2011年12月11日日曜日

小倉から、萩、秋芳洞経由 徳山まで

2011年12月09日(金曜日)

今回の自転車旅行は、福岡県小倉駅から山口県徳山駅まで走ります。

小倉駅に朝9時33分到着。
さっそく、自転車を組立てます。
今回は、2009年式GTR4で走ります。
これは、去年ボクが長男に売った自転車。
「あまり乗らないので、実家に置いてほしい。」との長男の願いを、優しいパパが聞き入れて我が家に戻って来ました。
痛んでいた、タイヤ、チューブ、ブレーキパッドを1万円程出して取り換えて、今回小倉に持って来たのです。
もちろん長男には内緒です。

小倉駅から外を見ると。
外はえらい雨です。
風も吹いています。

週間天気予報では、2日前までは曇り後晴れと言っていたのに、
昨日の天気予報で、いきなり雨の予報。

今朝の天気予報では、小倉、下関、萩は雨後曇り。夜は、雨。
週間天気予報はいい加減でも、当日の予報は外しません。
ドンピシャの雨ですわ。

本日は小倉駅から、萩まで走ります。
なぜ地図には美祢(みね)までしか載せていないのか???
それは、まっ、今は、良いじゃん。
走るぞ~!!美祢まで!! あっ、いや、萩まで~!!


小倉城。
合羽(かっぱ)を着て、リュック内の荷物はビニール袋にいれて、雨対策をしてから乗り出しました。
まず向かったのが小倉城。
立派な石垣と天主閣に感激です。

小倉を後にして関門トンネルを目指します。小倉駅から10km程走ると門司に着きます。
雨は止みません。ますます強く降る感じ。
天気予報では、昼には止むと言ってたはずなのに・・・。

エキゾチックなレンガ造りの門司の街を走ります。
ぜんぜん、雨は止みません。

関門橋。
海の向こうは山口県です。

関門トンネルの、入り口に到着。

エレベータで下に下ります。
約30秒かかります。

エレベーターを下りると広いホールになっています。椅子も置いてあります。ボクは先を急ぐので直ぐにトンネルに入りました。下関に向かって、いざ、出発。
誰もいません。自転車は押して歩くように看板や、放送でヒツコク言っていますが、誰もいないので
「少しくらい、良いんじゃない?」
と、サドルにまたがらず左足を自転車の左ペダルに乗せて、ちょんちょん乗りで進みました。
すると、スピーカーから
「自転車に乗らないでください。」
と、大きなボリュームで叱られビックリ。
「すみませ~ん。」
急ブレーキでストップ。
見られています。トンネル内は何処からともなく見られているのです。

福岡県から山口県に入りました~。

このトンネルの長さは780m。(歩く時間約13分)
自転車は20円の通行料が必要です。歩行者は無料。
雨に降られないし、あったかいので、快適なウォーキングでした。

壇ノ浦砲台。
関門トンネルから下関側に出ると、大砲がずらりと並んで、関門海峡ににらみを利かせています。
これは、FRPで復元されたものすが、当時、青銅製で、弾は丸い旧式の大砲に対して、アメリカ、イギリス、フランス、オランダの四国連合艦隊の筒の内部にラセンを切った正確で遠くに飛ぶ、圧倒的に優れた大砲に、けちょんけちょんにされてしまうのでした。

この大砲は、郡司喜平治信安が鋳造し下関の台場に配置されていた長州の大砲。
四国艦隊を砲撃した際に、フランス軍が上陸して分捕られてフランスに持ち帰れたものを返してもらったもの。実物は現在長府博物館に展示されているそうで、これは復元品です。
雨がきつくなってきました。
この大砲は、屋根の下に設置されているので、しばし休憩。


長府市内。
時間は13時半。昼ごはんの時間。
いつのまにか、雨が止んでくれました。
思うように走れていないので、少しでも距離を延ばしたい気分。
昼ごはんは、後回しで走る事にしました。

県道33号線。
これから上り坂です。
今の季節も、上り坂では汗がでます。
雨もやんだようなので、合羽を脱いで走り易くしました。

でも、でも、15分後、いきなり、大粒の雨に降られてしまいます。
脱いだ合羽を、雨に濡れながら、またリュックから出して大急ぎで着ました。
「く~。なんでや~?」

美祢駅まであと10kmです。
幸い雨はやんでくれましたが、さっきの急な雨で体が濡れてしまった。
冬の冷たい雨に濡れると、夏と違い直ぐには乾いてくれません。
体から体温を奪っていきます。
それと同時に、体力を消耗していきます。
既に頭の中では、
「美祢から、JRローカル線の旅。」との思いが次第に大きくなりつつありました。

萩までの距離は標識で残り50km。
これは、急な峠を車で走っての最短距離。私の計画では、美祢から約70kmある。
時間は16時近くになっており、後1時間もすれば薄暗くなるはず。
真っ暗な峠道を、走りたくない。
それよりも、これ以上雨に濡れながら走れるか?
「そんなの無理です~。 JRで萩まで行こう!!」
と、案外簡単に決めました。

美祢駅到着。
16時です。

駅の横に、無料の駐輪所があったので、置きました。
「明日まで、一人で我慢してね。ボクはローカル列車の旅を楽しんできます。」
小倉駅からの走行距離は61kmでした。

列車の発車時刻までに1時間以上あります。
時間がたっぷりあるので、駅前の喫茶店で鍋焼きうどんセット(860円)を食べました。
遅い、昼ごはんです。
お腹ペコペコ。体は冷え冷え。
冷えた体に、鍋焼きうどんは最高のごちそうです。

美祢駅17時6分発。

長門市駅17時41分着です。
この列車に乗ってきました。

長門市駅の待合所。
出発まで、1時間27分あります。
外は、真っ暗の上に雨がたくさん降っています。
天気予報の「夜から雨。」は当たっていました。
「あ~。自転車で来ないで良かった~。」

大阪では、途中駅で改札口から外には出してくれませんが、そこは、ローカル線の良いところ。
駅員さんに切符を見せると、
「まだ、1時間以上来ませんから、待合所で待ってください。」
と、親切に改札口から出してくれました。
でも、ここも結構寒い。
服は、濡れてはいませんが、湿っています。
完全に風邪をひくパターン。
合羽を取り出して、防寒用に着ました。
それでも寒いので、待合室をウロウロ歩いたり、ストレッチをして体を温めました。

19時8分長門市駅発、益田行き。
列車の中は、あったか~い。「ほっ」と、一息です。

列車の中は、こんな感じ。
ボクを含めて5人しか乗っていません。

東萩駅は、19時45分に到着です。
この時間は、無人駅になっているので、運転手さんに切符を渡して降ります。
ホテルにチェックイン後、直ぐに晩ごはんを食べに出かけました。

萩心海という海鮮料理屋さんに夜8時過ぎに到着!!
何でも、萩はケンサキイカが美味しいらしい。
イカを食べに萩に来たのです。
さっそくオーダ―しました。
調理人が、ボク用にイカをすくってくれます。
活きの良いイカを出してくれるのです。

刺身にお造り(2500円)に、ご飯と、お吸い物(各210円)を付けてもらいました。
「少し小ぶりのイカなので、2杯にサービスしました。」とのこと。
やったー!!
イカはまだ動いています。そりゃ、さっきまでイケスで泳いでいましたから。
一口食べて、「あま~い!!」
イカの刺身は甘いのです。美味しい!!
もう、ボクはスーパーのイカ刺は食べられない!!

ゲソと胴体部分は、てんぷらと蒸し焼きにしてくれます。
これが、また、美味しいこと。てんぷらは、ふんわりサクサクといった感じ。
刺身よりも美味しいかも。

萩まで来た甲斐がありました。

2011年12月10日(土曜日)
土曜日・日曜日の、朝のNHK天気予報は、天気予報士の南さん。
休みの日だけ大阪から東京に行っている、ダジャレの好きなおもろいおっさんです。
南さんよると、山口地方は曇り時々晴れ。雨雲が全然かかっていません。
「イエス!!」とガッツ・ポーズです。

朝早く萩市内を散歩しようかと思っていましたが、南さんによると
「今日は、全国的に寒いでしょう。」ということだったので、あっさりギブアップ。
あったか~いお風呂に入って、朝食バイキングを食べてのんびりします。

東萩駅です。

東萩駅7時56分発長門市駅行き。
7時44分に、ホームに入っています。
列車の中は、暖かいので、直ぐに乗り込みました。

車窓から見る日本海。

長門市駅には8時33分着。
美祢駅方面(厚狭行き)は9時53分発です。
1時間20分も長門市駅で待たなければなりません。

駅の待合室でずっといるのも寒いので、駅近辺を散歩しました。
長門市駅から約1km、約15分程歩くと、青海島が見えます。

美祢駅に10時29分着。
駅の駐輪場に置いている自転車は、昨日の雨で汚れています。
軽く汚れをふいてから、出発しました。
お昼御飯を、どこで食べるか?
それが、今、ボクの最大の関心事です。
麺家ニーハオ。
国道435号線から、美祢駅に曲がるカドにあります。
美祢地域での食べログ高得点のお店。
10時40分にお店の前に来ました。11時開店です。
待つか?諦めて走るか?迷いましたが、お腹が空いてきたので、待つことにしました。

待つこと20分。
寒いよ~!!早く開けてくれ~!!
足踏みしながら開店を待ちました。
「心を込めて準備」と書いてあります。それなら文句は言えません。
店の扉を開ける奥さんを見た時は、ほっとしました。

ラーメンセット800円。
醤油味のラーメンに、チャーハンが付きます。
今日は寒いので、ラーメンの暖かさが、体にしみ込みます。美味し~!!
チャーハンもおいしゅーございました。

店に飾ってあったテレビのレポーターさん(右)とご主人(左)と奥さん(前)の写真。
「秋芳洞から、小郡まで自転車道があるよ。」と奥さんが教えてくれました。
国道は、坂がきついらしい。
良いこと教えてもらっちゃった~!!


お腹は満腹。
一路、秋芳洞を目指します。
約14kmの行程です。

秋芳洞に到着。


念願の秋芳洞にはいります。
お値段1200円。ちょっと高いんと、ちゃいまっか?
でも、出てくるまでに1時間かかりました。
そんなら、お値段、そんなもんですかね?

百枚皿。
どうも、洞窟の中は写真が難しい。
洞窟の奥に行くほど、気温が上がりレンズが曇ります。
まともに、取れたのはこれだけなので、この1枚だけ載せま~す。

洞窟からの帰り道帰りに見つけたとっても古い石碑。
たぶん。「秋芳洞」と書いているはず。
これは、古いぞ~!!

帰りは、山口秋吉台自転車道で、帰ります。

厚東川沿いを走ります。
この先、左にぐ~と曲がって行きます。

自転車道の途中で山口秋吉台自転車道の石碑がありました。

厚東川沿いから、県道28線沿いに変わります。

山口まで24km。
秋吉台を出発してから、しばらく1kmごとに残りの距離を表示しています。


山口秋吉台自転車道の案内図。

案内図の周りは、サザンカが満開です。

さざんか、さざんか 咲いた道。
たき火だ、たき火だ、落ち葉たき。
あ~たろうか?あたろうよ。
しもやけ おててが もうかゆい。

サザンカのじゅうたんや~!!

峠を越えたようで、自転車道は、下り坂になります。

寒い!!寒いぞ~!!
カシオ腕時計Protorekは、4.9℃を示しています。
急な上り坂は、汗がでますが、下り坂は、寒い。
緩やかな上り坂が、走っていてちょうどいい感じです。

県道と川を挟んで自転車道が続きます。

自転車道は、左に曲がり山口まで続きます。
ボクは、新山口駅に行くので、ここで自転車道とお別れ。
国道435号線のくねくねの峠道を走る予定をしていたので大幅に時間と距離が短縮できました。
ありがとう自転車道を教えてくれたラーメン屋さん。
楽しく走れたので、ラッキーでした。

4時。新山口駅到着です。
自転車道を使ったおかげで、思いのほか早く到着です。
とにかく寒い。
手の先、足の先、耳たぶが、「ちめたい。ちめたい。」
早めに、ホテルにチェックインして、あったかいお風呂に入って、復活です。

回転寿司たかくら。
夕食は、JR新山口駅前の回転寿しでお食事です。

このお店は、お皿でお値段が分かります。このサーモンは180円です。
直ぐ下の紺色のおさらは、中トロの1貫で300円もします。そりゃ、もう、お口の中でとろけました。
4皿で約1000円でした。

マックスバリューで買ったコロッケ。250円。
麦とホップ108円で夜食です。
しっかし、夜食にコロッケ5個は厳しかった。
夜中に、胸がムカムカしだし寝られなくなりました。
今後、夜の油ものは、控えます。

本日の走行距離は、40kmでした。

2011年12月11日(日曜日)
本日は、徳山駅まで走ります。

国道2号線を徳山方面に走ります。
山口県は、歴代エライ政治家を輩出してきた地域。
そのお陰か全般に道が良い。歩道もあるし路肩も広い。
路面も良く、安全に早く走る事ができます。

国道2号線の途中で見つけた倉庫。白バイがずらりと並んでいます。
昨晩のテレビで言っていまいたが、山口県の年末取締りの重点項目の一つが、「自転車の取締りと指導」
今まで、白バイ、パトカーに出会っても無視状態でした。
今回の自転車旅行中は、パトカーの警官と目があったりします。
「えっ? この歩道は走行禁止ですか?」
慣れない道を走る自転車旅行者としては、ドキドキします。


ボクの大好きな本の司馬遼太郎「花神(かしん)」の主人公が大村益次郎です。倒幕軍の指揮官で、司馬遼太郎に言わせれば「天才」です。
その、大村益次郎の出身地が鋳銭司村(すせんじむら)。
一度、来たいと思っていた所です。
全然予想もせずに通りがかりました。
看板。
朝の8時過ぎでは、まだ、開館していないのは分かっています。
いますが、行きたい思いに駆られて、郷土館に向かって走りました。

山口市鋳銭司郷土館。
ここは、大村益次郎の作戦図なども展示されているはず。
(益次郎が奥さんに送った手紙を、襖の裏紙として使っていたのが、後で発見されたそうです)
ん~。開館の1時間待つか?
迷いましたが、今回の旅行は、待ってばかり。
もう、待つのはイヤ。
後ろ髪を引かれながら出発することにしました。

国道2号線。
ここが一番きつい坂道。
左を見れば、こんな風に田園風景が広がります。

2号線を徳山まで走ります。

JR徳山駅に到着です。
時間10時35分。本日の走行距離49km。
総走行距離は150kmです。
道が良く、調子良く走れたので、思ったより早く着く事ができました。


徳山駅 11時24分発
ひかり552号。

帰りは、デッキに自転車を置いて帰りました。

今回は、雨に降られて泣きそうになりましたが、ローカル列車の旅ができて、それはそれで楽しかったな~。
地元の人と距離が縮まる感じが良い。
家内は
「ローカル線の旅行なら私も付き合う。美味しいものいっぱい食べるから!!」とのこと。
どうも、イカが気にいったようですが、
「運動もしないで、美味しいもんばかり食べようとするから、プクプクと・・・・」
ふと、殺気を感じたので次の言葉を飲み込みました。
気を抜いていると、手が飛んできます。
危ない、危ない。

2 件のコメント:

  1. はじめまして。
    これと同じGTR4を持ってます。
    それで検索でヒットしたのがきっかけで、楽しく読ませていただいてます。
    私は福岡市民ですが、よく九州に来られてますね。
    行動力に感嘆しております。

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  2. ぶりしんさん。

    あーざーす。
    博多っ子ですね。
    2010年5月は博多どんたくを見ることができて感動でした。
    まだ自粛ムードが日本中を覆う中「博多から日本を元気に」という博多っ子の熱く、元気な人情に感動しました。

    ボク、プラプラ好きな所を見ながら日本縦断を予定しています。2012年は、青森から南下します。
    がんばれ東北!!

    その際の旅行記もアップしますので、良ければ読んでくださいね!!

    マチョ松でした~。

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