2015年9月23日水曜日

岡山市から津山市経由、鳥取市まで。

2015年9月19日(土曜日)

5月のゴールデン・ウィークにボクのジュニア達と和歌山港から徳島、香川を経由して岡山市内まで走ったので、9月のシルバー・ウィークはその続き。
岡山市内から、鳥取市まで走ります。
ただし、今回は一人ぼっちの気楽なサイクリング。


津山市にある津山城。
めっちゃ感動です。
残念ながら、明治7年に天守閣や、付属建物は壊されたのですが、
現存していれば、うまく行けば世界遺産。
ダメでも、国宝!!と思うくらい立派な城郭です。


コースはこの通り、岡山市内の家内の実家から津山市まで走ります。

朝9時過ぎに岡山市内を出発。
岡山空港から国道53号線が、津山市まで続いているので、53号線を走るのが便利で早い。
しか~し、ボクは、のんびり旭川沿いの県道218号線を走ります。
車は少ないし、風景は綺麗。
風景を楽しみながら、ゆっくり走ります。

大河 旭川です。
ゆっくり、ゆっくり流れています。
「せかせか生きてもしゃ~ないで~!!」
と言っているような気がします。
ここは、ボクもゆっくり自転車を漕いで大人のサイクリングを楽しみます。

と、ゆっくり走るボクの後ろから物凄いスピードで迫る黒い影。
黒い自転車に、黒いサイクルウェアです。
「やばそうな、ヤツが来たな。」と思ってると、すぐに追い抜かれ
抜かれる瞬間、「おはようございます。」
と、若い女性のやさしい声。
「えっ」と見ればうら若き女性サイクリスト。
むちゃ~くちゃ速いし、むちゃ~くちゃカッコ良い!!
あっちゅう間に、ボクを抜き去り視界から消えていったのでした~。
きゃ~!!ステキ!!


県道218号線は、国道53号線と、ゴッチンコ。
ここからの道は・・・・。

つまらん道です。
まっ、サイクリングを楽しみますけれど・・・。
交通量が多いので、歩道を走ります。
あと3kmほどでJR女川の駅。
そこのは、食べログで高得点のラーメン屋さんの「そば作」があるので少し早いですが昼ご飯にします。

とうちゃ~く。
時刻はちょうど11時。開店時間が11時なのはネットで確認済み。
でも、「あれ~?」開店していませんが・・・。

なに?なに?
「学校行事のため為、お休みさせて頂きます。」とな?
きっと、今日は子供の運動会。
親にとって子供の運動会は、ビッグイベント。
自分の子供を大事にできないラーメン屋さんのラーメンなんて食べたくない。
「そら、しゃ~ない。」


旭川沿いの道は走っていて気持ちが良い。
プラプラ川を見ながら、サイクリングです。


国道53号線は、旭川を離れ田園地帯を走ります。
稲刈りが終わった田んぼも多くありましたが、全般にはこれから稲刈り。
実りの秋です。
稲の草の臭いがする道を走ります。

津山まで後10kmほど。
食べログで高得点の鶏屋さんの「中島ブロイラー」があります。
ちょっと、寄ることにしました。

狭いお店の中に、お客さんが10人ほど列を作っています。
訳が分からないまま、その列に並ぶことにしました。
他のお客さんは、買い慣れているのかすごい量の注文です。
「串を30本に、ももやき(鶏の足)4つ。」みたいな感じ。
大量の注文を、店員さん2人で手際よくこなしています。
ボクの番になったので。
「え~と、からあげ1パックに、串5本。」とカワイク注文。計600円。
大量に注文しても、重たくなるので自転車漕ぐのしんどいし・・・。

家内の岡山の実家で食べました~。
とっても美味しい。
串は薄い塩味で、噛めばプリプリ、口の中で鶏の肉汁が広がります。
味付けよりも、中身で勝負といった感じ。
からあげも、薄味で、これも中身で勝負の味。
家内は、からあげが気に入り、ボクは串が気に入りました。
また食べたい味です。


中島ブロイラーから少し走ると、津山市に到着です。
でも、市街地までは、9km少しあるので、時間にして40分くらいかかります。


津山市街地まで約5km。
この川は、岡山3大河川の一つの吉井川。
そう、津山市は、吉井川の上流にあるのです。


津山市街地には、13時に到着。
ラーメンを食べそこなってお腹はぺっこぺこ。
津山は、ホルモンうどんでB級グランプリを取ったそう。
事前にネットで調べていた板野食堂へ行くことに。
並んでます。15人くらい。人気店だものしょうがない。
並ぶことにしましたが、並ぶの大っ嫌いなボクはイライラです。
待っている途中に車が店前に停まり、中からおばさんが大量のうどんの麺を店に運びこんでいます。
見れば、スーパーで一袋25円で売っているのと同じビニールに包んだ麺。
「あれ~? こんな、うどんの麺を使うんだ~。」と、少々ガッカリ。


待つこと20分。やっと、店の中に入れました。
案内されたのは、奥座敷の小さなテーブル。
ホルモンうどんの2玉を注文しましたが、
辛さが、「普通」、「ピリ辛」、「激辛」の3種類から選ぶそうです。
お店の人に聞くと「ピリ辛」を注文する人が多いそうで。
「じゃ、それで。」と、お願いしました。

料理は、おじさん2人が大きな鉄板で焼いています。
美味しそうな臭いでプンプンです。


待つこと約10分で持ってきてくれました。
焼きうどんの上に、ホルモン焼きが乗っている状態です。
「何だ、このギザギザした皮のようなものは?」
(センマイと言って、胃袋だそうです。)
見た目で引いてしまいましたが、食べるとカリカリ歯ごたえが良く美味しい。
困ったのは、油の塊のようなホルモンで、噛んでも噛んでも噛み切れない。 (たぶん、腸)
ホルモン焼きを食べ慣れないボクは、四苦八苦。
もともと、麺類が好きなのでその分うるさい。
このうどんは、やっぱりスーパーで一袋25円のうどん。
コシがあり、ツヤツヤして食べれば感動する讃岐うどんとは、違うのです。
ホルモン焼きなんて、もともと好きと違うし・・・。
ん~、これはボクには残念な昼ご飯となりました。
まぁ、津山の思い出にとっておきます。

お腹もふくれたので、津山城跡(鶴山公園)に向かいます。
津山城跡に到着です。
入城料金300円を、払って入城です。



入り口から入ってすぐに、高い石垣と、広い階段が続きます。
「すご~い。」立派な石垣にテンション上がります。

石段を上がると、本丸(広場)になり、奥に見える建物が復元された備中櫓(びっちゅうやぐら)。
中に無料で入ることができます。

中は、こんな風な畳敷き。ちょっとしたお屋敷です。
階段を上って2階部分に行くと
「御上段(おんじょうだん)」があります。殿様が座る場所です。
後、お茶室があったり、床の間があったりと、のんびりとした江戸時代のお城のつくりです。
戦闘を意識した戦国時代のお城と、全然違います。


ここが、天守台。
この上に、天守台がそびえ立っていたんですね~。
見たかったな~。

これが取り壊される前の津山城の写真。
残ってたらな~。そしたら、あ~た。
今頃、世界遺産になって、姫路城みたいに人がいっぱい押し寄せて津山市にお金が、ガッパガッパです。
ざ~んねん。


本日の予定は津山城跡で終了。
本来は、津山で一泊なのですが、JRで岡山市内まで1時間半という近さ。
ホテルも満室で取れなかったので、気~よく、JRで家内の実家まで帰ります。
自転車は、持って帰るのは面倒なので津山駅近くの駐輪場に預けます。
駐輪場のおじさんが話好きな人で、
「へ~、これで岡山市内から走ってきたの?」
から始まり10分程話をしました。
料金を払い、ヘルメットを持って帰ろうとすると。
「ヘルメットも置いておけば良いのに。管理人がいるから大丈夫。」
とのこと。
「そうですよね~。津山に悪い人いませんもんね。」
と、言うと「まぁ、そんなこともないけれど・・・。」と正直な返事。
ということで、写真の通りヘルメットも置いて岡山市内まで帰ったのでした~。
ヘルメットの紐に、しっかりワイヤー・キーを通して帰った所が、ワタクシの器が小さいゆえんでして・・・。
ざ~ん・ね・ん。

本日の走行距離は67kmでした。


2015年9月20日(日曜日)

本日は、昨日の続き。津山市から鳥取市を目指します。
昨日と違い、今日はキツ~イ峠越えが待っています。
地図で見ても道がクネクネしてハードな予感。
でも。超えてみせるぞ中国山脈。

朝7時にJRで岡山市内を出て、津山駅に着いたのは8時22分。
駐輪所の自転車をそのまま乗っていけるので組み立てる必要がない分らく~。
駐輪場では、昨日と違うおじさんがいてて、この人も人が良さそうなおじさん。
「昨日、2日分の駐輪料金を貰ってましたが、夕方に預けて朝に取りに来るので1日分の料金で良いです。」
と、一日分の駐輪代250円を返してくれました。
「ありがとうございます。」と、感謝。
以前、宇都宮で一晩預けましたが、きっちり2日分取られました。
津山ええとこや!! お金よりも気持ちが嬉しいじゃ~、あ~りませんか?

津山からは、国道53号線で鳥取市を目指します。


道は、歩道もあり~の、路肩も広いの、で走りやすい。
高度も少しずつ、少しずつ上がる感じ。
順調な滑り出しです。

ここは、津山から約15km程の奈義町。
高原です。
風がすがすがしい。道もまっすぐ。
気温は20℃。 とっても過ごしやすいのです。
「このまま、こんな道が続かないかな~。」といった道を走ります。


高原道路も終わり、いよいよ一つ目のトンネルに入ります。
(奈義トンネル 長さ600mほど)
長さ200m~300mくらいの短いトンネルなら一気に走り抜けますが、長いトンネルを走るには、準備が必要。
入り口は明るくても、真ん中では真っ暗になっている事が多い。
サングラスを外し、前のライトをセット。
テールランプをライト・オン。
ちょっと手前ですが、ここで準備をしてトンネルに突入です。
ここから、中国山脈越えが始まります。


トンネルを抜けてしばらく走ると、橋が見えてきました。
旅行前に地図で道を確認している際に、「なんじゃ、これ。」
と思った場所。 道路がクルーッと一周しているのです。
山道で、急峻で斜度が取れない時に、こんな道になってしまいます。
一周回ってこの橋を渡ります。

これが、その橋の上。
傾斜は緩やか。且つ、路肩が広いので安全に走ることができます。
でも、橋を過ぎると路肩は狭くなるので、ちょっと怖くなります。


気温は20℃から18℃。涼しいはずですが、汗が滴ります。
変速ギアは、一番軽くしていますが、思いっきり踏み込まないと前に進んでくれません。
ハーハー息を切らしながら、峠を目指します。


くるっと回った道の橋から約3kmで、黒尾トンネルが見えてきました。
トンネルの長さ843m。標高582mです。
やっと、黒尾峠の峠越えです。
トンネルの中は、こんな感じ。
狭いながらも歩道があります。ゆっくりゆっくり歩道を走ります。

トンネルを抜けると、そこは鳥取県。
鳥取県に着きました~!!
後は、一気に山を下ります。
らく~!!下り坂は、本当に楽です。
あっ、ちゅう間に麓です。
山間に広がる、鳥取の集落。
良い!! 日本の集落って感じ。

麓を過ぎてもゆる~い下り坂。
鳥取市内まで約15km。自転車は、快適なスピードで走行できます。
鳥取の道って走りやすい。


しばらく走ると、国道53号線は、八千代川とゴッチンコ。
ここから、鳥取市街地まで、川を見ながらのサイクリングです。


橋の上から八千代川をパチリ。
川の向うに見える町並みが鳥取市街地です。
よく見ると、アユ釣りをしている人が・・・。
アップで撮るとこんな感じ。
多くの川は、お盆を過ぎると投網が解禁になるので、投網で一網打尽でアユはいなくなります。
千代田川は、投網禁止みたいです。
鳥取の人は良いですね?海釣りも川釣りも堪能できます。


13時鳥取駅到着。
岡山へ帰るには14時発岡山行き「スーパーいなば」が便利で早い。
鳥取市内観光はパスして、この列車で帰ります。

で、その前にお腹空いた!!
駅近くのイオンで、ビールとスナック菓子は購入済み。
自転車のパックを終わらせて、即、食糧の確保です。
駅で見つけたパン屋さん「Vie de France」でパンを購入。

これが、14時発岡山行きスーパーいなば。

席に着くと、さっそくお食事。
これがパン屋さんで買った「こだわりのエンジェルソフト」税込173円。
中には、クリームチーズと甘く煮たアップルが入っています。
これが、ムチャクチャ美味しい。
チーズの辛みと、アップルの甘みがベストマッチ。
あっちゅう間に、食べてしまいました。

後は、イオンで買ったビールとスナック菓子をポリポリと・・・。
岡山までの列車の中。
食って飲んで、これぞ、おっさんの世界です。


今回の自転車旅行の総走行距離は140km。
(ナビは無視してください。駅の表口を案内しています。)
走ろうと思えば1日の走行距離ですが、良いの良いの。
一日70kmくらいが楽しいの。
鳥取の市内観光は、次来た時に取っておきます。
久しぶりの自転車旅行、楽しかったです。