2014年3月28日金曜日

鹿児島から宮崎経由、大分まで。

2014年3月21日(金曜日)

急に長い休みが取れたちゃった。
ゴールデン・ウィークに計画していた鹿児島から北上して走る旅行を前倒し。

3年前に、「自転車は乗せれません。」と夜行バスに乗車拒否されているので、交通手段としては飛行機、新幹線、フェリーになるわな。
今回は、「のんびり船旅を楽しもう!!」と、サンフラワーフェリーを使うことに・・・。

前回は、鹿児島、熊本、佐賀、福岡と、九州の西側を走りましたが、今回は鹿児島、宮崎、大分と九州の東側を走ります。
(とっても大まかな九州1周を目指します。)
大阪南港かもめ埠頭から、鹿児島志布志港まで。
17時55分出航です。
乗船開始は16時45分。
近くでフェリーを見ると「でかー」っと大きさに圧倒されます。

ワタクシ、料金を浮かす為に、フェリーには自転車として預けず手荷物として 輪行バックに入れて持ち込みました。
(これで、2700円浮きます。)

フェリーと言えば、狭い階段をくねくね上りながら、客室に行かねばなりません。
輪行バックを担いでの船の階段は、「キツイな~。」と、恐る恐るフェリーの中に入ると・・・。
 
な、なんと。 フェリーの中にはエスカレーターが・・・。
これで、楽チンで客室に到着です。

お部屋は、ちょっと無理してファースト・シングル(割引価格で18600円)。
(無理したつもりですが、新幹線より安いのよ。)
トイレ・洗面所は無いけど、広いお部屋に窓まである。

窓から見た外の風景。

フェリーのお風呂に入って、サッパリ。
途中のスーパーで買った、お寿司と、蒸しパンで夜ご飯です。
綾鷹(あやたか)は、お茶にあらず。
中には、ウイスキーが入っています。(家から角瓶を入れてもってきました。)
部屋に電熱器がついているので、お湯割りで、くいっーと・・・。
海を見ながら、お寿司をアテに、ウイスキーは、最高です。

大阪市内をフェリーターミナルまで約20km自転車で走ったので、心地よい足の疲れと、ウイスキーで酔っちゃたのとで眠くなってしまい夜9時には就寝です。
「おやすみなさ~い。」


ところが、夜11時過ぎに隣の部屋から聞こえるテレビの音で起こされてしまった。 かなり大きなボリュームで聴いているみたい。
音漏れしているヘッドフォンステレオのような、不快な音がボクの部屋まで響きます。
他人の、いびきを恐れての、シングル・ルーム。
これは、予想外の展開です。
仕方がないので、ボクもテレビを見たり、ウトウトしたり・・・。
ボクが、テレビを見てても、隣の部屋の音が聞こえるくらいでした。
結局、2時過ぎまで、ビンビンに音が響いておりました。
今度からは、耳栓持参でフェリーに乗ろおっと。


2014年3月22日(土曜日)

朝食は、フェリーのレストランを使用。
(もともと、蒸しパンは朝食用に買っていたのですが、昨晩食べちゃったので・・・。)
お値段600円。 フェリーのレストランにすればお安い設定。
ただし、昨晩は18時のレストラン営業開始からわずか10分程で「満席」の船内放送。
「スーパーで晩ご飯買っておいて良かった~。」と思いましたもの。
「朝食をとるなら気合が必要」と、営業開始6時半の約10分前にレストランに到着して行列に並び、無事に朝食にありつけました。
朝から、ガンガンに食べちゃいました。
一応、バイキング形式ですが、実際には一度ピックアップしたら、入場のお客さんで行列ができているので2回目割り込みは無理です。
ご飯と、お味噌汁は自由に取りに行けるので、3回ほど行きました。
ん~。満腹!!

志布志港には、8時45分入港。
接岸の準備等で、実際に下船できるのは、9時過ぎ。
「鹿児島 到着!!」 

大阪南港フェリーターミナルから、親しくなったサイクリストさんと下船時再会。
2人で、輪行バックを担ぎながら志布志港待合所まで。 そこで組立。
その人が、「写真撮りましょうか?」と言ってくれて撮ったのがこれ。
一応、証拠写真に。

そのサイクリストさんは、サンフラワーの「弾丸ツアー」を利用しているそう。
着いたフェリーを下りて、8時間後にそのフェリー戻って大阪に帰るらしい。
予定では、桜島まで行って帰って来るそうです。
往復で、お値段10000円というお安さですが、ボクのようなチッタラ走る自転車小僧では、「行って、帰って8時間。」では、そんなに遠くには行けない。
よほどの猛者のサイクリストさんと、お見受けしました。


本日は志布志港を出発し、都井岬経由で宮崎市内まで走ります。

志布志港から、まずは、都井岬を目指して走ります。
さすがは、鹿児島。 南国の雰囲気満点。
快調に、自転車を飛ばします。

海が最高にキレイ!!
天気は良いし、気温は快適。
なんか、最高のサイクリングの予感。

気分よく走っていて、ふと気になることが・・・。
「空気入れ、持ってきたかな?」
スペア・チューブと、工具は持ってきた。
しか~し、空気入れをリュックに入れた記憶が無い。
「まさか?」と、思いリュックを調べて・・・。   「無い。」
人里離れた田舎道を走る事が多い旅程で、パンクすればえらいことです。
想定外の出費で痛かった~。 痛かったけれども、仕方がない。
途中見つけた、ホームセンターの「ナフコ 串間店」で、パナレーサーの携帯空気ポンプを1780円で買いました。
これで、ワタクシ、携帯空気ポンプが家に3本もあることになります。
旅行が終わってから、ボクのジュニアに「ポンプは、絶対いるで~。」
と、言って売りつけちゃおっかな~?
ボクより口も頭も回るジュニア達。
巻き上げられるのが関の山。 やめとこ。

この交差点で、国道220号線とお別れして、都井岬方面を目指します。
ここから、道は基本的には上り道が続き少々ハードになります。

田んぼは、すでに苗植えが終わり小さな早苗が水面から少しだけ出て風に揺れています。

ひーひー上り坂を漕いでいると岬馬(みさきうま)のモニュメントを見っけ!!
桜も八分咲き。

近くによって、アップでパチリ。
さすがは鹿児島、桜前線最南端。
全国の皆さんよりちょっと早い花見です。
綺麗!!

坂道がキツイ!!きつい坂道では自転車を押して歩きました。
(この写真も、歩きながら撮ったもの)
坂道を上れば都井岬との分岐点。
幸島方面の道は、猿の絵ですが、ここに来る途中に野猿と遭遇。
野猿は絵のように、かわいくない。結構、狂暴で怖いっすよ。
猿から逃げてくれましたが、キーキー叫びながらすごいスピードで木の間を移動する猿に、こちらが緊張しましたもの。

標識から500mほど走ると、都井岬の駒止の門に到着。
ここで、自動車は400円二輪車は100円の野生馬保護協力金を支払います。 自転車は無料。

料金所から、係りの女性が出てきて「どこから来たの~?」
ボク:「奈良からですけど、志布志港から走っています。」
女性:「ブログに載せたいから、写真撮らせて。」とのこと。
ボク:「はいはい。 どうぞ。」と、ワンパターンのピース・サインでポーズ。

ボクも、「ブログに載せるので、写真撮っても良いですか?」
と聞いて撮ったのがこの写真。
「それじゃ。」と言ってボクが走りかけると。
女性:「『ハンサムな、チャリダーが来た。』って載せとくわ。」とのこと。
ボクは、思わずペダルの足を踏み外しそうになりました。
ハ・ハ・ハンサム?
ボクが・・・。
ん~。ヘルメットとサングラスが、お気に召したのか?
まっ、口の上手な、おば様と言うことで・・・。 チャンチャン。

駒止の門から200m程走ると、都井岬の草原が広がります。
写真ではよくわかりませんが、2~3頭の岬馬(みさきうま)が見えます。

さらに右手には海が・・・。
それが、これ。
ま~、キレイなこと。 見事な海が広がります。

さらに上り坂を走ると草原の広場があり、標識を見っけ。
標識、石碑大好きなボクがこれを見逃す手はない。
「ワタクシ、都井岬に自転車で来たことを宣言いたしま~す。」

すぐ近くの道で、岬馬が道に下りているので急行です。
車が、3~4台止まって観光客が遠巻きに馬を観察中。
右の馬のお尻あたりに看板がありますが、
1)エサを与えたらアカン。2)触ったらアカン。3)後ろに回って蹴られても知らんで~。
とのこと。 観光客の皆さんは、ルールを守っておられるのです。

ボクは、ちょっと近づいてパチリ。(これで、2~3mほど)
青森の尻屋崎の寒立馬(かんだちめ)はもっと大きい馬でしたが、岬馬は小柄。
ただし、岬馬は国の天然記念物。
江戸時代の武士の馬が、品種改良されずに野生化したのが岬馬なのです。
(寒立馬は、青森県の天然記念物)

近くにいる観光客に、「岬の灯台はまだ、先ですか?」と聞くと。
「あと、2kmくらいかな?」とのこと。
お礼を言って道を進むことにしました。

先に進むとまた別の草原が広がります。
しか~し、道が徐々に下り坂になっていきます。
な~んか、いやな予感。
坂を下れば、当然帰りはその坂を上らなければなりません。

途中で見つけた都井岬の地図。
灯台なんて、いっちゃん先っぽやんか?
道は、下り続けます。
都井岬に来るまでに、いやっちゅう程上り続けたので、帰りの坂道に耐えられるか?

とは言え、さらに下ってビジターセンターまで来たのがここ。
「灯台は?」と言えば・・・。
あ~んな遠くの山のうえにあります。
ここからはさらに下って、そこから上った山の上なのです。
これは、もう無理。 時刻は、既に12時半。
途中で、空気ポンプを探したり、店で買い物したりで時間オーバーしています。
ここから、宿泊地の宮崎市内まで約85km。
半日ではかなりキツイ距離。
都井岬は、ここで満足して宮崎市内に向かうことに決定!!

帰り道は、来た道を帰ります。
途中、岬馬が道路で餌を食べていたので、またパチリ。
「ボク、帰ります。 しー・ゆー・あげいん。」

都井岬からは、しばらく下り坂。
調子よく、すっ飛ばしていきます。

海岸線まで、下ってきました。
すんばらしく綺麗な海が広がります。
(ここから先宮崎までの海は、最高に綺麗です。)

こんな海とか。

こんな海。
鹿児島の海は、最高!!

都井岬から、約20kmで幸島(こうじま)が見えてきました。

海の向こうは幸島。 手前は綺麗な砂浜になっています。
幸島猿の生息地で国の天然記念物に指定されています。
周囲3.5km程の島に、ニホンザルが約100頭生息しており、
京都大学の調査で、イモ洗いや麦洗いの文化行動を発見。
ボクも、テレビで何度か見たことがある。
でも、 幸島猿が出てきてイモ洗いしそうにないので、先を急ぎます。

ヤシの並木道。
良い感じの道。 日本では滅多に見ない雰囲気の道です。
気持ち良くすっ飛ばしていきます。

ぐるっと幸島の反対側まで走ってきました。
右側の砂浜は石波海岸。
なんでも、日本の渚百選に入っているそうです。
確かに、すんばらしく綺麗です。

右側の山は、大島。(陸地ではなく島です)
坂道が少々きつくてちょっと休憩。その際、写真を撮ったもの。
下を見れば・・・。

こんな感じ。
透き通っています。
こんな海を見られて、とっても幸せ気分です。
幸せ気分ですが、本日、ワタクシ、昼ご飯を食べていない。
時間がせっているので、「ゆっくり昼ご飯」という雰囲気ではないのです。
この先に、南郷道の駅があるので、何か食べます。

おおっと、ボクの大好きなソフトクリーム屋さんがあります。
おまけに、売店のお姉さん綺麗。
これは、買わねばなりますまい。

「え~と。 マンゴウ・ソフトクリームください。」

ソフトクリームを差し出す際に「写真撮らせて。」と言ってオッケーもらったのがこの写真。
慣れた女性なら写真用にポーズをとるのでしょうが、緊張した表情になるのがウイウイしくて良いじゃ、あ~りませんか?
本当は、写真より、もっと美人です。
ソフトクリームが、2倍美味しくなるくらい。

「ん~。完熟マンゴーってこんな味なんだ~。」
完熟マンゴーを食べたことのない悲しさ。 想像するしかないのです。
美味しいソフトクリームでした。 お腹の空腹感も解消です。

道の駅から10分ほど走って見えた変な島。 七つ岩と言います。
「うん、うん。なるほど、岩が七つあるわ。」
「・・・。」
って、もっと多く岩がありますけど~。
昔は「多い」と言うことを「七」で表現していたらしい。
桜で有名な奈良県吉野山でも、くねくねした坂道が「七曲坂」という名前。
「七つ岩」もきっと「多い岩」という意味かと・・・。

いよいよ、本日の旅もクライマックス。 日南海岸を走り出します。
この国道220号線の素晴らしいのは、ず~っと日南海岸の海岸線を走れること。
「もう満腹です。」と、言うくらい満喫できます。

鬼の洗濯板と呼ばれる波状岩の河岸が続きます。

自転車は、海岸線沿いの歩道を走れるので、もう最高!!
これは、車のドライブでは味わうことができません。
こんな道がず~っと続くのです。

こんな道や、

こんな道。 もう、鬼のまな板の海岸が目に焼き付きましたもの。

こんな道が、終わり「内陸の道に入った。」っと思っていると・・・。

あ~ら不思議。 目の前に青島が見えてきました。

さっすがにここは、観光客がいっぱい。
今、夕方5時過ぎですが大勢の観光客がいます。
青島なんて、新婚旅行以来。(そう、ボクの新婚旅行は九州でした。)

橋を渡って、パチリ。
島を一周する人も多いですが、ボクはパス。
鳥居の近くまで歩いて行って、もう、ここで十分満足。
お腹ペコペコでなんです。
今は、潮が引いているので、橋を使わず鬼のまな板を歩いて帰る人もいます。

青島から宮崎市内まで約20kmある。
カラダはヘロヘロ。お腹はペコペコ。
最後の気力と体力でホテルを目指します。

幸い道は広くて路面も良い。
路肩が広ければ、路肩をぶっ飛ばします。
ただ、車のスピード半端無し。
「ここは、高速道路ですか?」と思うくらい飛ばしています。
横を時速80kmくらいのスピードで走られると怖い、怖い。
宮崎県警さん。取り締まっちゃいませんか?

本日のお宿の宮崎グリーンホテルには、6時半に到着。
一旦チェックインし、近くのマックス・バリューでお買い物。
鶏の南蛮焼きお弁当498円、宮崎イチゴの章姫(あきひめ)298円。
とにかく、お腹ペコペコ。 美味しかった~。
生き返った気分です。

本日の走行距離は、132kmでした~。

2014年3月22日(日曜日)

本日は、延岡まで走ります。

宮崎市内を走ります。
今日は時間に余裕があるので、9時過ぎにホテルを出発。
ホテルの人に、「宮崎市内で観光スポットってあります?」
と聞くと、困った様子。
観光マップを出してくれたので、2~3カ所「ここは?」と聞くと
「たいしたこと、ないですね~。」とのこと。
「宮崎市内は、スルーやな。」と今走っております。

宮崎市内より、国道10号線になります。

国道10号線を走ります。
ふと、足元を見れば・・・。

スミレの花が、アスファルトのすき間から咲いています。
可憐に見えて、根性たっぷりです。

宮崎はお茶の生産も有名みたいです。
国道10号線沿いにも立派な茶畑があります。

都農(つの)の「道の駅つの」で見つけたソフトクリーム屋さん。

350円もしますが、デコポンと温州みかん2.5個分も入っているそうです。
お味は、ソフトクリームというよりは、シャーベットに近い食感。
フルーティーには違いありませんが、ソフトクリームの甘さがミカンのすっぱさに負けちゃてて、やっぱ、シャーベット的な味がします。
美味しいんですよ。美味しいんですが、そんな感じです。

ここは、美美津というところ。
今日の道は、海の近くは走るのに、海になかなか出ません。
この道も、磯の香りはしますし、海はチラチラ見えますが、海沿いにはなりません。
とっても、残念な道です。

道の駅 日向で、
ちょっくら、トイレ休憩。
と、気が付けば上にツバメが2羽止まっています。

アップで撮るとこんな感じ。
宮崎ではもうツバメが渡って来ているのです。
ツバメの下に、自転車のヘルメットを置いていたボクが悪いのですが、 ヘルメットにツバメのフンがくっついておりました。
「クッソ~!! ウンが着きますように!!」

しばらく走ると、とっても綺麗な海がチラッと。
さすがに、宮崎の海は綺麗です。
ただ、国道10号線ではその海が見えないのよね~。

ここは、土々呂という地域。
えっ? トトロ? えっ、トットロ、トットロのトトロ?
良い名前じゃないですか~?

4時半に延岡駅到着です。えらい早く着いちまった。
だって、途中見るべき観光スポットも風景も無かったんだもん。
とりあえず、今日は、駅前にあるシティーホテルプラザ延岡にチェックイン。
このホテル、延岡地域では連続17か月じゃらん・楽天トラベル1位らしい。
でも、ボクが泊まったのはお安い旧館の方。
お部屋が狭い関係からか、ちょっと戸惑うことが・・・。

お風呂に入って、頭も洗って濡れた頭で出てくると、ドライヤーが無い。
普通、机の下のラックか、引き出しに入れてあるので探してみましたが、見つからない。
「お風呂の中か?」とお風呂場をのぞいてもありません。
カラダがだんだん冷えてきます。
「困ったな?」と椅子に座って机の上を見ると。
「あっ、あった~。」 壁に、セットされていました。
机の下ばかり気にしていて、上には全く気が付かなかったのです。
「あ~、これで頭が乾かせる。」
と、安心しましたが、コンセントが抜けています。
「コンセント、コンセント。」と探しましたが、コンセントが見つかりません。
普通、机の上か、壁にあるはず。
机の上には、ホテルの館内案内、テレビリモコンの使い方、マッサージの案内等、所狭しと置かれているので、それらをよけてコンセントを探しましたが見つかりません。
「まあいいや。テレビのコンセント抜いたろ。」と思いテレビから電源コードを探っていくとコードは机の中に埋め込まれています。
ドライヤーの電源コードの端を持ち、ピンと張って円を描き、
「絶対、この範囲内にあるはずや。」と探しましたが見つかりません。
髪の毛は完全に冷えてしまいました。
ギブアップしてフロントに電話すると、「机の上にあるはずです。」とのこと。

もう一度気合を入れて机の上を調査開始。
「あっ、あった~。」電熱器の下に隠れていたのです。
(写真は電熱器をどかして撮りました)

外出の際、靴ベラが見つかりません。
普通は、扉の横にひっかけていますが見つかりません。
「靴べら置いてないんやろか?」と思いつつ、
「いやいや、きっとどこかに隠れているはず・・・。」
でも、探すのが面倒くさいので、靴が傷むのは知っていますが、つま先コンコンしてムギュっと履きました。
靴を履いて、ジャケットを着ようとジャケットを取ると・・・。
「あっ、あった~。」 靴ベラは、ジャケットに隠れていたのです。
(写真は、ジャケットをずらして撮りました。)
ホテルが悪いのか?はたまた、探せないボクが悪いのか?
(家内に言わせれば、探せないボクが悪いそうです。)


本日の走行距離は89kmでした~。



2014年3月24日(月曜日)

本日は、延岡から大分県別府を目指します。
峠が、2つあるのです。 まず一つ目、延岡から佐伯まで・・・。


本日は、朝8時にホテルを出発。
国道10号線で、大分方面を目指します。

まずは、北川沿いを北上します。

アップで見るとこんな感じ。
無茶苦茶キレイな川。 清流です。

山道の国道10号線は、路肩が狭く白線がクセモノ。

白線に段差を持たせて車のタイヤが踏むと、「ゴー」と音が鳴る仕組み。
ただ、自転車でこれを踏むと、ガタ・ガタしてまともに走れない。
狭い路肩では、自転車にとっては白線も立派な走行スペース。
白線が走れないので、道の端ギリギリを走るか、車道側を走るしかない。
こういうの、やめて~!!

ダラダラと長い坂道が続きます。

大分県に入ります。

峠の先は、重岡駅。無人駅です。
誰もいないので、駅舎の中をちょっと拝見。

時刻表を見てびっくり。
なんと、一日3本しか列車が止まりません。
おそらく、6時49分は、通勤・通学の人の出発の列車。
17時代は、高校生の帰りの列車。
20時代は、通勤の人の帰りの列車。
この時間に間に合わない人は、現地お泊りで家に帰れません。

重岡駅からは、下り坂。
しばらく、楽チンで走って行けます。

気持ちの良い道路が続きます。

2つ目の峠越え。 佐伯から別府まで。

この交差点を左に曲がり、国道10号線を走り続けます。

再度上り坂が始まります。

歩道もなくなり、狭い路肩をビビりながら漕ぎ続けます。

上り続けて約12km。
やっと、峠のトンネル「中の谷トンネル」に到着です。
このトンネル、見るからに厳しそう。
歩道がない上に、897mと長い。
交通量は多い為、入る前に準備が必要です。
サングラスを外して、テールランプのスイッチ・オン。
前のライトは、先月アマゾンで1080円で買ったジェントスGTR―131T。
単3電池1個使用で結構明るい。(カタログ値46ルーメン。)
電池1個で使えるのは、思いのほか便利。
今まで所有のライトは、電池2~3個使用がほとんど。
且つ、電池の残量が違う電池の併用はご法度。
結果、電池はいっぱい転がっているのに新品の電池を使う羽目に・・・。
このGTR-131ならそんな悩み解消。 電池を無駄なく使えます。
単4電池1個使用のGTR-141Tも買っています。
単4サイズでムチャクチャ小さいのに明るさは同じ46ルーメン。
この2つライトが、今一番の起お気に入りです。

お茶を飲んで一息入れて、いざ、トンネルに。
車の流れはムラがあるので、入り口付近で車の切れ目を待ちます。
「切れた。」と、見極めてからトンネルに突入です。

このトンネル内の白線にも、タイヤ音鳴り用の加工がされていて、白線上は走れない。
車道側は、怖くて走れないので、狭い路肩を走る事になります。
トンネル内に車がいると「ゴー」っと音が響くので、音が無い時はトンネル内に車はいません。
トンネル内に車の音が響かない時は、スピードを出す為に車道を走りました。
音が響いているときは、身を小さくして狭い路肩から外れないように慎重に走行します。
(迫ってくる車の音は、とっても怖いのよ。)

トンネルを出るとこんな感じ。
後は、しばらく下り坂。 楽勝です。

大野川沿いをゆっくり下っていきます。
もうすぐ、大分です。

大分市内。
都会ですな~。 いや、本当に。
市街地を抜けるのに20分くらい走りますもの。

大分の市街地を抜けて、別府を目指します。
大分から国道10号線は、片側3車線のえらい大きな道路になります。
交通量も、そりゃもう、半端無しです。

前に見えるのが、高崎山。お猿さんの、自然動物園があります。
今は、夕方5時過ぎの為、もう閉園です。
ボクは、高校時代に修学旅行で来ています。
ここの猿は野生の猿なので、性格は狂暴。
修学旅行の際、興奮した猿が牙をむいて威嚇していたので、足を止めると一緒にいた友達がボクの後ろに隠れました。
ボクが、後ろに下がろうとするとその友達はボクを猿の方に押しよりました。
困った時に助け合うのがお友達。それをボクを盾にして猿に押しやるなんて友達じゃない!!即、「友人関係終了。」ってことになりました。
(もう、40年も前の話ですが高崎山を見て思い出しちゃいました。)

夕方6時過ぎ別府温泉街に到着。
温泉街は、小高い山の中腹。
坂が急すぎて自転車を漕いで走れない。トボトボ押して歩きましたがな。

本日は、別府湯煙の丘ユースホステルで宿泊。

ユースの中の部屋。
本日の宿泊者は、ボク一人です。

ユースには何故かお風呂がないので、食後温泉に出かけました。
温泉街を歩くと、宿ごとに湯煙に色付きのライトアップ。
なかなか、キレイなもんです。

ユースホステルお薦めの「ひょうたんの湯」
お昼は700円。 夜は550円。
中には、檜風呂あり、岩風呂あり、打たせ湯ありの盛り沢山温泉。
満足しました。

本日の走行距離は133kmでした。

2014年3月25日(月曜日)

朝6時20分。 朝風呂に入りにお散歩です。
昨晩、グリーンのライトニングされた湯煙がこちら。
朝は、こんな感じです。

いで湯坂を下りて行きます。
この道沿いに、お風呂がたくさんあるのです。

入ったのはこの渋の湯。 入浴料100円。
会員管理の温泉ですが、観光客も100円で入浴させてくれます。

温泉は、ちょうどおばさんがお掃除終わったところみたい。
ボク:「もう、入れますか?」
おばさん:「入れますよ。一番風呂です。」
観光客は100円ロッカー使用で料金を払ったことになります。

脱衣室と、浴槽の仕切りがありません。
オープンな感じ。

浴槽のアップ。
入ってみると~。 ちょっと熱め。でも気持ちいい。
10分程で、汗が吹き出してきたので出ることに。

脱衣室で、渋の湯の新聞記事の切り抜きが掲示されていたので・・。
87.1℃の源泉を使ったナトリウムー塩化物温泉。
肌をしっとりさせるメタケイ酸もたっぷり含む。とのこと。

本日は、別府から中津まで走ります。 天気予報によると昼過ぎより雨。
いややな~。

ユース・ホステルを出て途中で見つけた湯煙の風景。

国道10号線を中津方面に向けて走ります。

赤松橋。
明治30年完成の2連石造アーチ橋です。
旧国道10号に架かっている為、今は使われていません。

門司まで100kmを切った所です。

立石峠に到着です。

朝の11時過ぎに、急に雨が降り出しバス停で一時退避。
一応、バスの到着時間を確認すると。
「ふむふむ。11時33分まではバスは来ないな。」
まっ、それまではゆっくり休憩しながら雨が止むのを待ちましょう。
一時は、雨が屋根を打つ音が「バチ・バチ。」と聞こえるほどの本降りになりました。
携帯電話でインターネットを見ていて、ふと気づくと雨は止んでいました。
約20分程で雨から解放です。

大急ぎで出発です。
(また雨が降ると困るので、少しでも距離を稼ぎたい。)
路面は、濡れていますが水たまりは出来ていません。
路面が濡れるとスリップの危険がありますが、この程度では安全に走れます。


歩道の真ん中で、突然現れたガード柵。
タイヤはクリヤーしたので大事には至らなかったけれど 急ブレーキが間に合わず、軽くひざをぶつけてしまった。
ロードレーサーは、目の位置が低くいので、柵の白色と、向うの空が同化して分かりにかったの。
・・・・。
正直に申し上げますと、ぼ~として走っておったボクが悪いのですが・・・。
他にもぼ~として走っている人が多いのか、見れば、いっぱいぶつかった跡があります。
何の意味があるのか??? 危ないだけやん。

今日は、完全に雨にビビっていたので、14時にホテルにチェックイン。
ホテルルートイン中津。朝食付きで4980円。
シングルが満室とのことで。ダブルの部屋を使わせてくれました。
ラッキーです。

本日の走行距離は63kmでした。


2014年3月26日(水曜日)

本日は、朝から雨。
せっかく休みを取っているので、できれば萩まで走りたい。
でも、ちょっとした雨ならまだしも本格的な雨の中走ると地獄を見る。
ん~。どっしょかな~。
取り敢えず、JRで下関駅まで行くことにします。
(中津~下関は、以前自転車で走っているので今回はちょっとズルしてカットしま~す。)

JR中津駅です。

福沢諭吉しぇんしぇいにも、あいさつしとこ。

中津駅でパック完了。

7時46分発小倉行きに乗ります。

一応、下関駅にまいりました。 が・・・。
雨は、本降り。このペースで雨に降られると昼まで走るのが精一杯。
萩までの100kmはとても無理。
「どっしょかな~?」と悩んでいるちょうどその時、雨がドカーンと降り出していました。
「あっ。無理。」
休みはまだ残っているけれどもギブアップ。
小倉駅に戻り、新幹線で家に帰ったのでした~。
(残念ながら、本降りの雨の中自転車を漕ぐ気力と体力がありません。)
今度、天気のいい日に萩を目指します!!

今回の自転車旅行これにて。お・し・ま・い。


今回の総走行距離は、419kmでした。