2013年11月28日木曜日

ぶらり京都。嵐山・金閣寺・銀閣寺。

2013年11月29日(木曜日)

やってきました金閣寺。
小学校の遠足以来の金閣寺。
あの時の金閣寺は、金箔をケチった為か、はたまた施工技術の未熟さからか、下地の漆の黒色と、金箔とのせめぎ合い。
黒色と金色のまだら状態でした。
従いまして、こ~んな綺麗な金閣寺、初めて見ます。


今日は、会社をお休みして「紅葉の京都」を目指します。
京都市内へは、木津市と嵯峨嵐山を結ぶ「京都八幡木津自転車道」で。
2年前の夏以来のサイクリング・ロードにワクワク。
途中にある、映画の撮影で有名な、流れ橋も楽しみ。


まずは、奈良市経由で、京都を目指します。
奈良市のお気に入り、「猿沢の池」。
バックは、興福寺の五重塔。

青空で、風がなく、水面が鏡のようだと、そりゃ、綺麗!!
・・・。
今朝はあいにくの曇り空。風は強くて、水面は波立っています。
おまけにとっても寒い。
NHKの6時前の天気予報で、お天気お姉さんの弓木さんが、
「今日は、真冬並みに寒さになります。」と言っていたもの。
冷え冷えした、奈良です。

猿沢の池から、40分程自転車を漕げば木津川市に到着。
ここから京都八幡木津自転車道を走ります。
時刻は10時。

ナビの地図で見ると、ここが現在地。
サイクリング・ロードは、泉大橋を渡らずに、木津川沿いを左上方向に走ります。

45km先の嵐山まで、ボクの足でも、3時間あれば行けるはず。
お昼過ぎには、嵐山到着できると思います。


木津川沿いを走ります。
「気分は最高!!」の、はず。
でも、風がね。 冷たい逆風がまともです。
とっても走りやすい道なのに、スピードに乗ることができません。
「しんど~い。」 「さむ~い。」 「お腹が空いた~。」って感じで走っとります。

木津川市のスタート地点から、20km少し。
流れ橋に到着。


近くに見に行くと・・・。
完全に、流れちゃってます。

もともと、大雨で洪水になった際、橋脚を守るために、橋げたは流れる構造。(だから、流れ橋。)
最近、大雨が多いのでこんなになっちゃって、手が付けられないのです。(残念)

もう少し走れば大山崎。
大山崎で、桂川、宇治川、木津川、3つの川が合流して淀川になります。
川の温度の差から、霧が多く、ウイスキー造にはピッタンコ・らしい。
天王山から湧き出る美味しい水で造るウイスキーは、最高!!・らしい。
そこには、サントリーの山崎蒸留所があります。
以前、友人と3人で行った際、工場見学の後、試飲させてもらいました。
「角瓶」と、その3倍のお値段がする「山崎」との味の違いがボクには判りませんでした。
お酒にそんなに強くないボクら3人。
試飲の水割り4杯(ほど)で、3人ともヘロヘロに酔ってしまったのでした~。
 

大山崎からは、木津川とお別れし、桂川沿いを走ります。
ここで、時刻は11時過ぎ。
朝が早かったので、すでに、お腹はペッコリン。
でも、このサイクリング・ロードは、ず~と、こんな感じの道が続くので食べるところが無いのよね~。
早く嵐山まで行って、そこで昼ご飯にし~よおっと!!

嵐山に近づきます。
おっと、ラッキー!!
あれだけ曇っていた天気が、晴れてきました。

12時半に、嵐山終点とうちゃーく。

平日と言うのに、嵐山は人・人・人で、えらいことになっています。
嵐山の渡月橋。
皆さんが何を撮っているかというと・・・。
こ~んな感じ。

渡月橋はコミコミ。 車は、ほとんど動いていません。大渋滞です。
車と歩道の間を縫って川を渡ります。

川を渡るとさらにコミコミ。
「今日は、何ですか、お祭りでもあるんですか?」
と、思うくらい。
食事のできるお店は、長い列ができています。
お腹を空かせての長い行列、今のボクには耐えられましぇん。
ボクには自転車があるのよ。 なにも、ここで食べなくったって・・・。
嵐山をスルーして、金閣寺を目指します。

金閣寺は、嵐山から北東の位置にあります。(京都盆地の北の端)
でも、その前に・・・。
お昼ご飯を食べないと、お腹が空いてフラフラです。

携帯ナビをセットして、近くのファイミレスを確認。
おっと、ボクの好きな安くて美味しいガストを見っけ!!
本日のランチは、ハンバーグ・コロッケ・ウィンナーセット。
手前のスープ飲み放題。本日は、ワカメのスープ。
冷えた体に、あったかいスープは最高のごちそう。
ご飯(大)でも同じ料金。 お値段523円。満足の値段です。
(ちなみに、スープは、食前2杯、食事中2杯、食後に1杯の合計5杯いただきました~!!)

お昼ご飯で体力復活!!
14時半。  金閣寺到着。
すご~い人・人・人。
今日は平日なのに、金閣寺はパニック状態です。

金閣寺の入山料は思っていたより安い400円。ラッキー!!
中もすごい人です。
「ごめんやっしゃ。 ごめんやっしゃ。」
と、人ごみの中へ。
でも、みんなニコニコしています。
順番を守って最前列で写真を撮っている人の後ろに並びます。

やっと、最前列に。
パチリ。
金閣寺(国宝)は、室町幕府3代将軍 足利義満 建立。

モミジの向こうに金閣寺。

右横からパチリ。

少し裏に回ってパチリ。

帰り道でも、パチリ。


金閣ときたら、次は銀閣。
と、言うことで、次は銀閣寺を目指します。
金閣寺は、京都盆地の北の端。
一方、銀閣寺は京都盆地の東の端なのです。
銀閣寺に到着。 金閣寺から約7km。
自転車で約20分です。


銀閣寺に入りま~す。 ボクは、銀閣寺は初めて。
学生時代、銀閣寺に行った友人が、
「銀閣寺は、銀色と思って行ったけど、木やった。」
と、ガッカリして言っていました。
そんなこともあって、興味を失っていたのですが、家内は銀閣寺大好き派。
「金閣寺は一度見たら十分やけど、銀閣寺は何度も行きたい。」
だそうです。

銀閣(国宝)です。
1482年 足利義政の建立。
すごい庭園です。
大胆かつ、計算つくされた雅(みやび)な世界。
銀閣寺ワールドに引き込まれてしまいます。

銀閣寺のアップ。

池の向こうに銀閣寺。

モミジの向こうに銀閣寺。

「銀閣寺の持つわびさびの世界は、日本人しかわからんやろな~。」
と、思っていると、横でアメリカ人の夫婦が、目を輝かせてカメラをパチパチ撮っています。
明らかに、ボクよりも感動している様子。
ボクよりも、わかるのね?
「わびさびの世界は、日本人だけのものではない。」みたいです。


銀閣寺からの帰り道。総門から中門への参道です。
銀閣寺垣と、呼ばれるそうです。


祇園四条から見た鴨川。
銀閣寺から京都駅までの帰り道。
テレビでよく見るこの景色。
これぞ、京都どす。
このまま、京都駅に向かうと祇園。 お高そうなお茶屋が並びます。
夕暮れの中、芸者さんとすれ違いました。
学生時代、吉野山の旅館でバイトをしていた時、京都から2人の舞妓は~んが、出張で来られました。
でも、ボクが見たのは、仕事が終わって、お風呂に入った後のすっぴんの舞妓は~ん。
2人ともスエット・パンツにトレーナというラフな姿で、髪はほどいてロビーで涼んではったんどす。
普通の若い女の子と、かわりまへんどしたえ~。


17時過ぎ、近鉄京都駅に到着。走行距離は110kmでした。
ここから、電車で帰ります。
自転車をパックしていると、柱の向うでバス待ちをしていた中国人2カップル(4人)が、興味津々。
柱の後ろから出てきてボクの作業を見守ります。
男性2人は、体育会系のイカツイ感じ。

ボクがチラッと見て、ニコッと笑っても、顔が真剣。
ボクの視線に気が付いて、ニコッと笑う程度。 まるで子供のよう。
見られているからには、手早く、スムーズに作業をしないとね。
普通20分以上かける作業も15分で切り上げ、さっそうと自転車を担いで歩き出したのでした。
ニッっと笑うボクをみて、中国人の男性は、グーに親指を上に突き上げて、「やったね!」のポーズ。
おもろい中国人との遭遇でした~。


帰宅ラッシュの時間帯なので、大きい自転車を持ち込むのは大迷惑。
普段あまり乗らない近鉄特急で帰ります。(空いているのです。)
ホームにあるファミリーマートでメロンパンを購入。
家から持ってきたけれど、ほとんど飲まなかったお茶でいただきます。
あったかい車内では、外気温でチベタクなったお茶が美味しい!!
お腹が空いている今のボクには、メロンパンが、むちゃくちゃ美味しい!!
とっても、し・あ・わ・せ。

そう、ボクの幸せは105円で買えるのです。


2013年11月3日日曜日

メンテ編 ブレーキ・ワイヤーの交換。

2013年11月3日(日曜日)

せっかくの3連休なのに、内2日も雨の天気予報。

ん~。 自転車旅行はあきらめて自転車のメンテしよおっと。
前から気になっていた、ブレーキ・ワイヤーの交換をすることに。

約10年前。古いマウンテンバイクのブレーキ部分を、工具でこねくり回していた際、間違ってワイヤーを引っ張る状態になり、 少し力を入れると、パツンと、切れてしまいました。 
古いワイヤーは、思いのほか簡単に切れてしまうのです。

自転車旅行での峠越えはつきもの。
峠越えの後の長い下り坂は、どうしたってスピードも出ちゃいます。
そんな時に、ワイヤーがパツンと切れたら・・・。
おお~ こわ~!!


6~7年もほっとけば、ワイヤーがこんなになってきます。
「な~んか、ワイヤーがしおれてきてな~。」
って感じ。
そう感じたあなた、それは、ブレーキ・ワイヤーの交換時期です。

まず購入。 新しいワイヤーは、ピンピンして張りがある。
シマノ製マウンテンバイク用ブレーキワイヤーをネットで購入。1本210円。
とっても、お安いのです。
これが、アウター(ワイヤーを通す管)とセット販売になると、なぜか定価3000円くらいに跳ね上がります。
「コーティング・ワイヤー」等、グレードの高いワイヤーを使用していますが、ボクの場合普通でいいので、バラで買います。


作業かいし~。 後ろブレーキから始めました。
六角レンチで、ワイヤーを押さえているナットを、ゆるめます。
左回し(時計と反対向き)でゆるみます・・・、が・・・。
固い。めちゃくちゃ固く締めこんでいます。
これは、6~7年前に自転車屋さんで作業をお願いしたもの。
(当時、工賃が乗って支払い金額は1000円を超えたはず。)
力まかせに、グイッと曲げれば、ブレーキ部を痛めるかも。
この加減が難しいのよね~。
「もう、そろそろ、ゆるんで、ちょ~だい。」
と、ブレーキ部を守りながら、じわっと力を入れて左に回すと、ゆるんでくれました。


ワイヤーをブレーキから取り外し、ワイヤーの端をペンチで切ります。
古いワイヤーは、実に、気持ちよく、パツンと切れます。
(ワイヤーに張りと、粘りがなくなっている証拠です。)

後は、古いワイヤーをアウター(ワイヤーを通る管)から引っ張りだしていきます。

レバー部の調整。
普段のレバーはこんな風。
でも、これではブレーキ・ワイヤーが外れません。

で、アジャスター・ボルトの溝が一直線になるように合わせます。

アウターを引っ張り抜きます。(簡単に抜けます)

ワイヤを出します。

レバーを引くと、ほれこの通り。
これで、ワイヤーを、かんちくりんで、抜き取れます。


アウターを見れば、この通り、傷がついています。
さびも出ています。
これは、やっぱ、交換した方が良いでしょ。

アウターは、以前にアサヒ自転車の店舗で、1m(たぶん)200円位で買ったもの。
長さを合わせて、アウターをパチンと切ります。

パチンと切ると、中はどうしても潰れてしまいます。

そこで、千枚通しでアウターの入り口をグリグリ広げます。
ワイヤーが、スムーズに入るようになれば、それでオッケー。


アウター 2本 準備万端 「整いました。」

次に、ブレーキ・ワイヤーにちょっと細工。
上が、取りついていた古いワイヤー。
下が、新しいワイヤー。
締め付けていたところに、マジックで印をつけます。
マジックで印した所を締め付ければ、前と同じ長さになります。

アウター部に入る部分のワイヤーにグリスを塗り込みます。
このくらいの量なら、刷り込んでいくうちに、
「あ~ら不思議。」 無くなってしまいます。
ワイヤーの隙間に入り込んでいくのです。
これで、アウターと、ブレーキ・ワイヤーは仲良しこよし。
ブレーキ・ワイヤーは、アウターの中でスムーズに動いてくれます。

アウターで覆われない部分(ワイヤーが見えている部分)のグリスの塗布はダメ。
ほこりが引っ付いて黒く汚れますし、ベトベトして服に付くと汚れが取れません。


新しいワイヤーを取り付けます。

レバーを引いて、ワイヤーを溝に通します。

アジャスター・ボルトは、ピタッと締めこんでおきます。
新しいワイヤーは、すぐ、伸びるのです。
レバーも、はじめは遊びが無いくらいが「ちょうど良い。」
少し乗っていると、ワイヤーが伸びてきて、ええアンバイで落ち着きます。
もし、それ以上伸びると、アジャスター・ボルトで調整してね。

そこへ、アウターを挿入します。

前方部のアウターをセット。(一番上。きれいでしょ?)

アウター後方部をセット。

リンク・ワイヤー部に、ブレーキ・ワイヤーを通します。
溝が2つありますが、右側の溝に通します。
そうすると、ブレーキ・ワイヤーがまっすぐ入ります。

マジックでマークを付けた部分が、締め付け部に来るまでワイヤーを引いて調整します。

マジックマーク部の1cmほど上の、リンクワイヤーがへこんでいますが、これは、前回に自転車屋さんがワイヤー締め込みの際に一緒に締めこんだもの。
リンクワイヤは、ワイヤーに対して自由に動かなければならないはずですが、これでは動けません。
自転車屋さんの作業は、こんなもん!?
頼りになるのは、おのれの腕と腰のドス。
(木枯し紋次郎でした~。)

マジックのマークを付けたところで、締めこみます。
再度、調整をすることもあるので、本気の締め込みはしません。


右の溝にワイヤーを通していましたが、

左の溝に移し替えます。
この作業は、ワイヤー締め込みの前にやっても、グッドです。
ボクは、ワイヤーを張った状態の方が、一旦溝に入れると、外れないのでこの順番でしています。

それから、リンクワイヤーのもう一方を、ブレーキに取り付けて、ややこしい作業は終了。
タイヤを回して、ブレーキ・シューが当たらないか?
ブレーキ・レバーを引いてみて、遊びの程度を確認。
(遊びが少ない目でオッケー!!)

「ブレーキワイヤーの取り替え完了!!」
と、安心してはいけない。
ここで、忘れてならないのが、六角レンチの本気の増し締め。
これを忘れると、命に係わることになります。
ボクは、六角レンチが回らなくなるまで締めこみます。
新しいワイヤーは弾力があるので、締め込みの際分かりやすい。
ムギュー、 ・・・。  カチって言う感じでじわーと締めこんで、ピタッと止まる感じ。
あまり力を入れすぎたり、反動をつけて締めこむとブレーキ部を痛めてしまいます。


ワイヤーをカット。
写真では、すまして、片手で切ろうとしていますが、片手じゃ無理。
新しいワイヤーは、粘っこくて切りにくい。
両手で「こなくそ!」と、思いっきり握らないと切れません。

長さは4cmくらい。
長すぎると邪魔になる。
短すぎると、再度ブレーキ・ワイヤー外して締める時に作業しにくいのです。


インナーキャップ。 10個入りで(確か)200円ほど。
これを、つけないと、ワイヤーがほつれてきて、バラバラになります。
箒(ほうき)みたいになっちゃいます。
広がったワイヤーは、根本から1本ずつ折れていき、最後は丸坊主になっちゃうのです。


インナーキャップをカシメます。
ペンチを使いました。
インナーキャップは、柔らかいアルミ製。力を入れれば切れてしまいます。
かといって、緩すぎると抜けてしまいます。
犬の甘噛み状態。 優しく、しっかりとカシメます。(ウ~。 ワン)

はい。 出来上がり。

前のブレーキ・ワイヤーの作業写真も、一生懸命写真を撮りましたが、作業は全く同じ。
見ている人が退屈しそうなので、載せるのヤンピ。
でも、前ブレーキの完成写真を、載せとこ。(証拠写真だ~。)
1枚目の、しおれたブレーキ・ワイヤーと違って、ピンピンでしょう?


ブレーキワイヤー交換にかかった費用、前と後ろの両方で600円ほど。
これで、数年安心して乗ることができます。

お安くつきました。