2011年9月18日(日曜日)
地元の自転車好きの人と話して、必ず出てくるのが、京都八幡木津自転車道。
「木津の方にすごいサイクリングコースがあるよ。」
でも、ボクは走ったことがない。
「らしいですね~。」
と、答えるしかありません。
日経新聞 プラス1 何でもランキングの「おすすめのサイクリングコース」で7位にランクイン。(2010年8月28日発行)
これは、走らにゃ!!
朝8時半頃。
奈良公園の猿沢の池。奥に見えるのは興福寺の五重塔。
自宅から奈良公園までは、片道約30km。
よく来るボクのサイクリングコースです。
ここが、一番お気に入りのスポット。ここを見てから自宅へ帰ります。
今日は、このまま木津を目指します。
木津始点の地図。
インターネットで調べても入り口がイマイチよくわからない。
と、言うことで地図にマークしました。これらなら、わかって頂けますか?
正面が、木津川に架かる泉大橋の鉄橋。
泉大橋を渡らずに左に曲がると自転車道の木津始点です。
電光掲示板は29℃を表示。でも、走ろうとすると31℃といきなり2℃アップ。
朝からむちゃくちゃ暑い!!
更にリュックサックで来てしまったので、背中の熱が逃げません。
背中で、放熱するか、リュックで背中を覆うとでは大違い。
荷物を減らしてヒップ・バックで来ればよかった~。
ここが、京都八幡木津自転車道の始まり(且つ終点)です。
嵐山まで45km。
時刻は、朝の9時です。
この時間なら、ボクでも日暮れまでには往復できそう。
まずは、木津川沿いを25.4km走ります。
ここを「木津川サイクリングロード」と呼ぶ人もいます。
おっと、いきなりバッタのお出迎え!!
目の前を飛んでいます。(ピントが合ってなくてごめんなさい)
自然たっぷりの自転車道です。
念願のサイクリングロードだ~!!
初めはワタシも、マジメに自転車道を走っておりました。(左側)
しかし、どうも自転車道は路面が悪く、無駄にアップダウンが多い。
ふと見ると車道を気持ち良く走っているサイクリストがおります。
車はあまり走っていなし路面も良い。何よりアップダウンが無い。
「これは、車道の方を走る方が楽しそう。」と、車道を走りました。
多くのサイクリストとすれ違います。
一番驚いたのは、4人くらいのお年寄りグループ。
(あっ、失礼。年配の人のグループ。)
ものすごいスピードで、走ってきます。
ワタシャ初め、自転車選手かと思いました。
すれ違う時に、白いちょび髭を見て、「あ~。カーネルおじさん!!」と、驚きました。
先頭で走っている人は、フライドチキンのカーネル・サンダースにそっくりです。スタイルは長身で、締まった体でカッコイイ!!
スーツを着ている姿を想像すれば、きっと、どこかの会社の社長さん!?
次に、続く人もお年寄り。
(あっ、失礼。年配の人。)
「きっと、専務やな。」
その後を、常務、平取締役と続きます。
お高そうな自転車で、おそろいのウェアに身を包み集団で疾走する年配の人達(やった!!ちゃんと言えた。)は圧巻です。
恐るべし、老人力。
(あっ、しもた。年配の人の力。)
田園地帯を見ながら土手を走ります。
田んぼの稲は実を付けて、頭を垂れ始めています。
もうすぐすれば、黄金色になって実りの秋。
初秋の田んぼを見ながらのサイクリング。そりゃ、もう、気分は最高です。
さすがは、宇治茶の本場。サイクリングロード沿いにもお茶畑が広がります。
女性のサイクリストが少ない。
(おそらくトイレが少ないから?45kmの全コースで簡易トイレが2か所しかありません)
その中で、日焼け防止から、バンダナを三角折りにして顔全体を隠して走っている人を数人見ました。
西部劇の銀行強盗みたい。
「あれだけ大胆に顔を隠すのは美人に違いない。」
と、思ってしまい、すれ違うとドキドキしました。
実際、自転車に乗る女性は美人が多い。
その点オートバイ乗りは厳しいものがある。
走る姿がメッチャ格好いいだけにハードルを上げています。
高速道路のサービスエリアで、髪をなびかせてサッソウと走って来た女性ライダーが、ヘルメットを脱いだのを見て
「はい?」
と、思った事が・・・。何度か・・・。
木津を出発して約20km。
流れ橋に到着。
ここには、サイクリストの休憩場所があります。
土手の上の自転車道から河原に降りて行くと流れ橋があります。
子供の頃から、時代劇で何度も見た橋です。
本物を見るのは初めて。
さっそく、流れ橋を見にいきましたが、なんか変な雰囲気です。
「なんじゃこりゃ~。」
と、松田優作になった気分です。
えらいことに、なっとります。
橋は、厳重に作業用の柵で、入れないようにしています。
裏から見るとこんな感じ。完全にコワれています。
木枯らし門次郎になったつもりで、渡るつもりやったのにな~。
「あっしには、関わりねえことに、ござんす。」になってしまいました。
自転車道の案内板。
なになに、
「台風などの増水の際には、橋げたが流れる構造になっていることから、
『木津の流れ橋』と呼ばれている。
昭和28年から平成9年までに15回も流出している。」そうです。
またの架設をお願いします。その時にまた来ま~す。
これだけ広い道だと走っていてもとっても気持ちが良い!!
ぼ~っと、風景に見とれて走っていても、対向の自転車とぶつかる心配はありません。
この自転車道を走っている人は全体にスピードが速め。
きっと走りやすいので、トレーニングで本気で走っている人が多いのでは・・・。
だから、細い道では前をよく見ていないと危険。
日頃、ぼ~っとしていていますが、前をよく見て走りました。
木津川沿いのサイクリングロードも残りわずか。
なんか、今までの田園中心の風景から、町が開けてきました。
むむ、文化の香り高い京都の臭いがするぞ~。
木津からここまで信号機はありません。
ノンストップで、御幸橋までの25.4kmを走ることができます。
木津川沿いのサイクリングロードとお別れをして、桂川沿いのサイクリングロードを走ります。残り約20kmです。
ここを、「桂川サイクリングロード」と言う人もいます。
木津川と宇治川を渡り、桂川へ行く御幸橋です。
木津川を越えると左手に休憩できる木立があります。簡易トイレもあるので少し休憩。
休憩後、宇治川を渡ってすぐ左側に、サイクリングロードがあります。
(ワタクシここで道が分からなくなり、他のサイクリストに道を聞いて見つけました。標識が無く、わっかりにく~。)
桂川をしばらく土手沿いに走っていると、自転車道は河川敷に下りる指示。
何につけ素直なワタシは、指示に従い土手を下りました。
先に進むと、道は完全にススキで埋まっています。
「あれ~。道を間違えたかな?」と、思ったくらい。
今更、土手道に戻るものシンドイので、ここは、腹を決めて進みました。
道の真ん中を走っても容赦なくススキの葉が、手と足を打ちつけます。
これで、対向の自転車が来ればすれ違えるか?
早くススキの中を抜けないと大変です。
こんな風に、大きな道を避けるために、河川敷に自転車道を走らせているのです。
でも、この忍者道のような、ススキだらけの道が良いか?そのまま土手の道を走って車の切れ目を待つか?
迷いますな~。
桂川沿いの土手を走ります。
「おっと、ラッキーや。」
雲が出てきました。
ギラギラの日差しを遮ってくれます。
「でも、雨は降らないでね。」あまり厚くて黒い雲は不安になります。
横の川は、桂川の支流の鴨川です。
雲が太陽を遮ってくれているので、楽に走れるようになりました。
(つかの間の幸せでしたけれど・・・。)
桂川を離れて支流の鴨川沿いに自転車道が続きます。
鴨川にかかる橋を渡って桂川に行きます。(約300mくらい先)
標識がないので、ここは、勘でサイクリングロードを見つけねばなりません。
嵐山まで約1.5kmの所にある梅津地区。
また、土手から下りて河川敷を走ります。
ススキがそんなに邪魔をしていないので走り易い道です。
嵐山まで、残り1km程。松尾橋をわたり河川に下りると、田園風景の中を自転車道が続きます。
もう、嵐山の臭いプンプンです。もうすぐ到着だ~。
嵐山の終点(且つ始点)を地図で書くとマークした所。
公園の中にあるのでちょっとわかりにくい。
11時半に自転車道の終点(且つ始点)に到着です。
ここで舗装道路は、プツっと無くなってしまいます。
舗装道路がないので、公園の中を、自転車を押して歩きました。
サイクリングロード方面を振り返って撮った写真がこれ。
標識もないので初めて来た人が、この奥に自転車道があるなんて思いませんよね?
渡月橋に到着。
渡月橋から、川上を見るとこんなふう。
秋にはこの山が紅葉で染まるそうです。キレイらしいですよ。
ボクは、テレビでしか見たことはありませんけれど・・・。
せっかく来たので嵐山エリアを散策この奥に、「竹林の小道」や「常寂光寺」があり、感じの良い道が続くはず。
でも、あまりに人が多いのでギブアップ。
自転車を押して、この人混みの中に入れません。
嵐山で、ソフトクリームを食べました。
お気づきの方も多いと思いますが、右のソフトクリームは食べることができません。
3連休の真ん中の日だからでしょうか?どこも、ものすごい人です。
「お昼ごはんを、嵐山で・・・。」と、思っていましたが、どの店も人が並んで待っています。
ボクは、人混みがとっても苦手。疲れてしまいます。
ソフトクリームを食べて、そそくさと、嵐山を後にしました。
「元来た道を、帰るぞ~。」
お昼ごはん。帰り道、自転車道を外れて、伏見区の1号線沿いの「ラーメン銀閣」に行きました。
ラーメン600円と、チャーハン550円。
ラーメンは、醤油豚骨スープに太めの麺。
さすがに、京都のラーメン屋さん。美味しい!!
いつもは控えるスープも、汗で失った塩分補給の為に、気分良くぜ~んぶ飲みました。
チャーハンも美味しかったです。(やや、ネッチョリ仕上げ)
それよりもラッキーだったのは、カウンターの一番端の席だったので、冷水器が横にあり、冷たい水を、ガブガブ飲めた事。暑くて熱を持った体に、冷たいお水は最高の御馳走です。内緒で少し水筒にもらって帰りました。
はは~。こそっとです。
帰り道。
前をお父さんと、小学校低学年くらいの女の子が走っています。
サイクリング用の自転車ではなく、普通の子供用自転車を、一生懸命漕いでいる女の子がいじらしい。
しっかし、とにかく暑い。時は14時。一日の内で一番暑い時間帯。
土手の上は、下からの熱気が上がってきて、ムワ~と体を熱気が包み、頭がクラクラするくらい。
熱中症で倒れないように、頻繁に水分を補給しました。
家からお茶を2リットル持って来て、ラーメン屋さんで冷水を1リットル近く飲み、途中のドラッグストアーで2リットルのお茶と0.5リットルのサイダーを買ったので6リットルくらいの水分を取りました。
この炎天下、ほとんど、汗で抜けたみたいです。
再び木津に戻ってきました。時刻は15時15分です。
私の場合、これで終わらない。
自宅まで、ここから約35kmあります。
自宅には17時45分到着。
総走行距離は168km。一日で走った距離ではレコードです。
は~。疲れた~。
体は汗だらけ。早くお風呂に入ってさっぱりしたい。
9月の嵐山往復は、もうイヤ。
今度は、もっと季節の良い時期を選びます。
でも、良いサイクリングコースを見つけてラッキーでした。
0 件のコメント:
コメントを投稿