる回りながら連射する機関砲ではあるまいか?
テレビの、海猿「不審船発射」の回で、主人公の仙崎(伊藤英明)と上司の池澤(仲村トオル)が、甲板に出て、 くるくる回る機関砲で不審船を射撃するシーンがありました。
でも、「かいもん」は、遠隔操作なので撃ち返されても安心です。

日本の海を守るために、海上保安庁の皆様、ご苦労さまです。


奄美観光ハブセンターに行ってみました。
ハブセンターと言うから、公園みたいになっていると思っていましたが、何やら古いビル。
少し、怪しげな気がするので、 ドアから、顔だけ入れて中を覗くと、
少しキレイな、おばさん2人でお店番。(店員さんです)
店員さん:「どちらから来られたんですか~?」
ボク:(ドアから半身入って)「あっ、 奈良からです。」
店員さん:「奈良は、雪が積もってたんじゃないですか~?」
ボク:「ええ、そうなんですよ。 出発の日は大変でした~。」
と、ドアから中に入ると
店員さん:「500円です。」
(あっ、入るのにお金要るんや。)
でも、中に入っちゃったもの仕方がない・・・。


おばさんは「ハブは、下の階にいる。」と言って、下まで案内してくれました。
お客は、ボクだけです。
「うわー、悪そうな顔してるな~。」と、下の蛇を見てふと上を見ると
「うわー!!」 木にいっぱいのハブが絡み合っています。

何がどうなっているのか、さっぱりわかりません。
何匹のハブが、おられるのですか?

寒いためか、動きません。 ジーとしています。
悪そうな顔しているのに、みんな、なかよしこよしです。
500円の元を取ろうと、じっくり、じっくり観察しました。
でも、いくら見ても、お友達になりたくない生き物です。


途中で見つけた八百屋さん。

お店の人のお勧めは「たんかん」。
試食もさせてくれました。 「美味しい!!」
「たんかん」一袋 くださいな。

ホテルは、2時からチェックイン可能。
八百屋さんを出たあたりから、結構の量の雨が降りだしたので、ホテルへ大急ぎ。 (2時少し過ぎ到着。)
部屋で、たんかんを戴きます。
ミカンと違って皮はカチカチ。
お味は、酸味が無く、あま~くて、とっても、美味しい!!
奄美大島の特産品らしいです。

外は、雨が強くなっているので、もう自転車で走りたくな~い。
風邪の状態が悪くなってはいけないので、部屋を暖かくして、お昼寝です。


夜ご飯は、雨の中、近くのスーパーに買い物に出かけましたが、今日はこれで活動停止。

 本日の走行距離約10kmでした。


2014年2月10日(月曜日)

丸々一日奄美大島に滞在するのは、今日で最後。
遠出するなら今日しかありません。 うんが・・・。
今日は、朝から結構な量の雨が降っています。
自転車の遠出は諦めて、徒歩で名瀬の町を見物することにしました。

少し歩けば、アーケード街を見っけ!!
雨の日には、アーケード街は助かります。
ここで、ゆっくり歩いて、時間をつぶすことに・・・。

し・か~し。 ゆっくり歩いて5分で通り抜けてしまった。


仕方がないので、また、戻って来る時に見つけた案内所。
無料みたいなので、入ってみました。

案内所の中では、奄美大島の説明のビデオが流れています。
なかなか役に立つビデオです。面白かったです。

名瀬の町中はこんな感じ。
どうしましょうかね~。 ホテルを出てまだ、1時間しか経っていません。
チェックインの2時まで、時間が持ちません。
仕方がないので、海沿いを歩いて向こうに見えるダイエーにお買い物。
ここが、名瀬では一番大きなお店なのです。
お土産でも、買いますかね?


お昼ご飯。
ホテルの近くの「てっちゃん」
真鍋かおりとか、芸能人が来店している写真がいっぱい貼ってありました。

けいはんラーメン。(600円)
このお店は、焼き鳥屋さん。
お昼から、焼き鳥にビールは、いかんでしょ?
でも、ラーメンもやっていたので、オーダーしました。
鶏ガラのしょうゆ味。 もっちり麺で、結構なお味でした。
ごちそうさま。


お昼ご飯を食べても、まだ、12時半。
靴の先が雨が浸みて、ちめたい。
えーい。 雨の中、もう歩くのイヤ!! ホテルに帰ろ。

ホテルのフロントに交渉。
「もう、部屋に入れますか?」と聞くとまだ掃除中とのこと。
ロビーで新聞を読んで待っていると、10分後に、このお姉ちゃんが
「お部屋の用意ができました。」と、呼びに来てくれました。
このお姉ちゃんは、とってもやさしい。いつもニコニコして話しかけてくれるので、ボクはファンになっちゃっいました。

お昼の1時から夕方まで、ホテルでお昼寝。
風邪のせい? これが、よ~く、寝れるのです。

夜ご飯は、ホテルでネギトロ丼(680円)。
雨が、降っているので、外に出たくないの・・・。
お味は、美味しかったです。

レストランで、食べると到着したお客さん用に置いているウェルカムドリンクを飲んでもオッケー。
オレンジジュースを戴きました。
ボクは、コーヒーを飲めないのです。
(香りは好きなんですが・・・。)


2014年2月11日(火曜日)

今日で、奄美大島も最後。

飛行機の出発時間が12時25分なので、ホテルから奄美大島空港まで、約30kmを自転車で走る予定でした。
でも、今日も朝から雨が降っています。
(日本全国、雨の予報は奄美地方だけ。 なんで?)
雨の中30kmも自転車で走るのはイヤ。
空港まではバスが出ているので、バスを利用することに・・・。


空港バスの出発点の停留所(ホテル ウエストコート)。
自転車のパックをする為に、出発時間の1時間前に来ると、1本前のバスが留まっていました。


バス停近くは雨で濡れていて、自転車をパックするのに適当な場所が無い。
どうすっかな~?と思案しながら、場所を探していると、
バスの運転手さん:「自転車乗せますか?」
ボク:「えっ、自転車をパックしなくても、バスに乗せても良いんですか?」
バスの運転手さん:「良いですよ。」と、自転車をバスの中に入れてくれました。
ありがとう、ございま~す。
これで、空港の広い場所で、ゆっくりパックできます。
喜界島行の飛行機に合わせたバスなので、バスのお客さんは少ないので、ゆったりです。

バスの中から見た、奄美大島空港への道。
奄美大島に来た日に走った道です。
空港までは、バスで、約1時間。
途中、空がにわかに掻き曇り、ドッカーっと、バケツをひっくり返したような豪雨に・・・。
「あ~。バスにして良かった~!!」と、思いましたもの・・・。

空港について一安心。 時間はた~つ・ぷりある。 ゆっくり自転車のパックです。

空港内に、ファミレスの「ジョイフル」が入っているので、お昼ご飯。
カウンター席が良い。 前面は空港を見渡せます。

食事中に到着したのは、喜界島からの便。
ちっちゃくて、乗ってて楽しそう。


今回の奄美大島は、滞在4日間とも雨。
しかも、日々パワーアップして、帰る日が、イっちゃんすごい雨でした。
いや~、ホテルで寝た、寝た。
来た日は風邪でコンコンでしたが、今日なんて、すっかり治っていますもの。
自転車でもっと走りたかったけれど、雨の中、無理をして走っても楽しくない。

今回は、「保養の自転車旅行だった~!!」と、言うことで・・・・。
めでたし、めでたし。