2013年10月14日月曜日

四国のみち。 四万十市から高知空港まで。

2013年10月12日(土曜日)

9月に伊予西條から四万十市まで走ったのに引き続き、今回は、四万十市から足摺岬を経て、高知市を目指します。

本日の走行コース。
足摺岬まで四万十市から往復します。
往復90kmほど。 帰りは遅くなるかも・・・。
夜間走行覚悟のコースです。


中村駅までは、 伊丹空港午前7時45分発の飛行機を使っていくことに。
でも、これが人生最大の空港でのピンチ!!

奈良県に住むボクは、7時00分に伊丹空港に到着するのがやっと。
普通なら、余裕のよっちゃんで飛行機に乗れますが、この日は3連休の初日で、 伊丹空港は、ごった返しています。
自転車を預けて搭乗手続きが済んだのが7時25分(残り20分)。
手荷物検査場に入ったのが7時30分。(残り15分)

でも、ここで自転車工具で引っかかってしまいました。
カバンを3回Ⅹ線検査機に通し、いちいち工具の説明を求められます。
3回目にⅩ線を通した後、検査官が手に取ったのが写真の工具:TOPEAK(トピーク) Hexus II TOL17400。
チェーン切り(一番左の変な形した工具)部分の長さが1ミリオーバーとのこと。
ボク:「7月に稚内に行った時、問題なく通してくれましたけどダメですか?」
検査官:「1mmだけなんですけどね。(ダメという意味です。)」 
ボク:「これ、チェーンのピンを押し出すだけの工具ですけどダメですか?」
検査官:「工具ですからね~。(同じくダメという意味です。)」
ボク:「そしたらどうしたら良いんですか?」
検査官:「今の時間では、飛行機に乗せられませんので、放棄になります。」
「え~?」と言うボクに、検査官は、「飛行機会社に聞いてきます。」と、行ったきり帰って来ません。
カチ・カチと、飛行機出発までの時間のカウントダウンが、始まっています。

戻って来た検査官:「飛行機会社は、『この時間なので、飛行機に乗れない。』と言ってます。」
ボク:「えっ?工具が?」
検査官:「いえ、お客さんが、です。」
ボク:「えっ? えっ?」
ボクは、血の気が、サーっと引くのが分かりました。
工具は、定価3100円もしますが、それどころではなくなりました。
「工具は、放棄します。」っと、言って駆け出しました。 

目指すは、高知行の12番ゲート。
手荷物検査場のすぐ横にゲート表示があるので、そこを曲がれば、すぐのはず。
でも、空港の発着ゲートって、メインの建物のずっと先にあるのです。
6kgのリュックを背負ったまま必死のダッシュです。
少し走ると、50m先を、ANAの係員と一緒に走っている男性がいます。
ANAの係員が男性に、「走ってください。」と、叫んでいるのが聞こえます。
明らかに、この男性がゲートをくぐればゲートを閉めるパターン。
ボクは、全速力で「わー」っと走り、係員と男性を追い抜き、ギリギリ、セーフで飛行機に飛び乗ったのでした。
座席についても、心臓バコバコ。 意思に判して指先が小刻みに震えています。 これは、走ったからだけでは、ありません。
完全に、ビビってしまっています。
危うく、
「自転車だけ高知。ボクは伊丹空港。 これから、いったいどうしよう?」
になるところでした。 あっぶな~!!

高知空港からバスでJR高知駅まで移動。
無事に高知駅までついて、まずはお昼ご飯の確保です。
高知駅の下にあるウィリーウィンキーというパン屋さんでお買い物。

列車は、9時53分高知駅発 中村行き。 南風1号。
少し早いと思いましたが、10分前にホームに上がると列車が到着しています。
近くに駅員さんがいたので、
ボク:「これ、中村行きですか?」と、聞くと
駅員:「特急ですよ。」との返事。
あれ? あれ? 今日はどうも、朝から調子が悪いぞ。
アタシャ、列車の行き先を聞いとるんじゃ。
ワテが特急乗るの変でっか?
気を取り直して、再度、
ボク:「中村行きですよね?」
駅員:ニコリともせず、不審な目つきで「はい。」 と一言。
な~んか、今日は、いやな日になるかも・・・。
気を付けて自転車に乗った方が良いな。 うん、気を付けよ。


9時53分列車発車後、すぐ食べたので、はたして昼ご飯と言えるのがどうか?
シュクレ・ド・フランス(140円)。 これが、なかなかのもの。
フランスパンで特に味付けが無いですが、柔らかくて上にのったフルーツの甘さを引き立てます。
「美味しい!!」と、ペロッと食べてしまいました。

「いけない、いけない。10時過ぎに食べちゃうと昼にお腹が空く。」
と、思いつつ、2つ目のパン ショコラ(170円)に手を出してしまいました。
メロンパン風のパンに、チョコチップがたっぷり。
これも、柔らかくて、チョー美味しい!!
チョコチップが、パンとベスト・マッチ。
あっさり、2個のパンを戴きました。
美味しかった!!
中村駅に到着前の、11時にタマゴドーナッツ(80円)、クリーミィーソフト(70円)のパンも食べちゃいました。
朝の11時にしてお昼ご飯終了。 後は、走るだけです。


暑さ日本一、四万十市 中村駅まで、再度やってきました。
駅のホームで見つけた看板。(顔を出すヤツ)
「あっ、これ、テレビのニュースで見た。」
と、パチリ。 本日は、ここに限らず、日本のどこも暑い!!
10月半ばになろうかというのに、強烈な日差しです。

中村駅には、11時32分到着。
自転車の組立完了は12時過ぎ。
本日は、気合を入れて走りますので、駅のトイレでスパッツに履き替えました。 (ここの、トイレは広くてキレイ。お薦めです。)

本日のホテルは、ホテル・ココモ。
駅から自転車で10分弱。
荷物を置かせてもらって身軽にして、いざ、足摺岬に出発です。
(前回泊まったホテルクラウンヒルズ中村は、あいにく満室。
カウンターのお姉さんに「また、来ますから。」と、口には出さず心で約束したのに・・・。 残念です。)


四万十市からは、四万十川沿いを南に走ります。
大河です。
雄大な川に見とれてしまいます。

川を渡って、左手に四万十川。


四万十川を離れて約7kmほど山道を走ります。
足摺岬まで、あと25km。
ここまで走ってある大事なことに気が付きました。
「あっ、交換用のタイヤのチューブをホテルに置いてきた。」
「あっ、空気入れもホテルや。」
「あっ、工具は空港で没収されて無いんやった。」
90kmの行程を、補修用の工具も部品も持たずに走るのはとっても不安。
途中でパンクすれば、そこから押して歩いて帰らなければなりません。
急ぎつつも、自転車と道路に気を使い、パンク等トラブルが無いように細心の注意で走行です。

海が見えました。
キレイ!!
高知の海は、色が違う。

遠くから前を走る自転車が見えていました。
高校生が通学で走っているママチャリなら、余裕で抜いちゃいます。
でも、近づくにつれて、本格走行のサイクリストだとわかりました。
抜くべきか? やめとくべきか?
しかし、ボク、とっても急いでいるし。
できれば、明るいうちにホテルまで帰りたいんだ。
・・・。
歩道から、車道を走っているお兄さんを抜いちゃいました。
一応、「こんにちは~。」と、最大級の笑顔で愛想をふって・・。

あら~? 当初の予定は、左手を海にずっ~っと海岸沿いを走る予定。
なのに、行く予定でなかった、土佐清水港を通り過ぎたのは、な~ぜ?
そして見えたのが、この看板。
あれっ!?
もしかして、一番走りたくなかった中央ぶち抜きコースを走っているのでは?

電源を切っていた携帯ナビのスイッチ・オン。
「あっちゃ~!! 来ちゃってます。」
道路標識を頼りに走っているとこうなっちゃいました。
中央の山の頂上付近を、くねくねと走る道がそれ。
ボクの持って行った古い地図では有料道路(足摺スカイライン。)。
今は、自転車も走れる一般道路になっています。
(赤の実線それ。 ちなみに、点線は走りたかったコース。)
車には良いんでしょうが、自転車には
「なんで、こんな山の上、走らすねん!!」という道です。
しか~し、ここまで来たら走りぬくしかありません。

続く、続く上り坂。 高度はどんどん上がります。
ふと見えた土佐清水の海。
まだまだ、上り坂は続くのです。
急な坂では、ギヤを一番軽くして走っても進んでくれません。その時速7km。
で、押して歩いても時速は4km。 な~んや、そんなに変わらへんやん。
と気づいたボクは、急な坂では、何度も押して歩きました。

かなり上って初めての看板だったので、ここが頂上かと思いパチリ。
・・・・。
「キミは、いつも、甘いね。」と、言われそう。
あと、2kmほど上り坂は続くのです。
(頂上で、高度計を見ると、450mほど。)
東京タワー(333m)より、はるかに高く上ったことになちゃいます。


下りは、ラクチンで海沿いまで下っていきます。
気持ちよ~く走り抜け、あっという間に海沿いに到着です。

2時半に、足摺岬に到着。 ボク、頑張りましたもの。
やはり連休だからでしょうか?
駐車場は混んでいて、数台の車が空き待ちで並んでいます。
ボクは、スイスイと駐車場を抜けてここまで来れました。
後姿の銅像は、ジョン万次郎。
後姿で失礼します。

足摺岬の灯台まで、低木の林を抜けていきます。
徒歩約10分。

林から視界が開けたので灯台を見るとこんな感じ。
絶壁に立つ灯台です。

足摺岬灯台のアップです。
灯台の周りは遊歩道になっており海を間近に見ることができます。

灯台の前の展望台から見た海がこれ。
グルーっと180度見渡せます。
地球が丸いのが実感できます。

地図が展示されていました。
ほらほら、足摺スカイラインって書いてあるでしょ?
くねくね道で、山の一番高いところを走っているのです。
わざわざそんな道を自転車で走るなんてね。
おバカさんです。

時刻は3時過ぎ。 「暗くなるから、はよ帰ろ。」
足摺スカイラインで帰るなんて、絶対お断り。
当初予定していた海沿いの道で帰ります。
この道がなかなかナイスヴュー。
海がとってもきれいです。

この海沿いをずっと走って帰ります。

でも、この道こんな良い道だったり・・・。

こんな狭くなったり・・・。
自転車は平気ですが、車の人はちょっと辛いかも・・・。
車の方は、足摺スカイラインをご利用ください。

大岐浜(おおきはま)。
キレイな砂浜がありました。駐車場には多くの車が停まっています。
家族連れで遊びに来ている人も多いみたい。
そりゃ~、きれいな砂浜ですから、一日中いたい場所です。

さっきから、お腹が空いてきてスタミナ切れ寸前。
コンビニでもあれば、ちべた~いアイスクリームを食べたい。
しか~し、 そんなもの、どこにもありません。
明るいうちに、早く帰って、早く晩御飯にするしかありません。


四万十市のホテルまであと約10km。 太陽を背に走ります。
自分の影が長くなりだしました。
でも、今の調子だと明るいうちにホテルに帰れそうです。
持ってきた1リットルのお茶も飲みほして喉はカラカラ。お腹ペコペコ。
「こりゃ、今日は、ビールのロング缶やな。」

四万十川の橋を渡ります。 ちょっと、立ち止まってパチリ。
四万十川を屋形船が上っていきます。
今夕方5時時過ぎ。 四万十市までもう少しです。
関西では、もう薄暗くなる時間ですが、西にある分日が暮れるのが遅い。
(川上の向こうに見える街並みが四万十市。)

四万十川の向うに夕日が沈みます。
ま~、きれいな夕日。 四万十川も綺麗です。
こんな夕日を見れるなんて、ボカ~、幸せだな~。(加山雄三でした~。)

夕御飯は、何にすっかな?
ホテルに帰る手前1kmの所に、サニー・マートというスーパーがあります。
スーパー大好きのボクは、飛び込みました。

ホテルには夕方6時時頃に到着。
朝の11時前にパンを食べてから何も食べていないのでお腹ペコペコです。
でも、体は汗でベトベト。 チョー気持ち悪いので、まずはお風呂に・・・。
ホテルには、大浴場があるのでヘロヘロの体を引きずって出かけました。
大浴場の体重計に乗ってビックリ。
「高校生の時と同じ。」という体重です。
お腹が空いている上に、喉も乾いているからだと思いますが・・・。
ちょっと、  嬉しかったりして・・・。

ホテルの部屋で夕食で~す。
天然ブリのにぎりが450円というお安さ。
厚切のぶりがもう、口の中でとろけます。
右下の黄色いのは、だし巻きたまご。
だしが利いてて、ビールのあてに最高!
体が、へばっているときは、甘いものが必要とおはぎ詰め合わせ(198円)も買っちゃいました。
白いおはぎは、外がもち米で中はあんこ。
黒い方は、一般のおはぎで、外があんこで中がもち米。
どちらも、食べれば同じ味がします。(そりゃ、そ~だ。)

それと、四万十市竹島地区で生産されている竹島梨。
お値段なんと350円もします。 普段なら絶対に買わない値段。
洋ナシのように見えますが、シャキシャキの歯ごたえ。
あま~くて、美味しい梨です。

本日の走行距離は88kmでした。

2013年10月13日(日曜日)

朝ごはん。(無料の朝食という設定です。)
少し、しょぼい気もしますが、ご飯とお味噌汁はお代わり自由。
おかずが無くなれば、ご飯にお味噌汁をかけて、ワンコ飯でいただきました。


ホテルのお値段1泊2日4980円でした。
ん~。値段なりのホテルですかね~。
建物は古かったし、温水便座も無かったし・・・。

でも、ホテルのお姉さんは綺麗だったので、しっかり写真に収めました。
ホテルのカウンター嬢:「お気を付けて。」
ボク   :「は~い。 行ってきま~す。」
笑顔がステキで、優しい声で話をするお嬢さんです。
カメラを向けると緊張した顔になっちゃいました。


本日の走行予定コースです。

四万十市から、国道56号線を10kmほど走ると、大方(おおがた)という場所に到着。
海岸がきれい!!
少し先の海岸に、大きい動物を砂浜を散歩させている人が・・・。
あれは、もしかして・・・。

う・う・うま。 馬です。 馬を散歩させています。
家畜でもなく、乗馬でもなく、見た目、完璧にペットです。
馬も楽しそうに、手綱を引く主人と散歩を楽しんでいるみたい。
都会じゃ絶対無理なことが、ここ大方では可能なのです。


さらに3kmほど走ると白浜海岸になります。
すんばらしい海沿いの道を、走ります。

佐賀公園から見た海。
向こうに半分だけ見える島が鹿島。鹿島が浦が広がります。

鹿島をすぎると内陸を走ります。
国道56号線は、伊与木川沿いをグイグイ高度を上げていく山道になります。
伊与木川は、ほれこの通り水のきれいな川。

ちょうどすぐ横に、こんな看板があったのでパチリ。
昭和初期まで、川魚たっぷりいたそうよ。
明治の初期に、重さ30kg、長さ1.5mの大ウナギが取れたとのこと。
今も、小魚が泳いでいるのが見えます。

険しい山道が続きます。
歩道が両側に無いため、歩道を選んで右に行ったり、左にいったり・・・。
こんな風に、歩道が無くなるので反対側の歩道を使います。
そういう場合には、手前の緑の表示板に、
これはきっと、お遍路さんのためのもの。
四国の道は、お遍路さんにやさしいのです。
(この道だけでも何人ものお遍路さんとすれ違いました。
ほとんどの人は、挨拶をしてくれます。やさしい人が多いです。)

山道が続きます。 山にかかる橋。

この橋が結構怖い。
歩道が、厳しい狭さ。
車道は危険なので、バランスをとりながら狭い歩道を走ります。


峠の頂上 峰ノ上。
標高290mあります。
(ここが最高点ではありません。 一旦下り、再度高度を上げていくのです。)

「あぐり川窪」道の駅でトイレ休憩。
でも、美味しそうな匂いに誘われてきました。
5~6人の人が常に並んでいます。 むむ、これはきっと美味しいに違いない。
名物米豚のバーベキュー。一串 300円。
柔らかくて、口の中で肉汁が広がります。
豚肉の、くどくない美味しい肉汁です。 「これ、美味しい!!」
ボリュームたっぷりで、ボク、満足です。


焼坂トンネル 長さ966mを通ります。
自転車で右側走行は、逆走ですがこのトンネルは右側を通る指示。
狭い路肩ですが、右側の路肩より広くなっています。

トンネルを抜けたところに、歩行者(お遍路さん)用の反射タスキが置いてありました。

ボクの場合、フラッシュライトをリュックに着けます。
以前3連のLED付のフラッシュライトを持っていたのですが、7月に稚内に行く飛行機の中で落としたみたい。
そこで、キャットアイ製 5連LED付フラッシンライト(TL-LD150-F)を、お値段1323円で買いました。
やはり、3連より1.7倍は明るい。 LEDライトは日進月歩。
より良い商品がどんどん発売されます。
(この旅行から帰って、ズボンのポケットにこのライトを入れたまま洗濯機に入れてしまった。 約30分カラコロ・カラコロ洗濯機で回した後も、正常点灯。
完全防水の実験済み。 でも、良い子は真似しないでね。)

仁淀川に着きました。

もう、びっくりするくらい、キレイな水。
川底が透き通って見えるくらいです。

高知市に入ります。

道の途中で、な~んか、美味しそうなソフトクリーム屋さんを見っけ。
地元の人が、ひっきりなしにお店に入っています。 これは、美味しいに決まっています。

バニラ 350円。 ん~、濃厚なお味。


4時過ぎに、ホテルにチェックイン。  荷物を下ろして、汗で汚れた服を着替えて、高知市内を観光に出かけます。

まず向かったのは、高知城。
ボクは、過去2回来ています。
今日で3回目。
高知城の前の広場で、おじさんたちが将棋をしています。
「あっ、これ、NHKのテレビで見たことある!!」
将棋好きのおじさんたちの将棋会です。

将棋の広場から少し進むと、山内一豊の銅像があります。

立派な大手門から城内に入ります。

大手門を抜けると、山内一豊の妻、お千代さんの銅像があります。
NHKの大河ドラマ「功名が辻」では、仲間由紀恵が演じていました。
賢妻です。

「お~。見えてきました。高知城!!」
現存の天守閣を持つ国宝のお城です。

階段を上れば、お城が大きく見えてきました。
ええやないですか? キレイな形の天守閣です。

天守閣の入り口まで来ました。
・・・・。
4時半までですか? 7分過ぎちゃっています。
・・・。
・・・。
さっ、 お腹も空いたし、 美味しいカツオのたたきを、食べに行こうかな。


 
お城の近くに、「ひろめ市場」があります。
いろんなお店が入るフードコートみたいな感じです。

まだ夕方5時前なのに市場の中は、こんな感じ。
明らかに、地元の人が友達同士で、ワーっと盛り上がっています。
美味しそうな料理を食べながら、ビールを飲んで、最高!!
って、これは、ボク一人で、すき間に座って料理を食べれる雰囲気ではありません。

こりゃ、「食べるの無理やな」と帰りかけた際に見つけたお店。

ここの中に、普通のお店のように、テーブルとカウンターがありました。
「カウンターへどうぞ。」とのことでした。

「え~っと。 カツオのたたき丼 くださ~い。」

写真ではよくわかりませんが、ネギの下には、厚切りのカツオのタタキがご飯の上に乗っています。
シソの葉の上に生のニンニク・スライスとワサビが乗っています。
これをカツオのたたきに乗せて、たれをかけていただきます。
そりゃ~、もう、美味しいのなんのって。
がっついて食べました。(だって、ボク、お腹ペコペコなんだもん。)
高知で食べるカツオのタタキは近所のスーパーのものとは別物です。

ボクが、がっついていると50歳前後の、明らかに品のよさそうな男性がふらっと、カウンター席に座りました。
常連さんみたいで、お店の女の人が「生で良い?」と、声をかけます。
(むむ、なんじゃ、この、優しい声のかけ方。ボクの時とは違うぞ。) 
生ビールが運ばれてきて、「何にします?」と聞かれて、その紳士は、
「しお・たたき、ちょうだい。」とのこと。
(「しお・たたき??」 なんじゃそれ?)
運ばれてきたのをチラッと見ると、むちゃくちゃ美味しそうなカツオのたたき。
ポン酢でなく、塩でいただくみたい。
それを、ゆっくり生ビールを飲みながら、ゆ~くり食べるあなたは、お・と・な~!!
美味しい物は、がっついて食べてしまうボクとは全然違います。



食後、まだ日は明るいのでちょっと、散策。
はりまや橋です。
以前は、水平の赤い欄干が一本、道路に並んだだけの日本三大「がっくり」の名所。
今は、人工の川を作り、橋にしています。

よさこい節のモニュメントがありました。

お腹は、カツオのたたき丼でそここそ膨れている。
でも、お店で会った紳士が美味しそうに生ビールを飲んでいたのでビールが欲しくなり、近くのスーパーマーケットでお買い物。
ビールと言えば、あては焼き鳥が一番。お値段200円というお安さ。
大福もち大好きなボクは、ついでに草大福(80円)、ふぶきまんじゅう(80円)も買っちゃいました。
これで、平気でビールを飲むボクは、やっぱり、カッコいいおとなにはなれないのです。
(午後の紅茶は148円と特価品だったので買いました。明日の自転車走行用です。)

本日の走行距離は、118kmでした。


2013年10月14日(月曜日)

ホテルの朝食。
昨日とうって変わって豪華でしょ?
昨日は、朝食無料(まっ、サービスですわな。)、本日は600円の朝食です。
どれも、美味しくて断然こちらの勝ち。
やっぱり、払うものは払わないと良いものは食べられません。

本日の予定走行コース。
飛行場に向かって帰ります。
途中、桂浜があるので、坂本龍馬さんに会ってきます。

ホテルを8時半に出発。
この道の奥が、JR高知駅。
ソテツが植わってて、なんか、南国風でしょ?

自転車の向きとは逆に、駅と反対方向の南方面の桂浜を目指して走ります。
約14kmあります。

ゆっくり走って40分程で着いてしまった。
あの山の向こうが、桂浜。
桂浜に行くには、左に見える山を越えていかなくてはなりません。
砂浜沿いに、行けば楽に行けるのでは?
と思い、散歩しているマダムに聞いてみました。
「ん~。行けなくはないかもしれませんが・・・。 危ないんじゃ・・・。」
あ~、無理無理。 いくらボクでも危険を冒して楽をしたいわけではありません。
山越えで桂浜まで行きま~す。


正攻法の道で、山の頂上まできました。
右の道路を下りていけば500mで桂浜。(でも、行かな~い。)
ちなみに、左の坂を上がれば坂本龍馬記念館。
ボクは、2回行っていますので、今回はパス。

道路の反対側を見れば、遊歩道があるみたい。
自転車で、坂道を下りいくと言うことは、帰りは上り坂と言うこと。
「行きはよいよい、帰りは恐い。」と言うこと。
「なら、下りない。」
自転車をここに置いて、遊歩道で桂浜まで行くことにしました。

こんな感じの道を、プラプラ歩いていきます。
散歩感覚で楽しく歩ける道です。

歩くこと、約10分で桂浜に到着です。
思ったより楽に早く着くことができました。
この遊歩道は、正解でした。

そのまま、進むと・・・。
龍馬さんに、ご対面。
ちょっと、台座が高すぎやしませんか?
上過ぎて、よく見えません。

一応、桂浜まで下りてきました。
まっ、どってことない砂浜なんですけれどね。
桂浜でした~!!

桂浜からの帰りに見えた高知の海岸線。
海岸線で、日本で一番きれいな海岸線じゃないかと思います。
高知の海岸が、弓なりになっているのがよくわかります。


11時10分高知空港到着。
13時50分発の飛行機に乗るので2時間40分もありますが、伊丹空港みたいにギリギリの搭乗はイヤ。
でも、さすがに3時間近く前に、空港に着くのもどうよ。って感じです。
(出発1時間前に、出発ゲートの椅子に座って待っとりました~。)


総走行距離は、234kmでした。

帰りの飛行機で、また、手荷物検査で引っかかるので、もう工具は機内に持ち込めない。

通常、自転車はⅩ線検査機を通過できないので、目視検査になります。
バックが付いていると、その中も全部開けて検査するので、検査官の手間がとってもかかる。
(自転車をパックした状態では、バックは逆さ向いているので中を検査するのは大変です。)
その為、伊丹空港では自転車バックを外して手荷物持ち込みにしてのですが、結果として、検査官にもっと手間をかけた上に、工具まで没収されてしまったのでした。

そこで、高知空港では荷物検査の際に、自転車バックを取り外しⅩ検査機に通し、自転車は目視検査。
検査終了後、自転車にバックを取り付ける。という新バージョンで臨みました。
これだと、検査官の手間も省けて、工具も没収されずにスムーズ・チェックイン。 これからは、このパターンに決まり!! 
今回は、本当に懲りました。(3100円の工具。 もったいない。)

帰りは、プロペラ機。
ちっこい飛行機もなかなか面白い。

今回の旅行は、高知の海と、川の綺麗さにびっくりでした。
良いもの見させていただきました。

自転車の走行コースは、とってもハード。
あ~んど、伊丹空港では、ハラハラドキドキ、スリル満点の強烈に思い出に残る自転車旅行でした。

四国1周も、高知から室戸岬、徳島を経て、高松まで2泊3日のコースを残すのみ。

リーチです。