2011年3月21日月曜日

しまなみ海道。尾道から今治まで!

2011年3月19日(土曜日)
日経新聞、人気サイクリングロード第1位。
サイクリストのメッカ、全国から脚に覚えあるツワモノが集まります。
軟弱自転車小僧の私ですが、
「邪魔にならないように走りますで、よろしく!!」と、やってきました。

私は、尾道からの出発は、2回目。
他に、今治発、生口島まで行って1周走って帰るパターンを2回走っています。(生口島、大好き!!)

来たで、来たで~。
朝6時の電車に乗って奈良を出発し、尾道駅に8時54分に到着。
駅前は、サイクリストでいっぱいです。
(尾道駅前のロータリーにて)

自転車、完成!!
出発です。ウキウキ、ドキドキ。
きっと誰かが、ボクを待っています。(今治で友人2人と待合せです。)
いつもの事ですが、走りだす瞬間って、はしゃぐ子供のような気分です。
素敵な出会いが、ある気がします。(だから、友人2人と・・・。)

渡船の発着場の近くに、NHKの朝ドラ「てっぱん」のロケ地がありました。
あかりに、おかあさんが「千春さんは、お腹を空かしてここにおってね。・・・」
あかりのお母さん役の、安田成美が話かけるシーンがここでした。
良いですね~。尾道ですね~。
ボク、「てっぱん」大好きです。

尾道から、向島(むかいしま)までは、渡船を使います。
歩行者100円。自転車10円というお安さ。
この渡船、どちらが前か後ろかわかりません。
着いた向きのまま出発して、そのまま着岸します。
船は直ぐに来ますし、直ぐに出発します。何人乗っているかは無関係です。
私が乗船した際には。3人しか乗っていません。330円で出航です。

向島で、船から降りると水色のラインでサイクリングロードを、教えてくれます。ひたすら、ラインをたどれば、あなたは、今治です。
(但し、生口島まで。向島と因島の道が分かりにくいので助かります。)

右手の岩子島と、向島を結ぶ橋。
初めて来た時はこの橋を、因島大橋と思い渡りかけました。
その後ろに見える、どでかい橋に気が付きませんでした。

因島大橋。
全長:1,270m。吊橋。
通行料50円。
この橋を、初めて見たときはその威容に圧倒されました。
今回で2回目ですが、やっぱり、すごい!!
こんなすごい橋をわずか50円で渡れるなんて、信じられません。
料金所は、無人です。払うか払わないかは、あなたの良心次第。
私?わ、わ、わたしは、良心のかたまりでんがな。
チャリン。っと、料金箱で止まりお金を入れいました。チャリンっとね。

橋を渡る為には、橋の高度まで上らねばなりません。
温度計と高度計のついた、カシオ時計PROTREKで、高度を測ると、標高差35mでした。
慣れない人には少しきつい。
(9年前に初めて来た時は、少し押して歩きました)
因島大橋の中。
車道の下に造られた、自転車道。
右のグリーン色の道路は、歩行者用です。
最初に渡る大橋ですので、橋の大きさ、長さ、高さに圧倒されます。
天井があるので雨でも平気です。

因島大橋を渡ると、そこは因島。
尾道よりの距離は18km。時間は、11時10分。
尾道、向島でゆっくりし過ぎた。(てっぱんのロケ地を探していたのです)

道を間違えた!!ふと気付くと、自転車用の水色のラインが無い。
後ろを走っていた人も付いて来てしまった。その人はUターンする私の横を通り過ぎて先に行っちゃいました。
「因島の人か?」
と思いましたが、しばらく走っていると、猛スピードで抜いて行きました。
因島の人ではなかったようです。

「次は、生口島。生口島。」私の一番好きな島です。

生口橋まで上る道。

生口橋。
塔から橋のけたを直接ケーブルでつなぐ斜張橋(しゃちょうきょう)。
全長790m。
1991年の完成当時は、世界最長の斜張橋だったとか。
女性的な綺麗な橋ですね~。通行料:50円。
因島大橋と違い、綺麗な景色が広がります。
両側に広がる海が綺麗だわ。

生口島を軽快に走ります。
風が吹くと少し寒く感じる程度。
天気は良いし、海は綺麗。
しゃいこうの気分です。

手作りジェラートのお店ドルチェでちょっと休憩。
尾道からの距離35km。時間は12時20分。
喉も渇いて、小腹も空いてきました。
多くのサイクリストも休憩しています。
いっぱい種類がありましたが、「瀬戸田はるか」(はるかはミカンの種類です。)に決定。250円。
口の中で広がる、ジューシーな味に、喉の渇きと、空腹を、ジワーっと満たしてくれます。
美味しい~。

瀬戸内海の真中に位置する生口島は、海岸の海は透明で、沖縄の海にも負けません。(ちょっと、言いすぎか?)
フェニックスの道は、綺麗で明るくハワイの道にも負けません。(ちょっと、言いすぎか?)
素晴らしい道と、風景か続きます。(いや、本当です。)

生口島はレモンの生産が有名。
橋に向かう上り坂の途中でたわわにレモンが実のっています。
あなた、これどうする?
手を伸ばせば、そこには美味しそうなレモンが・・・。
良い心と、悪い心の葛藤です。
いや、しかし、生産者が心を込めて作ったレモンを例え道路に出て来ていたとしても、取れば泥棒です。
50円のところ10円玉でチャリンはあるかも・・・。しかし、泥棒なんて。
そんな事すると、ただでさえ怪しげな心が、腐ってしまいます。
と(撮)るのは、写真だけ、持ち帰るのは想い出だけ。
イソップ童話に、高い所になっているぶどうを取れないキツネが
「あのブドウはきっと酸っぱいんだ。」と思って帰ったように、
「あのレモンはきっと酸っぱいんだ。」と思いながら、悪い心を押さえて自転車を漕ぎました。
ん?? 合ってるやんか。

生口島と大三島を結ぶ多々羅大橋。全長1,480m。
世界大2位の斜張橋。(2009年7月までは世界1位)
通行料:100円(なにせ、世界2位の長さですから・・。)



橋の途中で、思いっきり手を叩いて、直ぐに真上を見る人がいます。
「コイツは、何をしておるのだ?」と不審に思いつつ通り過ぎると看板が見えたので急ブレーキ。
なに?なに?橋の塔の下に龍がいる?
右横にある拍子木を打つと、パチン、パチン、パチンと響き渡ります。
「へー、面白いやんか?」と、何度も何度も拍子木を打ちました。
「コイツは、何をしておるのだ?」と、多くのサイクリストが不審そうに横を通り過ぎて行きます。

真上はこんな感じです。
この塔が、音を反響させるらしい。
振り返っての、多々羅大橋。大三島に到着。

お腹ペコペコ。
大三島に入り、サイクリングコースからは離れるのですが、ヒラメ料理の「くろしお」を目指します。
「ヒラメ、ヒラメ、ヒラメ。」と声に出しながら、自転車を漕ぎました。
13時半に「くろしお」に到着。尾道からの距離50kmです。
ひらめコース。2,900円。
ヒラメの、あら炊き(つき出し)、刺身、てんぷらと、次々に出てくる美味しいヒラメ料理に大満足。
最後に出てきたのが、この「ヒラメの釜飯」。
鯛めしの、パクリか?と思いきや、もう、びっくりの美味しさ。
さっきまで大満足の、あら炊き、刺身、てんぷら全部が吹っ飛びました。
しろ醤油で味付けし、新鮮なヒラメを「これでもか?」と入れた釜飯は、絶品です。左上は大島みかん。とっても甘いのですが、皮が厚くて種があります。

大三島のサイクリングロード。
道は平たんで、とっても走りやすい。左が海。
昼ごはんも食べたし、景色は綺麗。最高のサイクリング日和です。

橋に向かってのサイクリングコース。
「うっぷ。食べ過ぎた。」
標高差35m。上り坂が、こたえます。
大三島と伯方島を結ぶ大三島橋。
狭い海峡で、潮の流れが速く、そこに凛としてかかっている橋は、綺麗です。
私の一番好きな橋です。
しまなみ海道、唯一のアーチ橋。全長328m。通行料50円。
遠目で見て好きな橋と、走って好きな橋は別物。
走るには・・・。ん~。「普通の橋です。」
とっても綺麗な人と、恋焦がれてやっと結婚してみると、「普通の人だった。」そんな感じですかね。

伯方島を走るサイクリングロードはとっても短い。(4kmくらい)
島の端をさっと走るだけです。
ここには道の駅があり、ちょっとトイレ休憩。
レモンを売っていました。小ぶりではありますが4つで100円。やっす~。
生口島のレモンで心が動揺したあなた。ここで買いましょう。1個25円です。

伯方島から最後の島、大島に向かいます。伯方・大島大橋。
全長1,230m。
通行料50円。
橋を渡って下り坂の途中で撮った写真。
速い潮の流れと、綺麗な吊橋とに見とれてしまいます。


村上水軍の能島城跡がある能島。(左の地肌が見えているのが能島の先端で、後ろは鵜島です)
村上水軍はこの島を拠点にして、悪いこと・・・。いや、通行する船から通行料を取ったりしていました。
当時は木の柵で島を囲み、要塞のようにしていたそうです。
能島と大島との間は、100m程ですが、潮の流れの速い事、速い事。
川の流れのようで、渦を巻いている所もあります。

大島は、大島みかげ石の産地で、石の加工がさかん。
この案内板は石で、できています。最強の案内板です。

小学校1年生くらいでしょうか?お父さんと一緒に走っています。
子供用ロードレーサに、本格的はウェアーは、ダテではありません。
「速い!!」
追いつく事はできますが、抜かせません。しかも、そのペースが落ちない。
向島で、私を抜き、その後すぐへばっていたおデブちゃんとは違います。
信号待ちの際、先に行かせてもらったのですが、私がトイレ休憩している間にまた抜かれていたりして・・・。
チミ、すごいよ!すごい!

最後の橋、来島海峡大橋。長さ、2.5kmあります。自転車の通行料は一番高くて200円もします。
吊橋っていうのは、水平になっていないのが良くわかります。
橋の真ん中が高くなっているために、橋の中央部を過ぎると下り坂になるので、急に走るのが楽になります。

前方に、「自転車とは違った走りをする人がいるな~。」と思い、近づいてみると「え~。一輪車じゃん!!」
言葉の選択を間違い、横浜言葉でしゃべってしまうほど驚きました。
ふざけて乗っている様子はなく、真剣に走っています。
締まった体、筋肉質な脚。これは本物です。
向島で、私を追い抜いたおデブちゃんとは・・・。  ひつこいか?

来島海峡大橋から下りる道。
高い所をくる~。っと回ります。
自転車の為に作った道。そりゃ、通行料200円は納得です。


今治城に到着。
午後4時45分。走行距離は、尾道駅から90km。
ここで、友人2人と落ち合いました。
てへ~、約束の時間は4時。
心の広い友達は、「俺らもギリギリやった。」とのこと。
泣かせるじゃありませんか?
私に気をつかわさない為にそんなウソまでついて・・・。
えっ?本当? なんか、本当に遅れたみたい・・・です。
「今治城の天守閣をゆっくり見る時間がなかった。」と残念がっていました。

その後、友人の車で松山まで行き、道後温泉につかり、1泊して帰ったのでした。
いや~。良いあんばいのお湯でした。
サイクリングの後の温泉は最高!!極楽、極楽。

0 件のコメント:

コメントを投稿