2014年9月23日(火曜日)
本日は、ずっと前から走りたかった、このコース。
琵琶湖の水になった気分で川沿いを大阪湾まで走ります。
なぜ、走りたかったかと聞かれれば、
「そこに川があるからさ。」
って、パクリはダメですか~?
本日の予定コースの地図はこれ。
琵琶湖からの川は、瀬田川・宇治川・淀川と名前が変わる。
途中いろいろと川が合流して、大河「淀川」となって大阪湾に入るのです。
川の長さは約70km。(短い!!)
これなら、1日あれば走れます。
ちなみに世界最長のナイル川は約6650kmもある。
砂漠を流れるナイル川。走るならば命がけのアドベンチャー。
JR石山駅で下車。
自転車を組立出発です。
今回は、ずっと前に景品でもらったパナソニックの折り畳み自転車で走ります。
なぜって?
「そこに、折り畳み自転車があるから・・・。」
もう、ええか?
距離が短いので、組み立てが簡単な「折り畳み自転車が便利。」と、いうことと。
10月下旬から東京に長期出張の予定。その際、折り畳み自転車を持っていこうか思案中。
ちょいと、試運転がてら・・・・。
って感じで、これにしました~。
JR石山駅から、石山寺をめざします。
とっても近いのです。距離にして2kmほど。
瀬田川大橋から撮影。
琵琶湖は、あのJRの鉄橋の向こうに・・・。
「見えませんか?」
まぁ、ええか?
琵琶湖から、出発で~す。
まず向かったのは瀬田の唐橋。
琵琶湖毎日マラソンでコースになっているので、テレビで見たことがある人も多いはず。
瀬田の唐橋の反対側(川下側)をパチリ。
ボートの練習をしている人が大勢おられます。
JR石山駅から自転車を漕ぐこと約15分。
石山寺に到着です。
門をくぐるとこんな感じ。
この奥が、料金所になっております。
入山料500円也。
朝早いためでしょうか?(10時15分)。
人は、まばらです。
上に見えるのは、多宝塔。
また後で近くに行きますので、覚えておいてね。
その前に、国宝の本堂へ行きます。
階段を上ると本堂に。
とうちゃ~く。
右端の、おばさん(失礼、熟女さん達)が、写真を撮っているのが・・・。
これ、紫式部さんです。
なんでも、紫式部さんは、ここで源氏物語を執筆されたそうです。
本堂の中は、撮影禁止のため、写真はございません。
少し階段を上がって、本堂を撮ったのがこれ。
国宝なの。
多宝塔のアップです。
帰り道に撮った鐘楼(しょうろう)。
ゴーンと鳴る、鐘のあるところ。
よく音が響くように、瀬田川向きに建てられています。
なかなか、良いお寺でした。
「来て良かった。」と自転車を漕ぎだした、ちょうどその時、携帯電話の呼び出し音。
見れば家内から。
家内:「今、どこに居てるの?」
ボク:「え~と、滋賀に来てますけれど・・・。」
家内:「昨日、『行くときは、紙に書いて行く。』って言ってたんとちゃうの?」
しっ・しまった~。ワタシャすっかり忘れて、何も書かずに家を出ていました。
良い気分は、すっとんで、後はシドロモドロ。
家内の空気を読もうと必死で探ると、幸い心配していただけで、そんなに怒っていない。
ほっ。
夫婦はしょせんは他人。「あ・うん」の関係は成り立たないのです。
ご同輩、奥さんにはこまめな連絡を。
石山寺から今度は宇治の平等院を目指します。約25kmあります。
ここは山間部で今回のサイクリングでは、いっちゃん、しんどいコース。
瀬田川沿いを走ります。
宇治に向けて楽しいサイクリングです。
瀬田川では、ボートが小気味よく水を切って行きます。
10分ほど漕ぐと川がうねりだし、ボートの姿は消えてしまいます。
大河の様相です。
さらに10分ほど漕げば、川の雰囲気は一気に険しくなります。
道の歩道はとうに無くなり、狭い山道が続きます。
交通量は多いので、とろとろ走るボクのすぐ横を車が追い抜いて行きます。こわ~い。
本格ロードレーサーで走る多くのサイクリストが、走っていますけど・・・。
折り畳み式の自転車で走っているためか?み~んな無視です。
シャレですやん。「あんな自転車で走っとる。」と笑ってちょうだい。
全然、シャレが通じない。
気まずい雰囲気。
さみすいな~。先月走った北海道なんて、自転車同士がすれ違う時は、み~んな手を振ってくれたのにな~。
ちょ、ちょっと休憩。
道は、グイグイ高度が上がり、上り坂がつづくので汗が噴き出します。
瀬田川は、道の下~の方を流れとります。
お茶を、グビグビ。あめちゃんを口に入れて出発です。
右に行けば、京滋バイパス「南郷」入り口。
で、信号があるので、信号待ち。
でも、どうよ。山中なのに26度。
日陰に入ると、涼しいけれども、日差しがキツくて暑い。
上り坂のため、汗びっしょりです。
信号を渡って瀬田川を撮るとこんな感じ。
先には天ヶ瀬ダムがあるので、川幅が徐々に広がって流れが穏やかになります。
ほとんどの車は、京滋バイパスに入るためか?
信号から先の交通量は、グッと減ります。
「え~と、これはどっちに進めば??」
と悩んだ所。
まっすぐ進めば府道242号線。
でもこれは不正解。この道はとんでもない山道になります。
正解は、左方向の府道3号線を進みます。
左に曲がると橋。
橋の途中で川下(天ヶ瀬ダム方向)をパチリ。
な~んか、ダムの雰囲気です。
でもダムはまだまだ先(約8km)。
橋を渡って右に曲がるとこんな感じの山道が続きます。
木が生い茂った道もあり、木陰の道はとっても涼しい。
快適です。
橋を渡ってから約40分。おう、あれに見えるは天ヶ瀬ダムではあるまいか?
(ちょっと、倍率を上げて撮りました)。
天ヶ瀬ダムに着けば宇治はすぐそこ。
ペダルを漕ぐ足に力が入ります。
天ヶ瀬ダムに到着です。
下を覗けばこんな感じ。
高い所が、だいっきらいなボクは、完全に足がすくみます。
天ヶ瀬ダムから宇治まで2km。
かつ、下り坂のため、あっちゅう間に宇治に到着です。
人が多いので自転車から降りて、宇治川沿いを歩きます。
平等院はすぐです。
平等院に到着。
入園料は600円。
自転車は、途中の道の空き地に置いてきました。
門の中は、こんな感じ。
このまま進めば10円玉の絵の鳳凰堂です。
鳳凰堂に到着。
鳳凰堂の中も見ることができますが、別料金300円。
か~つ、2時間待ち。
ボクには無理。2時間も待てません。
か~つ、外側だけで十分です。
これぞ10円玉。 平等院鳳凰堂です。
左に回り込むとこんな感じ。
裏からパチリ。
鳳凰堂の屋根の両端の鳳凰をアップでパチリ。
金ぴかの左の鳳凰さん。
右の鳳凰さんです。
改修工事が終わって間もないので金ぴかで、ま・ぶ・すぅ・い~です。
平等院を出て、土産物屋さんのが並ぶ通りを自転車を押して歩きました。
通りを出ると、
宇治川に、こっちんこ。そこには、紫式部像があります。
後ろに見えるのは、宇治橋。
宇治橋から、観月橋まで川沿いの府道241号線を走ります。
これが府道241号線。
この道は、狭い上に、車の通行量が多い。
車もボクが迷惑でしょうが、ボクだって・・・。 ねぇ?
観月橋にとうちゃ~く。
観月橋は宇治川にかかる橋。
橋を渡らずに、まっすぐ川沿いを走るつもりで信号待ち。
すると、目の前をビックリするほどスタイルが良くて美人のお姉さんが歩いて行きました。
決して京都美人のお姉さんのお尻にフラフラついて行ったわけではありません。
まぁ、でも結果的には宇治川を渡ってしまった。
ほんでもって、道に迷うことになるのです。
てへへ~!!
道に迷った地図なので、はたして意味があるのか?
賢明な読者の方は、別の道を探してね。
アタシャ~。この道を走りました。
迷って気が付くのですが、詳細な地図を持って来ていない。
頼りは、車用の道路地図と、携帯ナビと、スマートホン。
でも、どれも役に立たんのよ。
ナビは電源入れても「衛星探査中」で固まったまま。
車用の地図は尺度が大きくてサッパリ・コンコン。
ボクが走りたいのは宇治川の土手道。
土手道って、地図には載っていないことの方が多い。
こうなれば、自分で探す以外はない。
とにかく、川沿いを目指してウロウロ走るうちここに到着。
あ~、お腹が空いた~。時刻は既に14時。
道に迷って動揺しているときは、空腹ではろくなことはない。
食べれば、体力の復活と、良い知恵も浮かぼうというもの。
スーパーで買ったサバ寿司。380円。
福井から、琵琶湖経由、滋賀、京都とサバの流通道のサバ街道。
サバ寿司は、本場なのです。
サバ寿司だ~い好き。 お昼ご飯です。
サバ寿司お・い・ち・かった~。
お腹も落ち着いたのでサイクリング再開です。
この土手道を少し走りましたが、どうも、行き止まりになっている感じ。
過去の経験からも、土手道はクセモノ。
そもそも、土手道は、土手がメインで道路は付け足し。
「どこと、どこをつなぐ。」という気は、あまりない。
特に大きな支流が合流する所は、途中で道が無くなることが多い。
だから、気分よく走っている土手道が、急にぷつっと道が無くなり、もと来た道を帰る羽目になるのわけ。
ここは、川沿いの道をスパッと諦めて、大きい道を走ることにしました。
この交差点が国道1号線と交差しています。
やっと、地図で自分の位置がわかりました。
(今まで、「ここはどこ?ワタシはだ~れ?」の状態でした。)
ここを左に曲がり宇治川を目指します。
国道1号線の歩道を走り宇治川を渡ります。
左手の風景はこんな風。
ずうっと向こうは、決してお姉ちゃんについて渡ってしまった観月橋。
再度、宇治川を渡り、土手道を探します。
緑色の道路の国道1号線の横に並行してオレンジ色の京阪国道が走っている。
この道を100m程北上すると、宇治川沿いの土手道に入れます。
この道、ナイスですよ。
それがここ。ボクの背中側は京阪国道。
「進入禁止か?」と思いましたが、ほれこの通り、柵の左端に自転車の入口があります。
この道、最高に気持ちいい。車は走れないので安心。景色も良い。
3~4km車進入禁止のこんな道が続き、そののち一般道になります。
土手道を走って八幡市に入りま~す。
ここは既に一般道です。
桂川、宇治川、木津川の3つ川が集まる山崎が宇治川の土手道の最終地点。
赤のマーカーで〇をしているのが下の写真の休憩所。
この土手道の終点がここ。
あれ~。ここは過去2回来た場所。
木津川沿いと、桂川沿いを走る京都八幡木津自転車道の中間地点かつ休憩所。
木陰では、多くのサイクリストさんが休憩中です。
簡易トイレもあります。
ここ山崎は、3つの川が合流した際に、その川の温度差から霧が多く発生する。
その霧が、ウイスキーを樽で熟成させるには最高に良い。
天王山からの湧き水は、ウイスキーには最高。
ここには、日本最初のウイスキー蒸留所のサントリー山崎蒸留所があります。
なにも足さない。なにも引かない。「ピュアモルト・ウイスキー山崎」はここでできるのです。
(サントリーからのお知らせでした。)
NHKの朝の連続小説「マッサン」は、ニッカウヰスキーの創業者 竹鶴政孝がモデル。
マッサンは、ここ山崎で国産初のウイスキー造りに挑戦。
その後、北海道余市に行き、本物のウイスキー造りに夢とロマンをかけて、愛妻エリーと愛と冒険の物語なのです。
(NHKからのお知らせでした。)
とっても、余談ながら・・・。
ミーハーのボクは、さっそくニッカウヰスキーの竹鶴ピュア・モルトを購入。
ウイスキーには、この通り竹鶴政孝とリタの写真。
開けば物語が書かれています。
スコットランドで本場のウイスキー造りをまなんだ竹鶴政孝と、夫を支えるために努力を惜しまなかったリタ。
異国での生活にくじけることなく日本語を熱心に勉強し、日本料理の腕前も日本人顔負けだったとか。
夢を実現させるために厳しい道を進む政孝を支えたのはリタの温かな愛だったのです。
ん~。このウヰスキーにはそんな物語が詰まっているのね~。
ゆっくり味わいながら、飲ませていただきます。
話をサイクリングに戻しますね。
木津川を渡り交差点を右に曲がれば淀川沿いの道。
ちなみに、左に曲がると、木津川沿いのサイクリングロードです。
(木津川サイクリングロード)
交差点から30m程で、河川敷の道の入り口。
多くのサイクリストが出入りしているのですぐわかります。
今の時点で時刻は15時前。
大阪湾までは、30km少しあるはず。
「走れるか?」の不安が頭をよぎりますが・・・。 まっ、なんとかなるでしょ。
ボクの好きな言葉は、「まっ、なんとかなる。」
座右の銘は、「ケセラセラ。」
淀川沿いを走るコースです。
ここから先、す・ん・ばらしい河川敷の道が続きます。
多くのサイクリストが走ってします。
よ~し、このまま大阪湾まで走るぞ~!!
途中、こんな野球場や、
こんな公園。
こんな広い野球場。
憩いの広場まで。
淀川の河川敷は、ハンパ無しの広さ。
時刻は、16時半。
駐車場のスピーカーからは、
「5時に、駐車場のゲートを閉めます。帰る用意をしてくだい。」
と何度も何度も放送されています。
そう、もうよい子は帰る時間なのです。
大阪の中心地梅田のビル群が近づいてきました。
日差しはめっきり弱くなりだしました。
ん~。 やばいな。
このまま日が暮れれば日没サスペンデッドってこともあり得ます。
「やっと、梅田近くだ~。」と、思っていると道は舗装から砂利道になります。
普通ならこんな道は、走らない。
けれども、今日は大阪湾まで、淀川沿いを走ると決めた日。
どこまで走れるのか、確認させていただきましょう。
砂利道だって、走るぞ~!!
あれは、阪急電車。ということは、梅田近くです。
線路をくぐると、空中庭園のある梅田スカイビルが見えました。
学生時代からの友人は、ここでお仕事しています。
カッコいい!!
ボクは、行ったこともないけど・・・。
ふと下を見れば、舗装された走りやすそうな道。
でも、下へ降りるのは階段の道しか見当たらない。
自転車を担いで階段を下りるのは可能ですが、河川敷の道もどこで消えるか信用できない。
ここは、腹を決めて砂利道を走ることにします。
折り畳み自転車のタイヤは太いので、砂利道でも比較的走りやすい。
タイヤの幅が2cmくらいしかないロードレーサーできていたら、今頃泣いてました。
お空は、もう夕焼け小焼け状態。
ライトは持ってきているので、夜間走行も可能ですが、できれば明るいうちに伝法大橋に着きたい。
淀川で大阪湾に一番近くに架かる橋の伝法大橋が目的地。
(伝法大橋まで走れば、淀川を下ったと言えるでしょ?)
あれが伝法大橋?と思って走りますが・・・。
残念、JRの鉄橋と、阪神高速池田線でした。
河口方向に、400m先に橋が見えます。
あれが、伝法大橋だ!!
と思って行くとそこは、淀川大橋。
「もう、ここで手を打っても良いんじゃない?」とも思いましたが・・・。
しんどいけれども体力はまだ残っている。
薄暗くはあるけれども、まだ陽はある。
遠くにかすんで見える伝法大橋に向けて出発です。
淀川大橋から、川を下ること約1km。
17時半。伝法大橋に到着!!
橋はこんな感じ。
大阪湾の淀川河口のアップです。
川上(琵琶湖方面)を撮っています。
いや~。疲れました。
やっぱ、折り畳み自転車での土手道の川下りは厳しい。
ロードレーサーや、マウンテンバイクとは違った疲れ方をします。
恐るべし、琵琶湖からの川下り。
でも、淀川河川敷は素晴らしい!!
大阪にも、自慢できるサイクリングコースがありまんな~。
しか~し、気持ちよく走るには砂利道になる前の梅田の手前までがお勧め。
まだ、走っていない大阪府民のサイクリストの皆さん。
ぜひ、お試しを!!